メンバ式の使用
メンバ式には、メンバ識別子、メンバ関数、またはメンバに変換可能な式が入ります。
メンバ識別子には、さまざまな形式があります。メンバ識別子の最も単純な形式は、メンバの名前で構成されます。次に例を示します。
SELECT Amount ON 0
FROM [Adventure Works]
ただし、同じ名前の複数のメンバが異なる階層に存在する場合は、クエリによって返されるメンバを決定する方法がありません。たとえば、次のクエリでは、[CY 2004] という名前のメンバに関するデータを要求します。クエリは正常に実行されますが、Adventure Works キューブには、この名前のメンバが少なくとも 6 つ存在します。
SELECT [CY 2004] ON 0
FROM [Adventure Works]
したがって、メンバ識別子の最も信頼性の高い形式はメンバの一意な名前です。これにより、キューブ内の特定のメンバが識別されるようになります。Analysis Services ではいくつかの方法で一意の名前を生成できますが、一意の名前は、常に、ディメンション名と、メンバ名またはメンバ キーという、少なくとも 2 つの識別子で構成されます。一意の名前の形式は次のとおりです。
Dimension_Name.[Hierarchy_Name.] [[{Member_Name | &Member_Key}.]... ] {Member_Name | &Member_Key}
次に、Adventure Works キューブのメンバを表す一意の名前の例をいくつか示します。
[Measures].[Amount]
[Date].[Calendar Year].&[2004]
[Date].[Calendar].[Calendar Quarter].&[2004]&[1]
[Employee].[Employees].&[112]
[Product].[Product Categories].[All Products]
MDX 関数には、メンバを返すものが多数存在します。全一覧については、「MDX 関数リファレンス (MDX)」を参照してください。
注意 |
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メンバ名とメンバ キーの詳細については、「メンバ、組、およびセットの操作 (MDX)」を参照してください。 |