レポート定義言語リファレンス
レポート定義言語 (RDL) は、SQL ServerReporting Services レポート定義の XML 表現です。レポート定義には、レポートのデータ取得とレイアウトの情報が含まれます。RDL は、Reporting Services 用に作成された XML 文法に準拠する XML 要素で構成されます。レポート定義ファイル内のコード アセンブリにアクセスすることによって、レポート アイテムの値、スタイル、および書式設定を制御するために独自のカスタム機能を追加できます。
さらに、プログラムから RDL を生成することもできます。RDL を生成するサードパーティのツールおよびアプリケーションを作成できます。Reporting Services には、レポート デザイナ プレビュー、レポート デザイナ、およびレポート ビルダという 3 つのツールが用意されています。
RDL は、レポート定義の交換を可能にする共通スキーマを定義することで、商用レポート製品の相互運用性を促進します。XML で使用できるプロトコルまたはプログラム インターフェイスは RDL で使用できます。RDL は次のように定義できます。
レポート定義の XML スキーマ
ビジネスおよびサード パーティ用の交換形式
追加の名前空間とカスタム要素をサポートする拡張可能で開放型のスキーマ
RDL は開放型で拡張可能な性質を持つため、XML スキーマに基づき RDL を生成するさまざまなツールとアプリケーションを作成できます。アプリケーションから RDL を生成する最も簡単な方法の 1 つは、Xml 名前空間と Linq 名前空間の Microsoft.NET Framework クラスを使用することです。特に、XmlTextWriter クラスは RDL の記述に使用できます。XmlTextWriter を使用すると、任意の .NET Framework アプリケーションで完全なレポート定義を最初から最後まで生成できます。開発者は、カスタム プロパティを持つカスタム レポート アイテムを追加して、RDL を拡張することもできます。XmlTextWriter クラスおよび Xml 名前空間の詳細については、『Microsoft.NET Framework 開発者ガイド』を参照してください。言語統合クエリ (LINQ) の詳細については、MSDN で「LINQ to XML」を検索してください。
レポート定義の標準的なファイル拡張子は .rdl です。.rdlc という拡張子のクライアント レポート定義ファイルを作成することもできます。どちらの拡張子の場合も、MIME の種類は text/xml です。クライアント レポート定義ファイルの詳細については、「Visual Studio の Reporting Services および ReportViewer コントロール」を参照してください。
このセクションの内容
レポート定義言語のデータ型
RDL で使用されるデータ型について説明します。レポート定義 XML 図
RDL のエンティティ関係ダイアグラムが記載されています。レポート定義言語の XML スキーマ
RDL 向け XML スキーマを記載します。