レポートとサブスクリプションのスケジュール設定

レポート マネージャで、特定の時間またはピーク タイム以外の時間にデータを取得してレポートを配信するように、レポートやサブスクリプションのスケジュールを設定できます。スケジュールは、一度だけ実行することも、時間、日、週、月間隔で継続して実行することもできます。以下のスケジュールを実行できます。

  • 標準のサブスクリプションまたはデータ ドリブン サブスクリプションでのレポート配信スケジュール

  • 一定間隔でレポート履歴に新しいスナップショットを追加するレポート履歴のスケジュール

  • レポート スナップショットのデータ更新時期のスケジュール

  • キャッシュされたレポートを続けて更新できるように、キャッシュされたレポートの有効期限が事前に定義した時間に切れるスケジュール

多くのレポートまたはサブスクリプションで同じスケジュール情報を使用する場合は、共有スケジュールを作成できます。共有スケジュールは個別に定義され、スケジュール情報が必要なレポートとサブスクリプションで参照されます。

スケジュールを作成すると、レポートによってスケジュール情報がレポート サーバー データベースに保存されます。レポート サーバーでは、スケジュールを開始するために使用する SQL Server エージェント ジョブも作成されます。スケジュール処理は、スケジュールを含むレポート サーバーのローカル時間に基づいています。時刻の形式は、Microsoft Windows オペレーティング システムの標準に従います。Reporting Services で使用されるスケジュール エンジンの詳細については、「スケジュールおよび配信のプロセッサ」を参照してください。

注意注意

スケジュールされた操作は、SQL Server Express with Advanced Services ではサポートされません。このエディションの機能の詳細については、「SQL Server Express with Advanced Services の Reporting Services」を参照してください。

共有スケジュールを使用する目的

レポートやサブスクリプションのプロパティを使って定義する特定のスケジュールと比較すると、次のような特徴を持つ共有スケジュールは、管理と維持を容易に行えます。

  • 共有スケジュールは一元的に管理できるため、スケジュールのプロパティを容易に比較できます。操作のスケジュール設定が近すぎる場合や、サーバーの他の処理と競合している場合に、スケジュールの頻度や繰り返しパターンを簡単に調整できます。

  • コンピューティング環境の変更にすばやく適応することができます。たとえば、データ ウェアハウスの更新後、午前 4:00 に一連のレポートを実行するとします。データの更新操作のスケジュールが変更されたり、遅れたりした場合でも、1 つの共有スケジュールのスケジュール情報を更新するだけで、変更に対応できます。

  • 共有スケジュールのみを使用する場合、スケジュール設定された操作がいつ実行されるのかを正確に把握できます。これにより、パフォーマンスの問題が発生する前に、容易にサーバーの負荷を予測して対応することができます。たとえば、コンピュータのバックアップを特定の時間に行うようにスケジュール設定した場合、共有スケジュールを別の時間に実行するように調整できます。

共有スケジュールの管理

共有スケジュールを管理するには、レポート マネージャの [スケジュール] ページまたは Management Studio の [共有スケジュール] フォルダを使用します。レポート サーバーに定義されたすべての共有スケジュールの表示、スケジュールの一時停止と再開 (レポート マネージャのみで可能)、変更または削除するスケジュールの選択を行うことができます。[共有スケジュール] ページには、頻度、所有者、有効期限、およびステータスなど、各スケジュールの状態に関する情報がまとめられています。

共有スケジュールがアクティブで使用されているかどうかは、次の方法で判別できます。

  • レポート マネージャの [共有スケジュール] ページで、[最終実行] の日付、[次の実行] の日付、[状態] フィールドを調べる。有効期限が切れてスケジュールが実行されなくなった場合、[状態] フィールドに有効期限の日付が表示されます。

  • 特定の共有スケジュールの [レポート] ページを表示する。このページには、共有スケジュールを使用するすべてのレポートが一覧表示されます。

  • レポート実行ログ ファイルまたはトレース ログを表示して、レポートがスケジュールによって指定された時間に実行されたかどうかを確認する。詳細については、「Reporting Services のログ ファイル」を参照してください。

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