共有スケジュールとカスタム スケジュール

Reporting Services には、レポートの処理および配信の制御を支援する共有スケジュールとレポート固有スケジュールが用意されています。これら 2 種類のスケジュールでは、定義、格納、管理の方法が異なります。2 種類のスケジュールの内部の構成は同じです。すべてのスケジュールでは、毎月、毎週、または毎日という定期実行の種類を指定します。定期実行の種類では、イベントが発生する頻度を表す間隔と範囲を設定します。定期的な実行パターンの種類とパターンの指定方法は、共有スケジュールとレポート固有スケジュールのいずれを作成する場合でも同じです。

共有スケジュールとレポート固有スケジュールの比較

どちらの種類のスケジュールも同じ出力を返し、日付、時刻、および期間の指定方法の構成はほとんど同じです。

  • 共有スケジュールは、すぐに使えるスケジュール情報を含み、移植可能で多目的に使用できるアイテムです。共有スケジュールを作成した後は、スケジュール情報を指定する必要があるときにサブスクリプションまたはプロパティ ページでその共有スケジュールを参照できます。共有スケジュールは、管理、一時停止、再開を一元的に行うことができます。共有スケジュールは、システムレベルのアイテムなので、共有スケジュールを作成するにはシステムレベルの権限が必要です。そのため、通常、レポート サーバー管理者またはコンテンツ管理者がレポート サーバー上で使用可能な共有スケジュールを作成します。共有スケジュールは、レポート マネージャを使用して、レポート サーバー上に格納して管理します。

  • レポート固有スケジュールは、各レポート、サブスクリプション、またはレポート実行操作のコンテキスト内で定義され、キャッシュの有効期限やスナップショットの更新を決定します。これらのスケジュールは、サブスクリプションを定義するとき、またはレポート実行のプロパティを設定するときに、インラインで作成されます。共有スケジュールで必要な頻度または反復パターンが指定されていない場合に、レポート固有スケジュールを作成することができます。レポートを実行しないようにするには、レポート固有スケジュールを手動で編集する必要があります。レポート固有スケジュールは、各ユーザーが作成できます。

詳細については、「レポートとサブスクリプションのスケジュール設定」を参照してください。