PowerPivot for SharePoint のアンインストール
PowerPivot for SharePoint のアンインストールは、複数の手順で構成されるプロセスです。これには、アンインストールの準備、ファームからの機能およびソリューションの削除、プログラム ファイルおよびレジストリ設定の削除が含まれます。
このトピックの内容は次のとおりです。
前提条件
手順 1. アンインストール前のチェック リスト
手順 2. SharePoint から機能とソリューションを削除する
手順 3. SQLServer セットアップを実行してローカル コンピューターからプログラムを削除する
手順 4. アンインストールを確認する
手順 5. アンインストール後のチェック リスト
必要条件
ファームの機能とソリューションをアンインストールするには、SharePoint ファームの管理者またはサービス アプリケーションの管理者である必要があります。
データベース エンジンもアンインストールする場合には、SQL Server のシステム管理者である必要があります。
Analysis Services および PowerPivot for SharePoint をアンインストールするには、Analysis Services のシステム管理者である必要があります。
手順 1. アンインストール前のチェック リスト
PowerPivot データ アクセスは、クエリとデータ処理をサポートするソフトウェアがファームから削除されると無効になります。 最初の手順として、機能しなくなるファイルとライブラリを事前に削除する必要があります。 これにより、ソフトウェアのアンインストール前の「欠落データ」に関する問題と懸念に対処できます。
PowerPivot for SharePoint のインストールに関連付けられているすべての PowerPivot ブック、ドキュメント、およびライブラリを削除します。 ソフトウェアをアンインストールすると、ライブラリとドキュメントはどちらも機能しなくなります。
PowerPivot データを含むまたは参照する他のライブラリ内の Excel ブックまたは Reporting Services レポートを削除します。
PowerPivot データを参照する PerformancePoint ダッシュボードの Web パーツを削除します。
既存のサイトとライブラリに対する SharePoint 権限を確認して、それらを変更する必要があるかどうかを判断します。 一部の PowerPivot データ アクセス シナリオ (特に、URL 接続文字列を介した別のブック内の PowerPivot データへのセカンダリ データ アクセス) では、サイトへのアクセスのみ行う SharePoint ユーザーに通常割り当てられる表示権限よりも高い読み取り権限が必要です。 読み取り権限が不要になった場合は、それに応じて権限を縮小できます。
オプションとして、サービスを停止した後、数日待ってからソフトウェアをアンインストールします。 この手順はアンインストールには必要ありませんが、実行し忘れていたデータ移行またはテクノロジの置き換えの問題を解決するときに、サービスを一時的に再開できます。
手順 2. SharePoint から機能とソリューションを削除する
SharePoint から PowerPivot のサービスやアプリケーションを削除するには、PowerPivot 構成ツールを使用する必要があります。 このツールを使用すると、間違いや手順の抜けを回避できます。 詳細については、「PowerPivot for SharePoint の削除 (PowerPivot 構成ツール)」を参照してください。
また、PowerShell を使用して、機能とソリューションをファームから削除することもできます。 詳細については、「PowerShell リファレンス (PowerPivot for SharePoint)」を参照してください。
手順 3. SQLServer セットアップを実行してローカル コンピューターからプログラムを削除する
プログラム ファイルを削除するには、SQL Server セットアップを実行してソフトウェアをアンインストールする必要があります。 アンインストールを実行すると、ファイルだけでなく、セットアップによって作成されたレジストリ エントリも削除されます。 [プログラムと機能] ページを使用して、ソフトウェアをアンインストールできます。 PowerPivot for SharePoint インストールは、SQL Server インストールの一部です。
インストールの一部を、既にインストールされている他の SQL Server インスタンス (または同じインスタンスの機能) に影響を与えずにアンインストールすることができます。 たとえば、Reporting Services、データベース エンジンなどのコンポーネントを残したまま、PowerPivot for SharePoint をアンインストールすることができます。
プログラム リストから [Microsoft SQL Server 2012 (64 ビット)] を選択します。
[アンインストールと変更] をクリックします。
[削除] をクリックします。 SQL Server セットアップが起動します。
セットアップで [PowerPivot] インスタンスを選択してから、[Analysis Services] および [Analysis Services SharePoint 統合] を選択して、他のすべてはそのままの状態で、その機能だけを削除できます。
手順 4. アンインストールを確認する
サーバーの全体管理の [サーバーのサービスの管理] で、PowerPivot for SharePoint をアンインストールしたサーバーに接続します。
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SQL Server 2012 SP1 では、[SQL Server PowerPivot System サービス] が一覧に表示されないことを確認します。
SQL Server 2012 では、[SQL Server Analysis Services] と [SQL Server PowerPivot System サービス] が一覧に表示されないことを確認します。
ファーム内の最後の PowerPivot for SharePoint サーバーをアンインストールしたら、次の手順を実行します。
[アプリケーション構成の管理] の [サービス アプリケーションの管理] で、[PowerPivot サービス アプリケーション] が一覧に表示されないことを確認します。
[システム設定] の [ファーム機能の管理] で、[PowerPivot 統合機能] がページに表示されないことを確認します。 [ファーム ソリューションの管理] で、PowerPivot ソリューションがページに表示されないことを確認します。
[監視] の [診断ログの構成] と [使用状況と正常性のデータ収集の構成] で、PowerPivot イベントとイベント カテゴリが表示されないことを確認します。
[アプリケーションの全般設定] で、[PowerPivot 管理ダッシュボード] がページに表示されないことを確認します。
手順 5. アンインストール後のチェック リスト
次の一覧を使用して、アンインストール時に削除されなかったソフトウェアとファイルを削除します。
\Program Files\Microsoft SQL Server\MSAS11.PowerPivot のすべてのデータ ファイルおよびサブフォルダーを削除し、次にこのフォルダーを削除します。 この手順では、DATA ディレクトリ内のキャッシュされたファイルも削除されます。
すべての PowerPivot ブック、ドキュメント、およびライブラリをまだ削除していない場合は、削除します。
Secure Store Service で、PowerPivot for SharePoint で使用されている保存された資格情報を含む対象アプリケーションを削除します。 PowerPivot for SharePoint をアンインストールすると、Secure Store Service のエントリの一部は削除されますが、削除されないエントリもあります。 PowerPivot 自動データ更新アカウント用に作成された対象アプリケーションと、データ更新用に作成した対象アプリケーションはまだ存在しているため、手動で削除する必要があります。
一方で、PowerPivot System サービスで自動生成された個々の対象アプリケーションは、PowerPivot のアンインストール時に自動的に削除されます。
コントロール パネルで、[プログラム]、[プログラムのアンインストール] の順にクリックします。使用しなくなった Analysis Services クライアント ライブラリをアンインストールします。 Analysis Services ADOMD.NET と Microsoft SQL Server Analysis 管理オブジェクトは、PowerPivot for SharePoint をアンインストールしても削除されません。 ライブラリは、Analysis Services データを使用する他のプログラムで使用されることがあるので、SQL Server セットアップではこれらは自動的にはアンインストールされません。 クライアント ライブラリが不要になった場合には、これらを個別にアンインストールする必要があります。
SQL Server Reporting Services SharePoint 2010 アドインは、そのアンインストールを具体的に指示するトラブルシューティングまたはインストール手順に従う場合以外はアンインストールしないでください。 Reporting Services アドインは Access Services で使用されます。 これは SharePoint 製品準備ツールでインストールされ、SharePoint に必要な機能をサポートするためにシステムに残しておく必要があります。
Analysis Services OLE DB プロバイダーはアンインストールしないでください。 SharePoint では、Analysis Services データベースに接続する Excel ブックの前提条件として OLE DB プロバイダーがインストールされます。 PowerPivot for SharePoint では、より新しいバージョンがインストールされますが、このバージョンは下位互換性があるため、後でデータ接続の問題が発生するのを避けるためにシステムに残しておく必要があります。