ピボットテーブル レポートまたはピボットグラフ レポートの作成

PowerPivot for Excel を含む Excel ブックで作業している場合は、PowerPivot ウィンドウの [ホーム] タブと Excel ウィンドウの [PowerPivot] タブの 2 か所でピボットテーブルとピボットグラフを作成できます。 PowerPivot ウィンドウのデータを使用してピボットテーブルまたはピボットグラフを作成する場合は、以下のいずれかのオプションを使用する必要があります。Excel ウィンドウの [挿入] タブにある [ピボットテーブル] ボタンを使用してもピボットテーブルやピボットグラフを作成できますが、これらのピボットテーブルやピボットグラフでは PowerPivot データは使用できません。使用できるのは、Excel ブックのワークシートに保存されているデータのみです。

このトピックでは、既にピボットテーブルとピボットグラフの使用に慣れていることを前提とします。 そうでない場合は、Microsoft Office Online の次のトピックを参照して、概要を学習しておいてください。

ピボットテーブル レポート 101

ピボットテーブル レポートとピボットグラフ レポート

ピボットテーブル レポートとピボットグラフ レポートの概要

PowerPivot データを含むピボットテーブルを作成する場合は、次の機能も利用できます。

  • タイム インテリジェンス機能や他の機能を備えた数式言語 Data Analysis Expressions (DAX) の使用。 詳細については、「Data Analysis Expressions (DAX) の概要」を参照してください。

  • テーブル間のリレーションシップの作成、関連データの参照、リレーションシップを使用したフィルター処理の機能。 詳細については、「数式内でのリレーションシップと参照」を参照してください。

  • 現在のコンテキストに基づき動的にフィルターを適用する機能または関連するテーブル全体でフィルター処理する機能。 詳細については、「テーブル内のデータのフィルター処理」を参照してください。

  • 拡張スライサーの使用。 複数のピボットテーブル レポートとピボットグラフ レポートを同時にすばやく追加できます。 [PowerPivot フィールドの一覧] を使用してスライサーを追加すると、スライサーによってレポート内のすべてのオブジェクトが自動的にフィルター処理されます。 詳細については、「スライサーを使用したデータのフィルター処理」を参照してください。

ピボットテーブル レポートまたはピボットグラフ レポートを作成するには

  1. 次のいずれかの場所にある [ピボットテーブル] ボタンの下の下矢印をクリックします。

    • PowerPivot ウィンドウの [ホーム] タブの [レポート] グループ内。

    - または -

    • Excel ウィンドウの [PowerPivot] タブの [View] グループ内。
  2. オプションの一覧から選択します。 必要に応じて、ピボットテーブルおよびピボットグラフのリンク レポートを同時に追加できます。

    オプション

    説明

    [単一のピボットテーブル]

    新しいワークシートまたは選択したワークシートに空のピボットテーブルを作成します。

    [単一のピボットグラフ]

    新しいワークシートまたは選択したワークシートに空のピボットグラフを作成します。

    [グラフとテーブル (横)]

    新しいワークシートまたは選択したワークシートに空のピボットグラフとピボットテーブルを作成し、横に並べて配置します。

    グラフおよびテーブルのデータは互いに独立しています。 ただし、スライサーは両方に適用されます。

    [グラフとテーブル (縦)]

    新しいワークシートまたは選択したワークシートに空のピボットグラフとピボットテーブルを作成し、テーブルの上側にグラフを配置します。 位置は後で変更できます。

    グラフおよびテーブルのデータは互いに独立しています。 ただし、スライサーは両方に適用されます。

    [2 つのグラフ (横)]

    新しいワークシートまたは選択したワークシートに空のピボットグラフを 2 つ作成し、横に並べて配置します。

    グラフは互いに独立しています。 ただし、スライサーは両方に適用されます。

    [2 つのグラフ (縦)]

    新しいワークシートまたは選択したワークシートに空のピボットグラフを 2 つ作成し、片方のグラフの上側にもう片方のグラフを配置します。 位置は後で変更できます。

    グラフは互いに独立しています。 ただし、スライサーは両方に適用されます。

    [4 つのグラフ]

    新しいワークシートまたは選択したワークシートに空のピボットグラフを 4 つ作成します。

    グラフは互いに独立しています。 ただし、スライサーは 4 つのグラフすべてに適用されます。

    [フラット化したピボットテーブル]

    空のピボットテーブルを作成します。 一部のデータ値を列の見出しとして、その他のデータ値を行の見出しとして配置する代わりに、追加する各フィールドに対して新しい列が追加され、[Totals] 行が各グループの後に挿入されます。

  3. 次のいずれかの操作を行って、位置を指定します。

    • 新しいワークシートのセル A1 の位置から配置するには、[新しいワークシート] をクリックします。

    • 既存のワークシートに配置するには、[既存のワークシート] をクリックし、配置先のセル範囲の最初のセルを指定します。

  4. [OK] をクリックします。

    Excel で、選択されたレポートが指定の位置に追加され、PowerPivot フィールドの一覧 が表示されます。この一覧を使用すると、フィールドを追加してレポートをカスタマイズすることができます。

    レポートにフィールドおよびメジャーを追加する方法の詳細については、次のトピックを参照してください。

    PowerPivot データからのピボットテーブルの作成 (チュートリアル)

    PowerPivot データからのピボットグラフの作成 (チュートリアル)

    PowerPivot で使用するメジャー

注意

ピボットグラフを作成すると、関連付けられたピボットテーブルが新しいワークシートに作成されます。 このピボットテーブルを削除すると、ピボットグラフは標準のグラフになり、変更できなくなります。

[詳細の表示]

ピボットテーブル セルの最も詳細なレベルを表示するには、Excel 内でピボットテーブル セルを右クリックし、[詳細の表示] をクリックします。 または、セルをダブルクリックします。 指定したセルの値の基になるデータを含む新しいワークシートが開かれます。 この機能は、ドリルスルーとも呼ばれます。

Excel ワークシートの移動またはコピー

Excel 2010 には、ワークシートを新しいブックまたは既存のブック内の別の場所に移動またはコピーできる機能が含まれています。 既存のブック内での移動とコピーは PowerPivot で完全にサポートされています。 ただし、新しいブックへの移動またはコピーは、PowerPivot データに基づくピボットテーブルまたはピボットグラフを含むワークシートに対してはサポートされていません。 新しいブックにデータが必要な場合は、元のブックのコピーを保存し、それを基にして新しいブックを作成することをお勧めします。 元のブックのデータが必要なくなったときは、削除できます。

関連項目

概念

ピボットテーブル レポートまたはピボットグラフ レポートのフィールド レイアウトの作成と変更

スライサーを使用したデータのフィルター処理

ピボットテーブルまたはピボットグラフのメジャーの作成

その他の技術情報

レポート、グラフ、およびピボットテーブルの概要