Analysis Services インスタンス管理
Analysis Services のインスタンスは、オペレーティング システム サービスとして実行される msmdsrv.exe 実行可能ファイルのコピーです。各インスタンスは同じサーバー上の他のインスタンスから完全に独立しており、固有の構成設定、権限、ポート、開始アカウント、ファイル ストレージ、およびサーバー モード プロパティを持ちます。
Analysis Services の各インスタンスは、定義されているログオン アカウントのセキュリティ コンテキストに従い、Msmdsrv.exe という Windows サービスとして実行されます。
Analysis Services の既定のインスタンスのサービス名は MSSQLServerOLAPService です。
Analysis Services の各名前付きインスタンスのサービス名は MSOLAP$InstanceName です。
注 |
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Analysis Services のインスタンスが複数インストールされている場合は、セットアップによって、SQL Server Browser サービスに統合されているリダイレクター サービスもインストールされます。リダイレクター サービスは、クライアントを Analysis Services の適切な名前付きインスタンスにリダイレクトします。SQL Server Browser サービスは常に、ローカル サービス アカウントのセキュリティ コンテキストに従って実行されます。ローカル システム アカウントは、ローカル コンピューター外部のリソースにアクセスしないサービスを実行するために Windows で使用される制限付きのユーザー アカウントです。 |
複数インスタンスとは、同じハードウェアに複数のサーバー インスタンスをインストールしてスケールアップできることを意味します。Analysis Services では、同じサーバー上に複数のインスタンスを置き、各インスタンスを特定のモードで実行するように構成することで、異なるサーバー モードをサポートできることも意味します。
サーバー モードは、そのインスタンスに使用するストレージおよびメモリ アーキテクチャを決定するサーバー プロパティです。多次元モードで稼働するサーバーは、多次元キューブ データベースおよびデータ マイニング モデル用に構築されたリソース管理レイヤーを使用します。これに対して、表形式サーバー モードでは、xVelocity メモリ内分析エンジン (VertiPaq) とデータ圧縮を使用してデータを要求に応じて集計します。
ストレージ アーキテクチャとメモリ アーキテクチャの違いは、Analysis Services の単一インスタンスが表形式データベースと多次元データベースの両方ではなくどちらか一方で稼働することを意味します。サーバー モード プロパティは、インスタンス上で実行されるデータベースの種類を決定します。
サーバー モードは、インストール時に、サーバーで実行されるデータベースの種類を指定するときに設定します。使用可能なすべてのモードをサポートするには、Analysis Services の複数のインスタンスをインストールし、構築しているプロジェクトに対応するサーバー モードで各インスタンスを配置します。
原則として、実行する必要のある管理タスクの大部分はモードによって異なりません。Analysis Services システム管理者は、インストール方法にかかわらず同じ手順とスクリプトを使用して、ネットワーク上で任意の Analysis Services インスタンスを管理できます。
注 |
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��外は、PowerPivot for SharePoint です。PowerPivot の配置のサーバー管理は、常に SharePoint ファームのコンテキスト内で行われます。PowerPivot は、常に単一インスタンスであり、常に SharePoint サーバーの全体管理または PowerPivot 構成ツールを使用して管理されるという点が他のサーバー モードと異なります。SQL Server Management Studio または SQL Server データ ツール (SSDT) で PowerPivot for SharePoint に接続することもできますが、この操作は望ましくありません。SharePoint ファームには、サーバーの状態を同期し、サーバーの可用性を監視するインフラストラクチャが含まれます。他のツールを使用すると、これらの操作と競合する可能性があります。PowerPivot サーバー管理の詳細については、「PowerPivot for SharePoint (SSAS)」を参照してください。 |
このセクションの内容
リンク |
タスクの説明 |
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Analysis Services のインストールを完了または変更する必須のタスクとオプションのタスクについて説明します。 |
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接続を確立またはクリアするための接続文字列プロパティ、クライアント ライブラリ、認証方法、および手順について説明します。 |
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パフォーマンス モニターと SQL Server Profiler の使用方法など、サーバー インスタンスの監視のためのツールと手法について説明します。 |
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処理などの多くの管理タスクを自動化する方法について説明します。 |
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言語および照合順序のサポート、両方のプロパティの変更手順、および言語および照合順序の動作の設定とテストのヒントについて説明します。 |
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ログを説明し、それらを構成する方法について説明します。 |
関連項目
概念
テーブル ソリューションと多次元ソリューション (SSAS) の比較