Analysis Services のサーバーのプロパティの構成

Analysis Services の管理者は、Analysis Services インスタンス用に既定のサーバー構成プロパティを変更できます。 各インスタンスには、同じサーバーの他のインスタンスとは別に設定できる固有の構成プロパティがあります。

サーバー プロパティを設定するには、SQL Server Management Studio を使用するか、特定のインスタンスの msmdsrv.ini ファイルを編集します。

このトピックの内容は次のとおりです。

サーバー (インスタンス) のプロパティの構成

サーバー プロパティ リファレンス

サーバー (インスタンス) のプロパティの構成

SQL Server Management Studio のプロパティ ページには、利用可能なプロパティのサブセットが含まれ、変更する可能性の高いプロパティのみが表示されます。 プロパティの完全なセットは msmdsrv.ini ファイルにあります。

注意

このトピックには、SQL Server データ ツール (SSDT) の配置構成プロパティに関する情報は含まれていません。 配置構成の詳細については、「ソリューションの配置に関する構成設定の指定」を参照してください。

Management Studio での構成プロパティの表示または設定

  1. SQL Server Management Studio で、Analysis Services のインスタンスに接続します。

    オブジェクト エクスプローラーで、Analysis Services インスタンスを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。 [全般] ページが表示され、より使用頻度の高いプロパティが表示されます。

  2. その他のプロパティを表示するには、ページ下部にある [すべての詳細プロパティを表示する] チェック ボックスをオンにします。

    サーバー プロパティの変更は、テーブル モードおよび多次元モードのサーバーについてのみサポートされます。 マイクロソフトの製品サポート エンジニアから別途指示された場合を除き、PowerPivot for SharePoint をインストールした場合は、必ず既定値を使用してください。

    運用上またはパフォーマンス上の問題をサーバーのプロパティを通じて解消する方法については、「SQL Server 2008 R2 Analysis Services 操作ガイド」を参照してください。

    サーバーのプロパティについては、Microsoft ホワイト ペーパー「SQL Server 2005 Analysis Services (SSAS) サーバー プロパティ」も参照してください。サーバーのプロパティの多くは、過去数回のリリースにわたり変更されていません。

    注意

    一部のプロパティの設定は、msmdrsrv.ini ファイルでのみ行うことができます。 詳細プロパティを表示しても設定する対象のプロパティが含まれていない場合は、msmdsrv.ini ファイルを直接編集する必要があります。

msmdsrv.ini ファイルの構成プロパティの表示または編集

  1. 開始する前に、Management Studio の [全般プロパティ] ページの DataDir プロパティをチェックして、Analysis Services プログラム ファイル (msmdsrv.ini を含む) の場所を確認します。 プログラム ファイルの場所を確認することで、確実に、目的のファイルに変更を加えることができます。

    注意

    既定のインストールでは、ファイルは \Program Files\Microsoft SQL Server\MSAS11.MSSQLSERVER\OLAP\Config フォルダーに格納されます。

  2. 元のファイルに戻す必要がある場合は、ファイルのバックアップを作成します。

  3. テキスト エディターを使用して、msmdsrv.ini ファイルを表示または編集します。

  4. ファイルを保存した後で、サービスを再起動する必要があります。

サーバー プロパティ リファレンス

Analysis Services の構成プロパティは、システムを微調整するために重要です。 たとえば、クエリ ログ動作を必要条件に合わせるために、関連するプロパティを設定できます。

次のトピックでは、Analysis Services のさまざまな構成プロパティについて説明します。

トピック

説明

全般プロパティ

全般プロパティには、基本プロパティと詳細プロパティの両方があり、データ ディレクトリ、バックアップ ディレクトリ、およびサーバーの他の動作を定義するプロパティが含まれます。

データ マイニング プロパティ

データ マイニング プロパティでは、どのデータ マイニング アルゴリズムを有効または無効にするかを制御します。 既定では、すべてのアルゴリズムが有効になっています。

DSO

DSO は現在サポートされません。 DSO のプロパティは無視されます。

機能プロパティ

機能プロパティは、製品の機能に関連しており、そのほとんどが詳細プロパティです。サーバー インスタンス間のリンクを制御するプロパティが含まれます。

Filestore プロパティ

ファイル ストア プロパティは、高度な用途のみを対象としています。 高度なメモリ管理設定が含まれます。

ロック マネージャーのプロパティ

ロック マネージャー プロパティでは、ロックおよびタイムアウトに関連するサーバーの動作を定義します。 これらのほとんどのプロパティは、高度な用途のみを対象としています。

ログのプロパティ

ログ プロパティでは、サーバー上でイベントがログ記録される条件、場所、および方法を制御します。 これには、エラー ログ、例外ログ、フライト レコーダー、クエリ ログ、およびトレースが含まれます。

メモリのプロパティ

メモリ プロパティでは、サーバーでメモリが使用される方法を制御します。 主に高度な用途を対象としています。

ネットワーク プロパティ

ネットワーク プロパティでは、ネットワークに関連するサーバーの動作を制御します。圧縮およびバイナリ XML を制御するプロパティが含まれます。 これらのほとんどのプロパティは、高度な用途のみを対象としています。

OLAP のプロパティ

OLAP プロパティでは、キューブおよびディメンションの処理、レイジー処理、データのキャッシュ、およびクエリの動作を制御します。 基本プロパティと詳細プロパティの両方が含まれます。

セキュリティのプロパティ

セキュリティ セクションには、アクセス権を定義する基本プロパティと詳細プロパティの両方が含まれています。 管理者およびユーザーに関連する設定が含まれます。

スレッド プール プロパティ

スレッド プール プロパティでは、サーバーによって作成されるスレッドの数を制御します。 これらは主に詳細プロパティです。

関連項目

タスク

ソリューションの配置に関する構成設定の指定

概念

Analysis Services インスタンス管理