DECRYPTBYPASSPHRASE (Transact-SQL)

パスフレーズを使用して暗号化されたデータの暗号化を解除します。

トピック リンク アイコン Transact-SQL 構文表記規則

構文

DecryptByPassPhrase ( { 'passphrase' | @passphrase } 
    , { 'ciphertext' | @ciphertext }
  [ , { add_authenticator | @add_authenticator }
    , { authenticator | @authenticator } ] )

引数

  • passphrase
    暗号化解除キーを作成するために使用されるパスフレーズを指定します。

  • @passphrase
    暗号化解除キーの作成で使用されるパスフレーズを含む、nvarchar、char、varchar、または nchar 型の変数です。

  • 'ciphertext'
    暗号化を解除する暗号文です。

  • @ciphertext
    暗号文を含む、varbinary 型の変数です。 最大サイズは 8,000 バイトです。

  • add_authenticator
    認証子がプレーン テキストと共に暗号化されているかどうかを示します。 認証子が使用されている場合は 1 です。 int.

  • @add\_authenticator
    認証子がプレーン テキストと共に暗号化されているかどうかを示します。 認証子が使用されている場合は 1 です。 int.

  • authenticator
    認証子のデータを指定します。 sysname.

  • @authenticator
    認証子の派生元のデータを含む変数を指定します。

戻り値の型

varbinary 型 (最大サイズは 8,000 バイト)

説明

この関数を実行するには、権限は必要ありません。

間違ったパスフレーズまたは認証子の情報が使用された場合、NULL が返されます。

パスフレーズは暗号化解除キーの生成に使用され、保存されません。

暗号文が暗号化されたときに認証子が含まれていた場合、暗号化を解除するときにその認証子を提供する必要があります。 暗号化を解除するときに提供された認証子の値が、そのデータで暗号化された認証子の値と一致しない場合、暗号化解除は失敗します。

使用例

次の例では、EncryptByPassPhrase で更新されたレコードの暗号化を解除します。

USE AdventureWorks2012;
-- Get the pass phrase from the user.
DECLARE @PassphraseEnteredByUser nvarchar(128);
SET @PassphraseEnteredByUser 
= 'A little learning is a dangerous thing!';

-- Decrypt the encrypted record.
SELECT CardNumber, CardNumber_EncryptedbyPassphrase 
    AS 'Encrypted card number', CONVERT(nvarchar,
    DecryptByPassphrase(@PassphraseEnteredByUser, CardNumber_EncryptedbyPassphrase, 1 
    , CONVERT(varbinary, CreditCardID)))
    AS 'Decrypted card number' FROM Sales.CreditCard 
    WHERE CreditCardID = '3681';
GO

関連項目

参照

ENCRYPTBYPASSPHRASE (Transact-SQL)

概念

暗号化アルゴリズムの選択