ENCRYPTBYPASSPHRASE (Transact-SQL)

キーの長さが 128 ビットの TRIPLE DES アルゴリズムを使用して、パスフレーズでデータを暗号化します。

トピック リンク アイコン Transact-SQL 構文表記規則

構文

EncryptByPassPhrase ( { 'passphrase' | @passphrase } 
    , { 'cleartext' | @cleartext }
  [ , { add_authenticator | @add_authenticator }
    , { authenticator | @authenticator } ] )

引数

  • passphrase
    対称キーを生成するパスフレーズを指定します。

  • @passphrase
    対象キーを生成するためのパスフレーズを含む、nvarchar、char、varchar、binary、varbinary、または nchar 型の変数を指定します。

  • cleartext
    暗号化するクリア テキストを指定します。

  • @cleartext
    クリア テキストを含む、nvarchar、char、varchar、binary、varbinary、または nchar 型の変数を指定します。 最大サイズは 8,000 バイトです。

  • add_authenticator
    クリア テキストと共に認証子を暗号化するかどうかを指定します。 認証子を追加する場合は 1 を指定します。 int.

  • @add\_authenticator
    クリア テキストと共にハッシュを暗号化するかどうかを指定します。

  • authenticator
    認証子の取得元となるデータを指定します。 sysname.

  • @authenticator
    認証子の取得元となるデータを含む変数を指定します。

戻り値の型

varbinary 型 (最大サイズは 8,000 バイト)。

説明

パス フレーズは空白を含むパスワードです。 パスフレーズを使用する利点は、比較的長い文字列を覚えるより、意味のある句やセンテンスを覚える方が簡単であるという点です。

この関数ではパスワードの複雑性はチェックされません。

使用例

次の例では、SalesCreditCard テーブルのレコードを更新し、認証子として主キーを使用して、列 CardNumber_EncryptedbyPassphrase に格納されるクレジット カードの番号を暗証化します。

USE AdventureWorks2012;
GO
-- Create a column in which to store the encrypted data.
ALTER TABLE Sales.CreditCard 
    ADD CardNumber_EncryptedbyPassphrase varbinary(256); 
GO
-- First get the passphrase from the user.
DECLARE @PassphraseEnteredByUser nvarchar(128);
SET @PassphraseEnteredByUser 
    = 'A little learning is a dangerous thing!';

-- Update the record for the user's credit card.
-- In this case, the record is number 3681.
UPDATE Sales.CreditCard
SET CardNumber_EncryptedbyPassphrase = EncryptByPassPhrase(@PassphraseEnteredByUser
    , CardNumber, 1, CONVERT( varbinary, CreditCardID))
WHERE CreditCardID = '3681';
GO

関連項目

参照

DECRYPTBYPASSPHRASE (Transact-SQL)

概念

暗号化階層