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ファイル同期プロバイダーは、NTFS、FAT、または SMB ファイル システムのファイル、フォルダー、およびサブフォルダーをアプリケーションで同期するために利用できる Sync Framework のコンポーネントです。同期するディレクトリはローカルまたはリモートのどちらでも可能で、同じファイル システムである必要はありません。静的フィルターを使用すると、ファイルを明示的に一覧する方法や、*.txt などのワイルドカード文字による方法で、ファイルを除外したり含めたりできます。また、フィルターを設定して、個別のサブフォルダーを除外することもできます。同期時に通知を受信するように登録すると、進行状況レポートを入手できます。
このサービスで最も重要な部分は FileSyncProvider です。KnowledgeSyncProvider が実装されているため、同期を実行するには、ファイル同期プロバイダーを作成して初期化し、SyncAgent に渡すだけで済みます。
静的フィルターは FileSyncScopeFilter で表され、これを使用して、同期を実行するファイルまたはフォルダーをより細かく管理できます。
ファイル同期プロバイダーからは、AppliedChange や CopyingFile など、いくつかのイベントが発生します。アプリケーションに登録して、これらのイベントから通知を受信できます。この通知を使用して、アプリケーションでユーザーに同期の進行を表示することも、別のアクションを実行することもできます。
ファイル同期プロバイダーは、Metadata Storage Service を使用して、すべての同期メタデータを簡易データベースに格納します。メタデータ データベースは 1 つのファイルです。このファイルは、同期するファイルおよびフォルダーと共に格納することも、プロバイダーの初期化時に指定される別の場所に格納することもできます。詳細については、「Sync Framework Metadata Storage Service」を参照してください。
ファイル同期プロバイダーの使用方法の詳細については、「ファイルの同期」を参照してください。
クラス
クラス | 説明 | |
---|---|---|
AppliedChangeEventArgs | AppliedChange イベントのデータを提供します。 | |
ApplyingChangeEventArgs | ApplyingChange イベントのデータを提供します。 | |
CopyingFileEventArgs | CopyingFile イベントのデータを提供します。 | |
DetectedChangesEventArgs | DetectedChanges イベントのデータを提供します。 | |
DetectingChangesEventArgs | DetectingChanges イベントのデータを提供します。 | |
FileData | ファイルまたはディレクトリに関する情報を表します。WIN32_FIND_DATA 構造の厳密でないラッパーであり、追加的なパス情報が含まれています。 | |
FileSyncInvalidOperationException | オブジェクトの現在の状態に対するメソッド呼び出しが無効な場合にスローされる例外です。 | |
FileSyncProvider | NTFS、FAT、または SMB ファイル システムのファイル、フォルダー、およびサブフォルダーの同期に使用できる同期プロバイダーです。 | |
FileSyncScopeFilter | 静的な同期スコープに対してファイルやフォルダーを含めたり除外したりする場合に使用するフィルターを定義します。 | |
SkippedChangeEventArgs | SkippedChange イベントのデータを提供します。 | |
SkippedFileDetectEventArgs | SkippedFileDetect イベントのデータを提供します。 |
インターフェイス
インターフェイス | 説明 | |
---|---|---|
IFileDataRetriever | ファイル同期プロバイダーとカスタム プロバイダーの間でデータをやり取りするためのメカニズムを表します。 |
列挙値
列挙値 | 説明 | |
---|---|---|
ChangeType | 同期先レプリカに適用できる変更のさまざまな種類を表します。 | |
FileSyncOptions | ファイル同期プロバイダーの動作を構成するオプションを提供します。 | |
SkipReason | 変更の検出時または適用時にファイルがスキップされた理由を表します。 |