デバイスの同期を構成する方法
Synchronization Services for ADO.NET 1.0 は、最初は Microsoft Visual Studio 2008 と共にリリースされました。このバージョンの Sync Framework では、サーバー データベースとデスクトップ上の SQL Server Compact データベースの間で同期を実行できました。Sync Framework では、サーバー データベースとデバイス上の SQL Server Compact データベースの間で同期を実行できるようになりました。
デバイスの同期を構成する操作は、デスクトップ同期のための N 層同期を構成する操作に似ています。アーキテクチャを次の図に示します。
デバイスの N 層アーキテクチャでは、同期コンポーネントは次のように使用されます。
サーバー同期プロバイダーは、サーバーまたは別の層に存在します。このプロバイダーは、Microsoft.Synchronization.Data.Server.dll に含まれています。SQL Server Compact または Visual Studio 2008 の初期リリースまたは SP1 に含まれている DLL を使用します。
クライアント同期プロバイダーと同期エージェントは、どちらもデバイス上に存在します。エージェントは Microsoft.Synchronization.Data.dll に含まれ、プロバイダーは Microsoft.Synchronization.Data.SqlServerCe.dll に含まれています。DLL のデバイス バージョンを使用します。
サーバー同期プロバイダーと同期エージェントの間の通信は、ServerSyncProviderProxy オブジェクトおよびサービスによって処理されます。Sync Framework は、使用する必要があるサービスの種類を指定しません。ただし、通常、アプリケーションは、Web サービスまたは Windows Communication Foundation (WCF) サービスを使用します。
システム要件の詳細については、「Sync Framework のハードウェア用件とソフトウェア要件」を参照してください。
サンプル アプリケーション
デバイスの同期を示す完全なサンプルは、Microsoft ダウンロード センターからダウンロードしてください。自己解凍型の圧縮 (.zip) ファイル内のドキュメント "Device Sample Readme" には、デバイスの同期に関する詳細な情報と、サンプルの実行方法が説明されています。