System Center 2012 - Data Protection Manager リリース ノート

 

公開日: 2016年3月

対象: System Center 2012 R2 Data Protection Manager

これらのリリース ノートには System Center 2012 – Data Protection Manager (DPM)を正常にインストールするために必要な情報が含まれます。 製品のドキュメントには載っていない情報が含まれます。

DPMをインストールして使用する前に、これらの DPMリリース ノートに目を通してください。 これらのリリース ノートは System Center 2012に適用されます。

既知の問題

  • 大規模環境では、レポートを使用していない場合、「イベント データの収集」と「DPM バックアップ イベントの収集」のルールを無効にする必要があります。

  • スコープが指定されている管理者コンソールは Windows Vista (32 ビット) では機能しません。

  • スコープが指定されている管理者コンソールは、Operations Manager コンソールを少なくとも 1 回開くまでは起動しません。

  • DPM データベースをクラスター化またはミラー化されている Microsoft SQL Server インスタンスに配置することはできません。

  • 接続された状態でのインストールに失敗した後で、接続なしでインストールを実行して保護エージェントをインストールすると、インストールは完了してもアラートが継続的に表示されます。

言語サポート

説明:  DPM は、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、日本語、ポルトガル語 (ブラジル)、ロシア語、中国語 (簡体字、中国) に対応しています。

中国語 (繁体字、台湾) および韓国語からのアップグレード

説明:  DPM は、 DPM 2010 の繁体字中国語 (台湾) 版および韓国語版では、英語版へのアップグレードのみサポートしています。

レポートを構成できない問題

説明 : レポートを構成しようとすると、次のエラー メッセージが表示され、 DPM インストールが失敗します。"パスワードが短すぎます。" パスワードが長すぎる、最近の変更履歴に含まれる、一意の文字が足りない、他のパスワード方針の要件を満たさないなどの理由が考えられます。

対応策 : コンピューターをフォーマットして、セットアップを再実行します。

中央コンソールのサポート

説明:

  • DPM の中央コンソールは、System Center 2012 - Operations Manager のみをサポートしています。

  • 中央コンソールは、ローカル管理グループ (LMG) トポロジではサポートされていません。

  • Operations Manager 管理者がいずれの中央コンソール ロールにも構成されていない場合、ジョブを一切表示できない可能性があります。 ジョブを表示するには、管理者として Operations Manager を再起動し、 DPM タスクを管理者ユーザー ロールに割り当てます。

  • DPM サーバーに Operations Manager エージェントをインストールした後に、データ ソース検出が正常に機能するようにするため、次のようにレジストリ キーを設定することをお勧めします。

    System_CAPS_ICON_caution.jpg 注意

    レジストリを間違って編集すると、システムが壊れる可能性があります。 レジストリを変更する前に、コンピューターにある重要なデータをバックアップしてください。

    [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Microsoft Operations Manager\3.0\Modules\Global\PowerShell] "ScriptLimit"=dword:0000000f

    レジストリ設定を変更した後、ヘルス サービス (表示名: System Center Management) を再起動します。 これは Operations Manager で監視している各 DPM サーバー上で繰り返す必要があります。

  • 保護されていた暗号化ファイルを NTFS ボリュームから Resilient File System (ReFS) ボリュームに復元することはできません。

  • ReFS を使用してカスタム ボリュームを保護することはできません。

  • 重複除去されたボリュームを保護するには、データの重複除去の役割を、 DPM サーバーで有効にする必要があります。

  • データをテープに保護すると、データは最適化されていない形式で保存されます。

  • 重複除去されたボリュームのエンドユーザー回復は、最適化されていない形式で実行されます。

  • DPM 管理者コンソールで同じジョブを実行しようとして動作が停止したために再起動するということが 2 回続いた場合、3 回目の再起動時には、 DPM で実行されているすべてのジョブが取り消されます。 その結果、レプリカの整合性が失われる可能性があります。 そのような場合には、整合性チェックを実行して、すべてのレプリカが良好な状態であることを確認する必要があります。

  • DPMをアンインストールした後に、重複解除機能を Windows で引き続き使用しない場合は、手動で無効にする必要があります。

  • ライブ マイグレーションおよび DPM スケールアウトによる展開の場合、 DPM サーバー、 Virtual Machine Manager (VMM) サーバー、および Hyper-V ホストが同じドメイン内になければなりません。

  • 仮想マシンのすべてのコンポーネントが同じファイル共有になければなりません。

  • 記憶域の配置先のファイル サーバーについては、IPv4 アドレスまたは IPv6 アドレスはサポートされていません。

  • 二次的な保護は、仮想マシン モビリティ ボリューム、スケール アウト ボリューム、および重複除去ボリュームには使用できません。

  • 保護グループの作成を開始する前に、すべての Hyper-V ホストと仮想マシンが VMM サーバーで検出されることをご確認ください。

  • ページ ファイルを仮想マシン保護から除外するよう構成し、保存状態のバックアップを使用してバックアップを実行した場合、仮想マシンを回復した後に再起動すると、エラーが発生することがあります。 このシナリオでは、仮想マシンは自動的に再起動します。

  • 保護対象のコンピューターで iSCSI ターゲット記憶域プロバイダー が有効になっている場合、Hyper-V クラスターでホストされている仮想マシンの DPM バックアップが停止することがあります。 この問題を解決するには、次のレジストリ エントリを追加します。

    System_CAPS_ICON_caution.jpg 注意

    レジストリを間違って編集すると、システムが壊れる可能性があります。 レジストリを変更する前に、コンピューターにある重要なデータをバックアップしてください。

    キー HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Microsoft Data Protection Manager\Agent\
    UseSystemSoftwareProvider
    データ
    DWORD
  • Microsoft SQL Server 2012 データベースを保護するには、次の手順に従ってください。

    Management Studio を使用して SQL Server 2012 インスタンスに接続し、[セキュリティ] を選択して展開します。 [ログイン] を選択して展開し、[NT AUTHORITY\SYSTEM] を右クリックして、[プロパティ] をクリックします。 [サーバー ロール] をクリックし、[sysadmin] をクリックして、[OK] をクリックします。

  • DPM では、リモート サーバー メッセージ ブロック (SMB) 共有に保存されているデータベースを保護することはできません。

  • AlwaysOn 機能を使用するデータベースを DPM で保護する場合、元の場所への回復はサポートされていません。

  • Resilient File System (ReFS) を使用しているボリュームで BitLocker ドライブ暗号化を有効にすると、障害回復保護が失敗し、パラメーターが正しくないことを伝えるメッセージが表示されます。

  • DPM サーバー名での大文字と小文字の区別はサポートされていません。

  • 中央コンソールを使用して Windows Azure Online Backup を監視することはできません。

  • オンライン データを保持した状態での保護の停止はサポートされていません。 保護グループまたはデータ ソースの保護を停止すると、そのオンライン データは削除されます。

  • セカンダリ DPM サーバーのデータは保護できません。

  • システム管理者がユーザーのプロキシ設定を指定していない場合、ユーザーは、 System Center 2012 SP1 Beta でユーザー登録ウィザードを使用してプロキシ設定を設定することができません。 その場合は、PsExec を使用して手動で設定する必要があります。PsExec は、「 PsExec v1.98」からダウンロードすることができます。

    1. 管理者特権のコマンド プロンプトで、次のコマンドを実行します。

      psexec -i -s “C:\Program Files\Internet Explorer\iexplore.exe”

      Internet Explorer が開きます。

    2. [ツール]、[インターネット オプション]、[接続]、[LAN の設定] を順にクリックし、[設定を自動的に検出する] チェック ボックスをオフにして、プロキシ設定を入力します。

    3. Internet Explorer を終了します。

  • DPM サーバー名での大文字と小文字の区別はサポートされていません。

  • 中央コンソールを使用して Windows Azure Online Backup を監視することはできません。

  • オンライン データを保持した状態での保護の停止はサポートされていません。 保護グループまたはデータ ソースの保護を停止すると、そのオンライン データは削除されます。

  • セカンダリ DPM サーバーのデータは保護できません。

関連項目

リリース ノート: System Center 2012 - Data Protection Manager