Configuration Manager でのマルチキャスト戦略の計画

次のフローチャートには、マルチキャストを使用してオペレーティング システムを展開するためのプロセスが示されています。

Windows 展開サービス (WDS) は、オペレーティング システム イメージをマルチキャストする配布ポイントと同じサーバーにインストールする必要があります。 WDS およびその他のオペレーティング システムの展開の前提条件の詳細については、「Configuration Manager でのオペレーティング システム展開の前提条件」を参照してください。

マルチキャストを使用してオペレーティング システム イメージを展開するには、配布ポイントがマルチキャスト展開をサポートしている必要があります。 マルチキャスト展開をサポートするよう配布ポイントを構成する方法には 2 つあります。 サイト システム サーバーの作成ウィザードを使用して配布ポイントをインストールするときに、マルチキャスト設定を行う、または 配布ポイントの [プロパティ] ページを使用して既存の配布ポイントのマルチキャスト設定を構成することができます。 マルチキャストをサポートする配布ポイントおよびオペレーティング システム イメージの構成方法の詳細については、「Configuration Manager でのマルチキャストの管理方法」を参照してください。

配布ポイントを作成する際には、配布ポイントがマルチキャストをサポートするよう構成することに加えて、その他にも考慮するべき構成の問題があります。 配布ポイントで構成できる属性の詳細については、「Configuration Manager のコンテンツ管理の計画」を参照してください。

配布ポイントからオペレーティング システム イメージを展開するタイミングを構成することで、帯域幅の消費をさらに抑えることができます。 クライアントの要求を特定の時間枠へと統合することで、マルチキャストの利点を最適化する一方で、オペレーティング システムのパッケージが利用可能になるまでクライアントを待たせることになります。 マルチキャストのセッションは、クライアントのコンピューターからのサービス検索要求に応答した時点で始まります。 配布ポイントは、特定の数の要求があってからマルチキャストを始めるようにも、最初の要求から特定の時間を待ってからマルチキャストを始めるようにも構成できます。 マルチキャストのセッションは、クライアントの要求が最大数に達したときに終わります。 クライアントは、既に実行中のマルチキャスト セッションに参加することができます。 マルチキャストが完了すると、クライアントはパッケージの欠けている部分をダウンロードします。

オペレーティング システムにマルチキャストするタスク シーケンスを展開する場合、そのタスク シーケンスから参照されるコンテンツは、配布ポイントから展開先コンピューターのローカルにダウンロードする必要があります。 タスク シーケンスを展開するとき、タスク シーケンスの実行前に、そのタスク シーケンスで必要な場合はコンテンツをローカルにダウンロードすること、またはすべてのコンテンツをダウンロードすることを指定できます。

これらの展開オプションは、タスク シーケンスを展開するときに [配布ポイント] ページで指定します。 配布ポイントからコンテンツをローカルにダウンロードするように指定する方法の詳細については、「Configuration Manager でタスク シーケンスを管理する方法」トピックの「タスク シーケンスの展開方法」セクションを参照してください。