ライブラリ サーバーを追加する方法
適用対象: Virtual Machine Manager 2008, Virtual Machine Manager 2008 R2, Virtual Machine Manager 2008 R2 SP1
新しいライブラリ サーバーを Virtual Machine Manager (VMM) に追加し、サーバー上の共有をライブラリ共有として指定するには、[ライブラリ サーバーの追加] アクションを使用します。このアクションは、Virtual Machine Manager 管理コンソールのすべてのビューで使用できます。ライブラリ ビューの [ライブラリ共有の追加] アクションを使用して、後で追加のライブラリ共有を指定できます。詳細については、「ライブラリ共有を追加する方法」を参照してください。
高可用性ライブラリ サーバーを追加するには、Windows Server 2008 または Windows Server 2008 R2 で作成されたフェールオーバー クラスタを追加します。これを実行するには、ライブラリ サーバーを追加する際、高可用性ファイル サーバー名 (クラスタ名でなく) を入力します。Windows Server 2003 で作成されたクラスタはサポートされません。
注意
VMM では、VMM サーバーを高可用性ライブラリ サーバーとして含むフェールオーバー クラスタはサポートしません。
ライブラリ サーバーを追加すると、ライブラリ サーバー ロールを持つ Virtual Machine Manager エージェントがサーバーにインストールされます。
重要
バーチャル マシンのホストまたはライブラリ サーバーを追加する場合、VMM では、管理対象のコンピュータ上に VMM エージェントがリモートでインストールされます。VMM エージェントの展開処理では、サーバー メッセージ ブロック (SMB) ポートとリモート プロシージャ コール (RPC) ポート (TCP 135) の両方、および DCOM ポート範囲が使用されます。SMB パケット署名または IPSec のどちらかを使用し、エージェント展開処理のセキュリティ向上に役立てることができます。また、VMM エージェントをローカルのホスト上にインストールし、VMM 管理者コンソールでこれらを検出して、WinRM ポート (既定のポート 80) および BITS ポート (既定のポート 443) のみを使用してホストを制御できます。
要件
ライブラリ サーバーは、次の要件を満たしている必要があります。
ライブラリ サーバーは、Windows Server 2008、Windows Server 2008 R2、または Windows Server 2003 SP1 以降のオペレーティング システムのいずれかを使用している必要があります。高可用性ファイル サーバーの場合、フェールオーバー クラスタが Windows Server 2008 または Windows Server 2008 R2 で作成されている必要があります。
ライブラリ サーバーは、VMM サーバーのドメインとの双方向信頼関係がある Active Directory ドメインに存在する必要があります。
Virtual Machine Manager は、Unix 用 Windows サービスの大文字/小文字の区別オプションをオンにして構成されたファイル サーバーをサポートしません ("NFS の大文字/小文字コントロール" は無視するように設定されています)。
ライブラリ サーバーを VMM に追加するには:
VMM 管理者コンソールの任意のビューに表示される操作ウィンドウで、[ライブラリ サーバーの追加] をクリックします。
[資格情報の入力] ウィザード ページで、追加するすべてのサーバーに対して管理資格情報を持つドメイン アカウントを入力します。
[ライブラリ サーバーの選択] ウィザード ページで、追加するサーバーを入力または選択し、[追加] をクリックして、サーバーを選択済みサーバーの一覧に追加します。
高可用性ライブラリ サーバーを追加するには、高可用性ファイル サーバー名をコンピュータ名として入力します。高可用性ファイル サーバー名はクライアント アクセス ポイントとも呼ばれ、通常クラスタ名とは異なります。ウィザードでフェールオーバー クラスタ内のすべてのノードが検出され、VMM エージェントが各ノードにインストールされます。高可用性ライブラリ サーバーは、単一のライブラリ サーバーとしてライブラリ ビューに表示され、ライブラリ サーバーのプロパティ内で使用できるノードの状態も示されます。
注意
高可用性ライブラリ サーバーの管理方法の詳細については、「よく寄せられる質問: Virtual Machine Manager ライブラリ」を参照してください。
[ライブラリ共有の追加] ウィザード ページで、ライブラリに追加する各共有を選択します。指定したライブラリ共有にあるファイルにのみ、ライブラリの更新時にインデックスが作成されます。
[サマリー] ページで、[ライブラリ サーバーの追加] をクリックします。
[スクリプトの表示] ボタンをクリックすると、この操作を実行する Windows PowerShell - Virtual Machine Manager コマンドレットを表示できます。
注意
ライブラリ サーバーの追加後、ライブラリ サーバーのプロパティ内でライブラリ グループを指定できます。詳細については、「ライブラリ グループを割り当てる方法」を参照してください。ライブラリ サーバーに対しては、暗号化されていないファイルの転送を許可できます。詳細については、「ライブラリ サーバーの暗号化されていないファイル転送を許可する方法」を参照してください。