よく寄せられる質問: Virtual Machine Manager ライブラリ
適用対象: Virtual Machine Manager 2008, Virtual Machine Manager 2008 R2, Virtual Machine Manager 2008 R2 SP1
ファイル管理
バーチャル マシンの作成に使用するファイルをライブラリに追加する必要があるのはなぜですか。
ライブラリは、お客様の組織でバーチャル マシンの作成に使用されるリソースの、安全で確実な一元管理のための保管場所を提供します。ライブラリを使用すると、実績のあるイメージや構成の再利用の促進に役立ちます。
ライブラリはどのように構成すればよいですか。
ライブラリを構成するには、使用するサーバー上にライブラリ共有を作成し、次にサーバーを追加します。その際、VMM でのライブラリ更新時にどの共有のインデックスを作成するかを指定します。この操作はライブラリ サーバーの追加ウィザードを使用して行います。このウィザードは VMM 管理者コンソールのどのビューからでも実行できます。後でライブラリ共有を追加するには、ライブラリ ビューの [ライブラリ共有の追加] を使用します。VMM では共有は作成できず、既存の共有を追加することのみ可能です。
バーチャル マシン作成中のパフォーマンスを高め、ネットワーク トラフィックを削減するには、バーチャル マシンの作成に使用するファイルを、バーチャル マシンの作成に使用するホストの近くに保管することが重要です。ライブラリ サーバーの "ライブラリ グループ" プロパティ使用して、ライブラリ サーバーを作業対象となるホスト グループに関連付けると便利です。詳細については、「VMM ライブラリの計画」 (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=120217) を参照してください。
VMM 2008 では Windows Server 2008 または Windows Server 2008 R2 のフェールオーバー クラスターとして構成された高可用性ライブラリ サーバーもサポートされています。このオプションについては、このトピックの後のほうで詳細に説明します。」
VMM ライブラリ内のどのような種類のファイルについてインデックスが作成されますか。
ライブラリの更新中に、ライブラリ ビューで使用可能なリソースに追加されるファイルの種類は、バーチャル ハード ディスク (保管されたバーチャル マシンに接続されていない場合)、バーチャル フロッピー ディスク、ISO イメージ、応答ファイル、および Windows PowerShell スクリプトです。
ライブラリの更新では、保管されたバーチャル マシンに関連付けられたすべてのファイル (バーチャル マシン構成ファイル、接続されたバーチャル ハード ディスク、保存済みの状態のファイル、インポートされたスナップショット、およびチェックポイント)、およびバーチャル マシン テンプレートに関連付けられたファイルもインデックスの対象となります。ただし、これらのファイルは表示はされません。ライブラリ ビューのナビゲーション ウィンドウでは、保管されたバーチャル マシンとテンプレートは、それらに関連付けられたファイルを保管するライブラリ サーバーの [VM とテンプレート] ノードに表示されます。バーチャル マシンのスナップショットおよびチェックポイントは、バーチャル マシン プロパティの [チェックポイント] タブに表示されます。
インデックスが作成されるファイルの種類すべての一覧については、「ライブラリ更新でインデックスが作成されるファイルの種類」を参照してください。
VMM ではどのくらいの頻度でライブラリ共有のファイルが更新されますか。
既定では、すべてのライブラリ共有は 1 時間ごとに更新されます。直ちに更新が必要な場合は、ライブラリ サーバー上の個別のライブラリ共有またはすべてのライブラリ共有を手動で更新できます。これを行うには、VMM 管理者コンソールのライブラリ ビューで共有またはサーバーを選択して、[ライブラリ共有の更新] をクリックします。
ライブラリの更新間隔を変更するには、VMM 管理者コンソールの管理ビューを表示して、[全般] をクリックし、結果ウィンドウの [ライブラリの設定] をクリックします。操作ウィンドウで、[設定] の [変更] をクリックします。[ライブラリの設定] ダイアログ ボックスで、更新間隔の時間数を設定します。最小間隔は 1 時間です。
あるライブラリ サーバーから別のライブラリ サーバーにファイルを転送できますか。
別のライブラリ サーバーのライブラリ共有にファイルをコピーすることでファイルを移動できます。次回のライブラリ更新時に、VMM データベースのメタデータが更新されます。
バーチャル マシンをライブラリに保管しても、ライブラリ リソース内に構成ファイルが表示されないのはどうしてですか。
バーチャル マシンの構成ファイルは、バーチャル マシンを VMM にインポートするためにのみ使用されます。バーチャル マシンのインポートが終了すると、VMM 管理者またはセルフサービス ユーザーが構成ファイルを使用する操作はありません。このような理由から、構成ファイルは表示されないようになっています。
バーチャル ハード ディスクについて問題があります。Windows エクスプローラーでは表示されるのに、ライブラリには表示されません。
バーチャル ハード ディスクがバーチャル マシンに接続されている場合、バーチャル ハード ディスク ファイルはライブラリにはリソースとして表示されません。VHD が接続されているバーチャル マシンのプロパティを表示すると、VHD への参照を確認できます。
ライブラリ共有にフォルダーを作成しました。ライブラリの更新後もライブラリにフォルダーが表示されないのはなぜですか。
ライブラリにフォルダーが表示されるのは、フォルダーに VMM ライブラリの管理対象のファイルの種類が含まれている場合だけです。詳細については、「ライブラリ更新でインデックスが作成されるファイルの種類」を参照してください。
テンプレートとプロファイル
バーチャル マシン テンプレートとは何ですか。また、なぜテンプレートはファイルの一覧に表示されないのですか。
バーチャル マシン テンプレートを作成することで、バーチャル マシンを汎用化して、繰り返し使用できる参照イメージを作成できます。テンプレートはメタデータのみ含み、VMM データベースに存在しますが、ファイル システムには存在しません。
作成したテンプレート、ゲスト オペレーティング システム プロファイル、およびハードウェア プロファイルは、ライブラリ内のどこにありますか。
ライブラリ ビューで、バーチャル マシンとテンプレートは、バーチャル マシンまたはテンプレートが参照する物理ファイルを保管する任意のライブラリ サーバーの [VM とテンプレート] ノードに表示されます。1 つのテンプレートが複数のライブラリ サーバーに表示される場合があります。これは、たとえば、あるライブラリ サーバーでは ISO イメージとして使用され、別のサーバーでは VHD として使用される場合などです。
すべてのゲスト オペレーティング システム プロファイルとハードウェア プロファイルは、ナビゲーション ウィンドウ下部の [プロファイル] ノードに表示されます。
次の図は、テンプレート、プロファイル、およびバーチャル マシンがライブラリ ビューのナビゲーション ウィンドウ内のどの場所にあるかを示すものです。
Windows PowerShell スクリプトの実行
作成した Windows PowerShell スクリプトをライブラリに追加した方がよいのはなぜですか。
VMM 2008 では、ライブラリ ビューで [Powershell スクリプトの表示] と [Powershell スクリプトの実行] を使用して、ライブラリから Windows PowerShell スクリプトを表示および実行できます。これらの機能を使用できるのは、その Windows PowerShell スクリプトをライブラリに保管している場合だけです。ただし、スクリプトをコマンド ラインから実行するのに、そのスクリプトをライブラリに保管しておく必要はありません。
ライブラリからスクリプトを実行しようとするとスクリプト署名エラーが発生するのはなぜですか。
ライブラリ内のスクリプトが署名されておらず、署名済みスクリプトのみを実行するポリシーがコンピューターに適用されている場合、ライブラリからスクリプトを実行できません。スクリプト署名の詳細については、Windows PowerShell ヘルプの「About_signing (署名に関するトピック)」 (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=119744) を参照してください。スクリプトに署名できない場合は、Windows PowerShell で Set-ExecutionPolicy コマンドレットを使用して、コンピューターのポリシーを変更することができます。
高可用性ライブラリ サーバーのサポート
VMM 2008 では高可用性ライブラリ サーバーがサポートされていますか。
はい。VMM 2008 では Windows Server 2008 または Windows Server 2008 R2 のフェールオーバー クラスターとして構成された高可用性ライブラリ サーバーがサポートされています。VMM 2008 では、Windows Server 2003 で作成されたクラスターはサポートされません。
高可用性ライブラリ サーバーを VMM に追加するには、どうすればよいですか。
ライブラリ サーバーの追加ウィザードで、ライブラリ サーバー名として高可用性ファイル サーバーの名前を入力します。高可用性ファイル サーバー名は "クライアント アクセス ポイント" とも呼ばれ、通常はクラスター名とは異なります。このウィザードでは、クラスターのすべてのノードが検出され、高可用性ファイル サーバーがライブラリ ビューに追加されます。ノードはライブラリ ビューに表示されませんが、管理ビューの [管理されたコンピューター] に表示されます。
高可用性ライブラリ サーバーを VMM に追加した後でクラスター内のノードが変更されたときには、どうすればよいですか。
高可用性ライブラリ サーバーが追加された後で、VMM がクラスター ノードのメンバーシップを更新することはありません。高可用性ライブラリ サーバーが VMM に追加された後でノードがクラスターに追加された場合には、ライブラリ サーバーの追加ウィザードまたは Add-LibraryServer コマンドレットを使用して、そのノードを手動でライブラリ サーバーに追加する必要があります。新しいノードは、ライブラリ共有がそのノードに追加されるまで、ライブラリ ビューには表示されません。高可用性ライブラリ サーバー内のノードを確認するには、ライブラリ サーバーのプロパティを表示するか、Windows PowerShell で Discover-Cluster コマンドレットを使用します。
高可用性ライブラリ サーバーを VMM から削除するには、どうすればよいですか。
高可用性ライブラリ サーバーは、スタンドアロン ライブラリ サーバーと同じ方法で削除します。ただし、高可用性ファイル サーバーを削除しても、クラスター名だけが削除され、ノードは削除されません。これは、そのノードが別の高可用性ファイル サーバーをサポートしている可能性があるためです。ノードをライブラリ サーバーとして削除するには、管理ビューで [管理されたコンピューター] をクリックし、ノードを選択して、[操作] ウィンドウの [削除] をクリックします。
Windows Server 2008 で高可用性ファイル サーバーを新規に作成したばかりです。ライブラリ サーバーの追加ウィザードでこの高可用性ファイル サーバーが見つからないのはなぜですか。
Windows Server 2008 または Windows Server 2008 R2 で高可用性ファイル サーバーを新規に作成した場合、Active Directory 内で新しい DNS 名が伝達されるまでに数分間かかります。数分たってから、もう一度試してください。