方法 : データ ソース列をデータセットのデータ テーブル列に割り当てる

更新 : 2007 年 11 月

データアダプタで割り当てを作成することにより、データ ソース内の列とデータセット テーブル内の列との間に対応を確立できます。詳細については、「データアダプタでのテーブル割り当て」を参照してください。

27b34c50.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

以前のバージョンの Visual Studio では、アプリケーションとデータベースの通信にデータ アダプタが使用されていました。データ アダプタは現在でも .NET Framework データ プロバイダ (ADO.NET) のメイン コンポーネントですが、デザイナによって生成されるコンポーネントである TableAdapter を使うと、アプリケーションとデータベース間でデータをやり取りするプロセスは簡略化されます。TableAdapter の操作方法の詳細については、「TableAdapter の概要」を参照してください。

データ ソース列をデータセット テーブルに割り当てるには

  1. データアダプタを作成します。詳細については、「データアダプタの作成」を参照してください。

  2. フォーム デザイナまたはコンポーネント デザイナで、データ アダプタを選択し、[プロパティ] ウィンドウを開きます。

  3. TableMappings プロパティの横にある省略記号ボタン (...) をクリックします。[Table Mappings の設定] ダイアログ ボックスが表示されます。

  4. データ ソースの列名を既存のデータセットに割り当てる場合は、[テーブル名および列名を指定するにデータセットを使用する] をオンにし、[データセット] ボックスからデータセットを選択します。

    データセットで使用可能なテーブルの一覧が [データセット テーブル] ボックスに表示され、データセット内の最初のテーブルの列が [列マップ] グリッドの右側に設定されます。

    27b34c50.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

    データセットの選択は、[マップ] ダイアログ ボックスで割り当て先のデータセット列に対する既定値を確立するために行います。このデータセットは、アダプタ内で割り当てに対して保持される情報には含まれません。また、複数のデータセットに対して同じ割り当てを使用することもできます。

  5. [ソース テーブル] で、割り当てるデータ ソース内のテーブルを選択します。データセットにテーブルが 1 つしかない場合、既定値は Table です。

  6. [データセット テーブル] で、割り当て先のデータセット内のテーブルを選択します。手順 3 で割り当て先のデータセットを選択している場合は、名前が既に入力されています。既定では、データセット内の最初のテーブルが Table になります。

    選択した内容 (または既定値) に基づいて、Source Columns リストと Dataset Columns リストの値が設定されます。グリッドに、割り当てがどのように行われるかが示されます。左側の列に表示される各列が、右側の列に表示される対応する列に割り当てられます。

  7. 必要に応じて割り当てを調整します。これには次のような作業が含まれます。

    • ソース列またはデータセット列のリストで別の列を選択して、割り当てる列を変更する。

    • 割り当てから列を削除する。これは、アダプタがデータ ソースから必要以上の列を返す場合に行います。

    • 列を追加する。デザイン時に表示されない列が実行時には存在することがわかっている場合に、列を追加します。または、削除した列を元に戻す場合や、アダプタのクエリを再定義して割り当ての調整が必要になった場合などにも列の追加を行います。

  8. 割り当ての調整が完了したら、[OK] をクリックします。

  9. エラーが発生した場合の処理を指定する場合は、[プロパティ] ウィンドウで MissingMappingAction プロパティおよび MissingSchemaAction プロパティに対するオプションを選択します。一般的な設定とその効果を次の表に示します。

    MissingMappingAction

    MissingSchemaAction

    効果

    Passthrough

    Add または AddWithKey

    ソースに存在する列がスキーマに存在しない場合、およびそれに対する割り当てがない場合は、データセットに格納するときに列を作成します。これは既定の設定であり、ソースに存在するすべての列をデータセットに単純にコピーするだけの場合に便利です。

    Ignore

    Ignore

    列がデータセットのスキーマに定義されていない場合、またはそれに対するマップがない場合は、ソースの情報をデータセットにコピーしません。この設定は、アダプタがデータセットで必要な情報よりも多くの情報を返す場合に便利です。

    Error

    Error

    割り当てがないか、または列がデータセットのスキーマに含まれないために、アダプタがソース列をデータセット列に割り当てられない場合は、実行時エラーが発生します。この設定は、厳密に定義されたスキーマを使用していて、スキーマに含まれない情報をすべて識別する場合に便利です。

参照

概念

データアダプタの概要

データアダプタでのテーブル割り当て

DataAdapter からの DataSet の読み込み (ADO.NET)

データの新機能

Visual Studio を使用したデータ アプリケーションの作成

その他の技術情報

DataAdapter と DataReader (ADO.NET)

データアダプタの作成

データに関するチュートリアル

ADO.NET