CTime クラス

更新 : 2007 年 11 月

絶対時刻と絶対日付を表します。

class CTime

解説

CTime には、基本クラスはありません。

CTime の値は、協定世界時刻 (UTC: Coordinated Universal Time) を基準にしています。協定世界時はグリニッジ標準時刻 (GMT: Greenwich Mean Time) と同じです。タイム ゾーンの指定方法については、「時間管理」を参照してください。

CTime オブジェクトを構築する際、パラメータ nDST には、標準時を使用するときは 0、夏時間を使用するときは 0 より大きい値、C ランタイム ライブラリにより標準時か夏時間かを自動設定するときは 0 より小さい値を設定します。tm_isdst フィールドは必ず設定してください。設定しないと、その値は定義されず、mktime からは予想外の値が返されます。timeptr が前の asctime_s_gmtime_s、または localtime_s の呼び出しで返された tm 構造体を指す場合は、tm_isdst フィールドに正しい値が設定されています。

類似クラスである CTimeSpan は、時間間隔を表します。

CTime クラスと CTimeSpan クラスは、派生クラスを生成するようにはデザインされていません。仮想関数がないため、CTime オブジェクトおよび CTimeSpan オブジェクトのサイズは厳密に 8 バイトになります。ほとんどのメンバ関数はインライン関数になります。

78zb0ese.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

対応できる日付の上限は 12/31/3000 です。下限は 1/1/1970 12:00:00 AM GMT になります。

CTime の使い方の詳細については、「ランタイム ライブラリ リファレンス」の「日付と時刻」および「時間管理」を参照してください。

78zb0ese.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

CTime 構造体は、MFC 7.1 から MFC 8.0 に変更されました。MFC 8.0 またはそれ以降のバージョンで operator << を使用して CTime 構造体をシリアル化すると、それより前のバージョンの MFC では生成ファイルを読み取ることができなくなります。

必要条件

ヘッダー : atltime.h

参照

参照

asctime_s、_wasctime_s

_ftime_s、_ftime32_s、_ftime64_s

_gmtime_s、_gmtime32_s、_gmtime64_s

localtime_s、_localtime32_s、_localtime64_s

strftime、wcsftime、_strftime_l、_wcsftime_l

time、_time32、_time64

階層図

その他の技術情報

CTime のメンバ

ATL/MFC の共有クラス