CRect::InflateRect
更新 : 2007 年 11 月
InflateRect は各辺を中心から外側に向かって移動させることで、CRect を拡大します。
void InflateRect(
int x,
int y
) throw( );
void InflateRect(
SIZE size
) throw( );
void InflateRect(
LPCRECT lpRect
) throw( );
void InflateRect(
int l,
int t,
int r,
int b
) throw( );
パラメータ
x
CRect の左辺および右辺を拡大するための単位数。y
CRect の上辺および下辺を拡大するための単位数。size
CRect を拡大するための単位数を指定する SIZE または CSize。cx 値は左辺と右辺を拡大するための単位数を指定し、cy 値は上辺と下辺を拡大するための単位数を指定します。lpRect
各辺を拡大するための単位数を指定する RECT 構造体または CRect。l
CRect の左辺を拡大するための単位数。t
CRect の上辺を拡大するための単位数。r
CRect の右辺を拡大するための単位数。b
CRect の下辺を拡大するための単位数。
解説
InflateRect は左辺と上辺から単位数を減算し、右辺と下辺に単位数を加算することにより拡大を行います。InflateRect のパラメータは符号付きの値です。正の値は CRect を拡大し、負の値は縮小します。
最初の 2 つのオーバーロードは、CRect の向かい合った辺をそれぞれ拡大するので、全体の幅は x (または cx) の 2 倍、全体の高さは y (または cy) の 2 倍増加します。ほかの 2 つのオーバーロードは、CRect の各辺を対の辺とは独立して拡大します。
使用例
CRect rect(0, 0, 300, 300);
rect.InflateRect(50, 200);
// rect is now (-50, -200, 350, 500)
ASSERT(rect == CRect(-50, -200, 350, 500));
必要条件
ヘッダー : atltypes.h