Windows Vista での IIS 7.0 および Visual Studio を使用した Web アプリケーションの実行
更新 : 2007 年 11 月
Visual Studio を使用して、さまざまな構成の ASP.NET Web サイト (Web アプリケーションとも呼ばれます) を作成したり、操作したりできます。これらの構成としては、インターネット インフォメーション サービス (IIS: Internet Information Services) サイト、ファイル システム サイト、ファイル転送プロトコル (FTP: File Transfer Protocol) 配置サイト、リモート サイトなどがあります。
IIS 7.0 は Windows Vista に含まれています。ただし、Windows Vista のインストール時に、既定では IIS 7.0 のインストールも有効化も行われません。このトピックでは、IIS をインストールして、Visual Studio でローカルの IIS ASP.NET Web サイトを作成できるように構成する方法について説明します。これにより、ASP.NET 開発サーバーを使う代わりに IIS のローカル コピーを使って Web サイトを実行およびデバッグできます。
ローカル IIS Web サイトを作成すると、サイトのページとフォルダは、Web サイト用の既定の IIS フォルダに格納されます。このフォルダは、LocalDrive:\Inetpub\wwwroot にあります。Visual Studio は、IIS が Web サイトをアプリケーションとして認識するための適切な IIS 構成を作成します。
仮想ディレクトリを作成することもできます。この場合、Web サイトのファイルを Web サーバー コンピュータ上の任意のフォルダに格納できます。
Windows Vista への IIS と ASP.NET のインストール
IIS 7.0 の ASP.NET コンポーネントを Windows Vista にインストールすると、ASP.NET Web アプリケーションをローカルの IIS Web サイトとして実行できるようになります。Visual Studio でローカルの IIS Web サイトを作成および使用するには、メタベースとの互換性を有効にする必要があります。これにより、Visual Studio は IIS メタベースおよび IIS 7.0 構成ストアと情報交換できるようになります。
.gif "メモ") メモ : |
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IIS 7.0 をインストールするには、管理者権限が必要です。 |
Windows Vista に IIS と ASP.NET をインストールするには
で、[コントロール パネル] を開いて [プログラム] をクリックします。
[プログラムと機能] で [Windows の機能を有効化または無効化] をクリックします。
メモ :[コントロール パネル] の表示がクラシック ビューに設定されている場合は、[プログラムと機能] をクリックし、左のペインで [Windows の機能を有効化または無効化] をクリックします。
[Windows の機能] ダイアログ ボックスが表示されます。
メモ :ユーザー アカウント制御 (UAC: User Account Control) が有効になっている場合、[Windows の機能] ダイアログ ボックスにアクセスするときにメッセージが表示されることがあります。ダイアログ ボックスにアクセスするには [続行] をクリックします。詳細については、「ユーザー アカウント制御の概要」を参照してください。
[インターネット インフォメーション サービス] を展開します。
[Web 管理ツール] を展開し、[IIS 6 と互換性のある管理] を展開します。次に、[IIS メタベースおよび IIS 6 構成との互換性] チェック ボックスをオンにします。
[World Wide Web サービス] を展開し、[アプリケーション開発機能] を展開します。次に、[ASP.NET] チェック ボックスをオンにします。
メモ :Web アプリケーション開発に必要なオプションも自動的に選択されます。
[World Wide Web サービス] を展開し、[セキュリティ] を展開します。次に、[Windows 認証] チェック ボックスをオンにします。
Visual Studio がアプリケーションをデバッグできるようにするには、Windows 認証モジュールを使用して IIS 7.0 を構成する必要があります。既定では、このモジュールは IIS の一部として構成されていません。
[OK] をクリックすると IIS と ASP.NET のインストール プロセスが始まります。
構成プロセスが終了したら [コントロール パネル] を閉じます。
Windows Vista での IIS 7.0 Web サーバーの起動
前の手順の説明に従って IIS 7.0 をインストールすると、HTTP プロトコルまたは HTTPS プロトコルを使用して、IIS によってホストされた Web サイトに接続できます。
.gif "重要 :") 重要 : |
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Web サイト アプリケーションへのアクセスは適切なユーザーのみに制限する必要があります。そのためには、アプリケーションがユーザーを識別する方法を認証によって指定し、アプリケーションがユーザーのアクセス許可を識別する方法を承認によって指定します。詳細については、「ASP.NET Web サイトへのアクセスの制限」を参照してください。 |
IIS 7.0 の Web サイトおよび Visual Studio アプリケーションの開発や変更を行うこともできます。
Windows Vista で IIS 7.0 Web サーバーを起動するには
Windows Vista の [スタート] ボタンをクリックし、[コンピュータ] を右クリックして [管理] をクリックします。
[コンピュータの管理] ダイアログ ボックスが表示されます。
メモ :ユーザー アカウント制御 (UAC: User Account Control) が有効になっている場合、[Windows の機能] ダイアログ ボックスにアクセスするときにメッセージが表示されることがあります。ダイアログ ボックスにアクセスするには [続行] をクリックします。詳細については、「User Account Control」を参照してください。
[サービスとアプリケーション] を展開し、[インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャ] をクリックします。
右のペインで、[接続] の下にある Web サーバーの名前を展開し、[Web サイト] を展開します。
[既定の Web サイト] を右クリックし、[開始] をクリックします。
セキュリティで保護されたインターネット接続が必要な場合は、SSL (Secure Sockets Layer) を設定します。詳細については、「方法 : SSL (Secure Sockets Layer) を設定する」を参照してください。
Windows Vista での管理者権限を使用した Visual Studio の実行
ローカル IIS Web サイトにアクセスするには、管理者アカウントで Visual Studio を実行する必要があります。Windows の既定の設定では、ユーザーが管理者としてコンピュータにログオンしている場合でも、権限の制限されたユーザーのアカウントでアプリケーションが実行されます。
Windows Vista で管理者権限を使用して Visual Studio を実行するには
Windows Vista の [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[Visual Studio] をクリックします。
[Microsoft Visual Studio] を右クリックし、[管理者として実行] をクリックします。
メモ :ユーザー アカウント制御 (UAC: User Account Control) が有効になっている場合、[Windows の機能] ダイアログ ボックスにアクセスするときにメッセージが表示されることがあります。ダイアログ ボックスにアクセスするには [続行] をクリックします。詳細については、「User Account Control」を参照してください。
参照
処理手順
方法 : SSL (Secure Sockets Layer) を設定する
概念
Visual Web Developer における Web サイトの種類
Windows Server 2008 での IIS 7.0 および Visual Studio を使用した Web アプリケーションの実行