方法 : Visual Basic で XML IntelliSense を有効にする
更新 : 2008 年 7 月
Visual Basic の XML IntelliSense は、XML スキーマで定義されている要素の単語入力を補完します。Visual Basic で XML IntelliSense を有効にするには、以下を行う必要があります。
アプリケーションが読み書きする XML ファイルの XML スキーマ (XSD) ファイルを入手します。
XML スキーマ ファイルをプロジェクトに含めます。
対象の名前空間をコード ファイルまたはプロジェクトにインポートします。対象の名前空間は、XSD スキーマの targetNamespace 属性または tns 属性によって識別されます。
対象の名前空間をインポートするには、Imports ステートメントを使用するか、またはプロジェクト デザイナの [参照] ページを使用して、プロジェクトのすべてのコード ファイルに名前空間を追加します。
Visual Basic での XML IntelliSense の機能の詳細については、「Visual Basic における XML IntelliSense」を参照してください。XML 名前空間のインポートの詳細については、「Imports ステートメント (XML 名前空間)」または「[参照設定] ページ (プロジェクト デザイナ) (Visual Basic)」を参照してください。
メモ : |
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お使いのマシンで、Visual Studio ユーザー インターフェイスの一部の要素の名前や場所が、次の手順とは異なる場合があります。これらの要素は、使用している Visual Studio のエディションや独自の設定によって決まります。詳細については、「Visual Studio の設定」を参照してください。 |
ビデオ デモについては、「Video How to: Enable XML IntelliSense in Visual Basic」を参照してください。
Visual Basic で XML IntelliSense を有効にする
XML ファイルがあり、それに対応する XSD スキーマ ファイルがない場合、SP1 では、XML to Schema ウィザードを使用して XSD スキーマ ファイルを作成できます。Visual Studio XML エディタでスキーマの推論を使用することもできます。
XML to Schema ウィザードを使用して XML ファイルの XSD スキーマ ファイルを作成するには (SP1 が必要)
プロジェクトで、[プロジェクト] メニューの [新しい項目の追加] をクリックします。
[データ] と [共通項目] のいずれかのテンプレート カテゴリから Xml to Schema 項目テンプレートを選択します。
推論されるスキーマ セットを格納する 1 つまたは複数の XSD ファイルの名前を指定し、[追加] をクリックします。
[XML ドキュメントからの XML スキーマ セットの生成] ウィンドウで、XML スキーマ セットを推論する対象の 1 つ以上の XML ドキュメントを追加します。
XML ドキュメントが含まれるテキスト ファイルを Windows エクスプローラで追加するには、[ファイルから追加] をクリックします。
HTTP アドレスから XML ドキュメントを追加するには、[Web から追加] をクリックします。
XML ドキュメントの内容をウィザードにコピーまたは入力するには、[XML の入力または貼り付け] をクリックします。
XML スキーマ セットを推論する対象の XML ドキュメント ソースをすべて指定したら、[OK] をクリックして XML スキーマ セットを推論します。プロジェクト フォルダの 1 つ以上の XSD ファイルにスキーマ セットが保存されます (スキーマ内の XML 名前空間ごとに 1 つのファイルが作成されます)。
Visual Studio XML エディタでスキーマの推論を使用して XML ファイルの XSD スキーマ ファイルを作成するには
Visual Studio の XML デザイナで XML ファイルを編集します。
カーソルが XML ファイル内のどこかにあると、[XML] メニューが表示されます。[XML] メニューの [スキーマの作成] をクリックします。XML ファイルから推論される XSD スキーマから、XSD ファイルが作成されます。
XSD スキーマ ファイルを保存します。
メモ : |
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同一のスキーマを使用する予定の複数の XML ドキュメントから、異なる XSD スキーマが推論される場合があります。このようなことは、特定の要素と属性がいずれかの XML だけに存在したり、含まれている要素の順序が異なっていたりする場合に、発生する可能性があります。XSD スキーマの推論を使用するときは、推論された XSD スキーマが完全で正確であることを確認する必要があります。 |
XSD スキーマ ファイルを含めるには
既定では、Visual Basic プロジェクトには XSD ファイルは表示されません。XSD ファイルがプロジェクトのフォルダに既に含まれる場合は、ソリューション エクスプローラで [すべてのファイルを表示] ボタンをクリックします。ソリューション エクスプローラで XSD ファイルを探し、ファイルを右クリックし、[プロジェクトに含める] をクリックします。
XSD ファイルがまだプロジェクトの一部ではない場合は、ソリューション エクスプローラで、XSD ファイルを格納するフォルダを右クリックし、[追加] をポイントして、[既存の項目] をクリックします。XSD ファイルを探し、[追加] をクリックします。
コード ファイルに XML 名前空間をインポートするには
XSD スキーマで対象の名前空間を識別します。
次の例で示すように、コード ファイルの先頭に、対象の XML 名前空間の Imports ステートメントを追加します。
Imports <xmlns:ns="http://someNamespace">
既定の名前空間、つまり名前空間プレフィックスのない XML 要素および属性に適用される名前空間として、XML 名前空間をインポートするには、対象となる既定の XML 名前空間に Imports ステートメントを追加します。名前空間プレフィックスは指定しないでください。次に、Imports ステートメントの例を示します。
Imports <xmlns="http://defaultNamespace">
プロジェクト内のすべてのファイルに XML 名前空間をインポートするには
コード ファイルにインポートされた XML 名前空間は、そのコード ファイルのみに適用されます。プロジェクト内のすべてのコード ファイルに適用する XML 名前空間をインポートするには、ソリューション エクスプローラで [My Project] をダブルクリックして、プロジェクト デザイナを開きます。
[参照] タブの [インポートされた名前空間] ボックスに、完全な XML 名前空間宣言の形式 (たとえば、<xmlns: ns="http://sampleNamespace">) で、対象の XML 名前空間を入力します。対象の XML 名前空間で名前空間プレフィックスが指定されていない場合、その名前空間はプロジェクトの既定の XML 名前空間になります。
[ユーザー インポートの追加] をクリックします。
参照
概念
Visual Basic における XML IntelliSense
参照
[参照設定] ページ (プロジェクト デザイナ) (Visual Basic)
履歴の変更
日付 |
履歴 |
理由 |
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2008 年 7 月 |
新しい XML to Schema ウィザードの使用手順を追加 |
SP1 機能変更 |