方法 : ローカル データベースとリモート データベースの間で同期を開始する

更新 : 2007 年 11 月

ローカル データベース キャッシュを追加し、[データ同期の構成] ダイアログ ボックスで構成情報を入力した場合でも、ローカル データベースとリモート データベースを実際に同期するコードをアプリケーションに追加する必要があります。同期は、SyncAgent の Synchronize メソッドを呼び出すことにより開始します。

この処理で同期されるのは、リモート データベースとローカル データベース (.sdf) の間のデータだけである点を理解することが重要です。アプリケーション内のデータは、引き続きデータベースから再読み込みする必要があります。必ず、アプリケーション データ ソースに、ローカル データベースから更新されたデータを再読み込みしてください。たとえば、TableAdapter.Fill メソッドを呼び出して、データセットのデータ テーブルにローカル データベースから更新されたデータを読み込みます。

[データ同期の構成] ダイアログ ボックスには [コード スニペットの表示] リンクがあり、Synchronize メソッドを呼び出す正しい構文が含まれるコード スニペットを使用できます。アプリケーション内の同期を実行する必要がある場所に、このコード スニペットを追加します。

Bb629315.alert_note(ja-jp,VS.90).gifメモ :

お使いのマシンで、Visual Studio ユーザー インターフェイスの一部の要素の名前や場所が、次の手順とは異なる場合があります。これらの要素は、使用している Visual Studio のエディションや独自の設定によって決まります。詳細については、「Visual Studio の設定」を参照してください。

手順

ローカル データベースとリモート データベースの間で同期を開始するには

  1. ソリューション エクスプローラで .sync ファイルをダブルクリックし、[データ同期の構成] ダイアログ ボックスを開きます。

  2. [データ同期の構成] ダイアログ ボックスの [コード スニペットの表示] リンクをクリックします。

  3. [コードをクリップボードにコピー] をクリックし、[閉じる] をクリックします。

  4. 前の手順でコピーしたコード スニペットをアプリケーションに貼り付けます。同期呼び出しを開始する場所に貼り付けます。次のコードに、Northwind の "顧客" テーブルを同期するように構成されたアプリケーションで同期を開始する方法を示します。

    ' Call SyncAgent.Synchronize to initiate the synchronization process.
    ' Synchronization updates only the local database,
    ' not your project's data source.
    Dim syncAgent As NorthwindCacheSyncAgent = New NorthwindCacheSyncAgent()
    Dim syncStats As Microsoft.Synchronization.Data.SyncStatistics = syncAgent.Synchronize()
    
    ' TODO: Reload your project data source from the local database.
    ' (For example, call the TableAdapter.Fill method.)
    
    // Call SyncAgent.Synchronize() to initiate the synchronization process.
    // Synchronization updates only the local database, not your project's data source.
    NorthwindCacheSyncAgent syncAgent = new NorthwindCacheSyncAgent();
    Microsoft.Synchronization.Data.SyncStatistics syncStats = syncAgent.Synchronize();
    
    // TODO: Reload your project data source from the local database. (For example, call the TableAdapter.Fill method.)
    
  5. 同期した後、同期されたローカル データベースのデータを使用して、アプリケーションにデータ ソースを再読み込みするコードを追加します。

参照

処理手順

チュートリアル : 接続の頻度があまり高くないアプリケーションの作成

方法 : アプリケーションでデータ同期を構成する

概念

接続の頻度があまり高くないアプリケーションの概要

SQL Server Compact 3.5 と Visual Studio