.NET Framework 3.5 配置ガイド (管理者向け)
更新 : 2007 年 11 月
Microsoft .NET Framework 3.5 をクライアント コンピュータに配置するには、次の 2 つの方法があります。
管理者モードのセットアップ この方法を使用すると、IT 管理者は Microsoft Systems Management Server (SMS) または他のソフトウェア配布ツールを使用して .NET Framework を配置できます。IT 管理者は .NET Framework のセットアップをサイレント モードで実行します。エラーが発生した場合、セットアップは通知なしに中止され、エラー コードがログに記録されます。
Active Directory の展開 この方法では、.NET Framework version 3.5 のインストール パッケージに含まれている各 .msi ファイルを、.msi ファイルを配置する順序でグループ ポリシーに追加する必要があります。グループ ポリシーを有効にすると、このグループ ポリシーに含まれるクライアントでは、起動してネットワークに再接続するときにコンポーネントが自動的にインストールされます。エラーが発生した場合、セットアップは通知なしに中止され、エラー コードがログに記録されます。
説明
.NET Framework 3.5 や Active Directory に限らず、このドキュメントで言及されるソフトウェアには、使用許諾契約が適用されます。このドキュメントの内容は、使用許諾契約の契約事項がソフトウェアの適切なライセンス取得者によって確認され、同意されていることを前提にしています記載の内容についても、使用許諾契約の契約事項は効力があるものとします。
Windows XP、Windows 2000、および Windows Server 2003 では、Windows インストーラ 3.1 をコンピュータにインストールする必要があります。Windows インストーラ 3.1 は、Microsoft ダウンロード センター Web サイトの「Windows Installer 3.1 Redistributable (v2) - 日本語」ページからダウンロードできます。
管理者モードのセットアップを使用した Microsoft .NET Framework 3.5 の配置
Windows Server 2003、Windows XP、Windows Vista、および Windows Server 2008 では、次の手順に従って配置します。
管理者モードでのセットアップの実行
ステップ 1 : 前提条件を確認する
管理者モードのセットアップのこの段階を実行する前に、対象となるコンピュータがソフトウェアとハードウェアの前提条件を満たしていることを確認します。Windows インストーラ 3.1 は、すべてのインストールの前提条件です。.NET Framework Version 3.5 に必要なコンポーネントの一覧を以下に示します。必須コンポーネントの条件を満たさないと、無人セットアップは失敗します。
Windows Server 2003 の場合は Service Pack 1 (SP1) が必要です。
Windows XP Home Edition と Windows XP Professional の場合は、Service Pack 2 (SP2) が必要です。
すべてのプラットフォームで、Microsoft Internet Explorer 6.0 Service Pack 1 が必要です。
ステップ 2 : ネットワーク イメージを作成する
サーバー上に、drive:\NETFX35 などのフォルダを作成します。
Web サイトから .NET Framework 3.5 のスタンドアロンの再頒布可能パッケージをダウンロードし、手順 1. で作成したフォルダに保存します。パッケージは、Microsoft ダウンロード センターからダウンロードできます。
このスタンドアロンの再頒布可能パッケージには、サポートされるすべてのオペレーティング システムの x86、x64、および ia64 のプラットフォーム上に .NET Framework 3.5 を配置するために必要となる、すべてのコンポーネントが含まれています。このパッケージに言語パックは含まれていません。
ステップ 3 : セットアップを実行する
.NET Framework 3.5 の再頒布可能パッケージがネットワークで使用できることを確認します。
Windows の [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
次のように入力します。
\\computer\share\dotnetfx35.exe /q /norestart
インストールのメンテナンス
インストールが既に存在するコンピュータでセットアップを再度実行すると、セットアップ メンテナンス機能にアクセスできます。ユーザーと管理者のいずれも、Windows のコントロール パネルの [プログラムの追加と削除] からセットアップを実行する必要があります。ユーザーがメンテナンス モードでセットアップを実行するには、対象となるコンピュータでの管理者権限を持っている必要があります。
Active Directory を使用した Microsoft .NET Framework 3.5 の配置
Windows XP (SP2)、Windows Server 2003、Windows Vista、および Windows Server 2008 では、次の手順に従って配置します。
.NET Framework 3.5 を配置するための前提条件
ネットワーク管理者は、.NET Framework 3.5 のインストールに必要なシステム コンポーネントがすべてのクライアント コンピュータに含まれていることを確認する必要があります。前提条件が満たされていないと、セットアップは失敗します。
メモ : |
---|
必須コンポーネントは、次に示す順序で配置する必要があります。異なる順序で配置すると、コンポーネントのインストールのセットアップは失敗します。たとえば、.NET Framework 2.0 Service Pack 1 のインストールには、あらかじめ Windows インストーラ 3.1 をインストールしておく必要があるため、次の一覧では .NET Framework 2.0 Service Pack 1 より前に Windows インストーラが記載されています。アスタリスク (*) が付いていないコンポーネントは、.NET Framework 3.5 セットアップ パッケージの WCU フォルダにあります。これらのコンポーネントを配置する方法については、「方法 : Active Directory を使用して .NET Framework を配置する」を参照してください。 |
.NET Framework 3.5 を Windows Server 2003 に配置するための前提条件は次のとおりです。
Microsoft Windows Server 2003 Service Pack 1
Microsoft .NET Framework 2.0 Service Pack 1
Microsoft .NET Framework 3.0 Service Pack 1
Microsoft Core XML Services (MSXML) 6.0 (このコンポーネントをダウンロードするには、Microsoft ダウンロード センター Web サイトの「Microsoft Core XML Services (MSXML) 6.0」を参照してください)
Windows イメージング コンポーネント
XML Paper Specification Shared Components Pack 1.0
Microsoft DirectX 9.0 Software Development Kit (SDK) 用のソフトウェア ラスタライザ
.NET Framework 3.5 を Windows XP に配置するための前提条件は次のとおりです。
Microsoft Windows XP Service Pack 2
Microsoft Internet Explorer 6.0 Service Pack 1
Microsoft Windows インストーラ 3.1
Microsoft .NET Framework 2.0 Service Pack 1
Microsoft .NET Framework 3.0 Service Pack 1
Windows イメージング コンポーネント
XML Paper Specification Shared Components Pack 1.0
Microsoft DirectX 9.0 Software Development Kit (SDK) 用のソフトウェア ラスタライザ
.NET Framework 3.5 を Windows Vista に配置するための前提条件は次のとおりです。.NET Framework 3.5 を配置する前に、Windows Update を使用してこれらの更新プログラムを入手してください。
Microsoft .NET Framework 2.0 Cumulative Update 1
Microsoft .NET Framework 3.0 Cumulative Update 1
Windows Server 2008 や Vista Service Pack 1 に配置する場合は、特に前提条件はありません。Windows Server 2008 と Vista Service Pack 1 には、Microsoft .NET Framework 2.0 および 3.0 の Cumulative Updates 1 が含まれています。
ここに示したコンポーネントは、それぞれの使用許諾契約に従います。
Active Directory を使用したコンポーネントの配置
Active Directory を使用して、ネットワーク全体に特定のコンポーネントの Windows インストーラ セットアップ パッケージを配置する方法について説明します。ファイルを抽出する必要があるコンポーネントを配置するには、対象となるコンピュータの管理者特権が必要です。
Active Directory を使用してアプリケーションを配置するには、.exe 再頒布可能パッケージから個々のファイルを抽出する必要があります。Windows インストーラのファイルを .exe ファイルから抽出する必要があります。また、他のファイルを抽出することが必要な場合もあります。たとえば、.NET Framework 3.5 コンポーネントを配置する場合は、配置に使用する .exe ファイルから vs_setup.msi ファイルを抽出する必要があります。
.NET Framework を配置する前に、対象となるコンピュータが最小構成要件を満たしていることを確認してください。詳細については、Microsoft .NET Framework Developer Center の「Deploying & Configuring Applications」を参照してください。
Windows イメージング コンポーネントと XML Paper Specification Shared Components Pack 1.0 では、パッケージ インストーラ (以前の Update.exe) が使用されます。これらの 2 つのコンポーネント用の Update.msi は用意されていません。これらの Windows コンポーネントを配置する場合は、コマンド ライン オプションを使用することをお勧めします。
Active Directory を使用して配置できるコンポーネントの一覧を次の表に示します。
表 1 : Active Directory (x86) を使用して配置できるコンポーネントの一覧
構成要素 |
OS |
.exe ファイルまたは .msi ファイルの格納場所 |
ディレクトリ |
コンポーネント コマンド |
ファイル抽出の必要性 |
---|---|---|---|---|---|
Microsoft Core XML Services (MSXML) 6.0 |
XP、W2K3 |
wcu\dotNetFramework\dotNetFX30\x86\msxml6.msi |
msxml6 |
msiexec /qb /a msxml6.msi TARGETDIR=c:\msxml6 |
|
Microsoft DirectX 9.0 Software Development Kit (SDK) 用ソフトウェア ラスタライザ |
XP、W2K3 |
wcu\dotNetFramework\dotNetFX30\RGB9RAST_x86.msi |
rgbrast |
msiexec /qb /a RGB9RAST_x86.msi REBOOT=ReallySuppress TARGETDIR=c:\RGBRAST |
|
.NET Framework 2.0 SP1 |
XP、W2K3 |
wcu\dotNetFramework\dotNetFX20 適切な MSI および MSP |
dotNetFX20 |
msiexec /a netfx20a_x86.msi /update ASPNET.msp;CLR.msp;CRT.msp;NetFX_CA.msp;NetFX_Core.msp;NetFX_Other.msp;PreXP.msp;WinForms.msp;DW.msp USING_EXUIH=1 REBOOT=ReallySuppress TARGETDIR=c:\dotNetFX20 |
|
.NET Framework 3.0 SP1 |
XP、W2K3 |
wcu\dotNetFramework\dotNetFX30 適切な MSI および MSP |
dotNetFX30 |
msiexec /a netfx30a_x86.msi /update WCF.msp;WCS.msp;WF.msp;WPF1.msp;WPF2.msp;WPF_Other.msp;XPS.msp;WF_32.msp;WPF2_32.msp;WPF_Other_32.msp USING_EXUIH=1 REBOOT=ReallySuppress /l* %WORKFOLDER%\logs\netfx30_x86.log TARGETDIR=%WORKFOLDER%\AIP\NETFX30 |
|
.NET Framework 3.5 |
XP、W2K、Vista、W2K8 |
wcu\dotNetFramework\dotNetFX35\x86\netfx35_x86.exe |
dotNetFX35 |
msiexec /qb /a vs_setup.msi USING_EXUIH=1 REBOOT=reallySuppress TARGETDIR=c:\dotNetFX35 |
|
表 2 : Active Directory (x64) を使用して配置できるコンポーネントの一覧
構成要素 |
OS |
.exe ファイルまたは .msi ファイルの格納場所 |
ディレクトリ |
コンポーネント コマンド |
|
---|---|---|---|---|---|
Microsoft Core XML Services (MSXML) 6.0 |
XP、W2K3 |
wcu\dotNetFramework\dotNetFX30\x64\msxml6.msi |
msxml6 |
msiexec /qb /a msxml6.msi TARGETDIR=c:\msxml6 |
なし |
Microsoft DirectX 9.0 Software Development Kit (SDK) 用ソフトウェア ラスタライザ |
XP、W2K3 |
wcu\dotNetFramework\dotNetFX30\RGB9RAST_x64.msi |
rgbrast |
msiexec /qb /a RGB9RAST_x64.msi REBOOT=ReallySuppress TARGETDIR=c:\RGBRAST |
なし |
.NET Framework 2.0 SP1 |
XP、W2K3 |
wcu\dotNetFramework\dotNetFX20 適切な MSI および MSP |
dotNetFX20 |
msiexec /a Netfx20a_x64.msi /update ASPNET_64.msp;CLR_64.msp;CRT_64.msp;DW_64.msp;NetFX_Core_64.msp;NetFX_Other_64.msp;WinForms_64.msp;ASPNET.msp;CLR.msp;CRT.msp;NetFX_CA.msp;NetFX_Core.msp;NetFX_Other.msp;PreXP.msp;WinForms.msp;DW.msp USING_EXUIH=1 REBOOT=ReallySuppress TARGETDIR=c:\dotNetFX20 |
なし |
.NET Framework 3.0 SP1 |
XP、W2K3 |
wcu\dotNetFramework\dotNetFX30 適切な MSI および MSP |
dotNetFX30 |
msiexec /a netfx30a_x64.msi /update WCF.msp;WCS.msp;WF.msp;WPF1.msp;WPF2.msp;WPF_Other.msp;XPS.msp;WCF_64.msp;WCS_64.msp;WF_64.msp;WPF1_64.msp;WPF2_64.msp;WPF_Other_64.msp USING_EXUIH=1 REBOOT=ReallySuppress TARGETDIR=c:\dotNetFX30 |
なし |
.NET Framework 3.5 |
XP、W2K、Vista、W2K8 |
wcu\dotNetFramework\dotNetFX35\x86\netfx35_x64.exe |
dotNetFX35 |
msiexec /qb /a vs_setup.msi USING_EXUIH=1 REBOOT=reallySuppress TARGETDIR=c:\dotNetFX35 |
あり |
/l*v logfile を msiexec コマンドで指定することで、各コンポーネントのログ記録を有効にすることができます。たとえば、.NET Framework 3.5 コンポーネントの配置のログ ファイルを含めるには、次のコマンドを使用します。
msiexec /qb /l*v netfx35_x86.log /a vs_setup.msi USING_EXUIH=1 REBOOT=reallySuppress TARGETDIR=c:\dotNetFX35
ステップ 1 : 管理者のインストール ポイントを作成する
メモ : |
---|
インストール ポイントの作成方法を示すサンプル スクリプトについては、このドキュメントの「付録」を参照してください。 |
再頒布可能パッケージを保存するためのフォルダを作成します。
Microsoft ダウンロード センター Web サイトから .NET Framework 3.5 再頒布可能パッケージをダウンロードし、手順 1. で作成したフォルダに保存します。
.NET Framework 3.5 の再頒布可能な .exe ファイルからファイルを抽出して、次のコンポーネント ファイルを探します。ファイルを抽出するには、次のコマンドを実行します。
dotnetfx35.exe /x:<ExtractionDestination>
たとえば、次のように実行します。
dotnetfx35.exe /x:C:\NETFX35
コンポーネントの .exe ファイルまたは .msi ファイルをローカル コンピュータの C:\ ドライブのルート ディレクトリにコピーします (コンポーネントの場所については、表 1 を参照してください)。
Windows の [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。次に、「cmd」と入力し、コマンド ウィンドウを開きます。
C: ドライブのルート ディレクトリに移動します。
次のコマンドを入力して、.exe ファイルのコピー先ディレクトリを作成します。
mkdir directoryName
対応するコンポーネント コマンド (「表 1」参照) を入力し、ディレクトリにインストール ポイントを作成します。
コマンド ウィンドウを閉じます。
Windows エクスプローラを開き、C:\directoryName に移動して、ファイルが抽出されたことを確認します。
フォルダとそのすべての内容を、配置に使用するネットワーク共有に移動します。
ステップ 2 : Active Directory グループ ポリシーにセットアップ パッケージを追加する
Windows の [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[管理ツール] をポイントし、[コンポーネント サービス] をクリックします。
[Active Directory ユーザーとコンピュータ] を展開します。
[Active Directory ユーザーとコンピュータ] ツリーが表示されます。
ドメイン ノードを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
[プロパティ] ダイアログ ボックスで、[グループ ポリシー] タブをクリックします。
[グループ ポリシー オブジェクト リンク] ダイアログ ボックスで、[グループ ポリシー] タブをクリックします。
ログオンするユーザーを問わずコンピュータに適用するポリシーを設定する場合は、[コンピュータの構成]、[ソフトウェアの設定] の順に展開します。
メモ : Active Directory サーバー上の共有の場所にマップしてください。それ例外の場所では、インストール用のパッケージを作成できません。
[ソフトウェアのインストール] を右クリックし、[新規] をクリックして、[パッケージ] をクリックします。
[開く] ダイアログ ボックスで、配置フォルダをコピーした場所を参照して .msi ファイルを選択します。
[ソフトウェアの展開] ダイアログ ボックスで、[割り当て] をクリックし、[OK] をクリックします。
[自動インストール] をクリックして、ドメイン内のすべてのコンピュータに自動的にソフトウェアをインストールします。
[OK] をクリックし、[コンポーネント サービス] コンソールを閉じます。
ステップ 3 : グループ ポリシーを使用してシステム特権を設定する
ほとんどのパッケージは、コンピュータのローカル管理者だけがインストールできるため、システム特権を使用して、グループ ポリシーでコンピュータごとにパッケージをアドバタイズする必要があります。ネットワーク管理者は、1 人のユーザー、1 台のコンピュータ、またはユーザーのグループに対してポリシーを作成できます。特殊なポリシー プロファイルの作成方法の詳細については、システム ポリシー エディタのヘルプを参照してください。ポリシーの構成方法の詳細については、グループ ポリシー スナップインのヘルプを参照してください。
Windows の [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に、[管理ツール] をポイントし、[コンポーネント サービス] をクリックします。
[Active Directory ユーザーとコンピュータ] を展開します。
[Active Directory ユーザーとコンピュータ] ツリーが表示されます。
ドメイン ノードを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
[プロパティ] ダイアログ ボックスで、[グループ ポリシー] タブをクリックします。
[グループ ポリシー オブジェクト リンク] ボックスで、グループ ポリシー オブジェクトを選択し、[編集] をクリックします。
[コンピュータの構成]、[管理用テンプレート]、[Windows コンポーネント]、[Windows インストーラ] の順にフォルダを展開します。
詳細ウィンドウで [常にシステム特権でインストールする] をダブルクリックします。
プロパティ ダイアログ ボックスで [有効] をクリックして設定を有効にし、[OK] をクリックします。
[ユーザーの構成]、[管理用テンプレート]、[Windows コンポーネント]、[Windows インストーラ] の順にフォルダを展開し、手順 7. と 8. を繰り返します。
メモ : システム ポリシー エディタと Windows インストーラ ポリシーを使用して、[常にシステム特権でインストールする] ポリシーを設定できます。この場合、コンピュータと各ユーザーに対してポリシーを設定する必要があります。グループ ポリシー エディタまたはシステム ポリシー エディタを使用しない場合は、Windows レジストリで値を変更することによって、各コンピュータに同じ設定を指定できます。
ステップ 4 : パッケージをコンピュータに割り当てる準備が完了していることを確認する
[コンポーネント名 - 日本語版プロパティ] ダイアログ ボックスで、[展開] タブをクリックします。
[展開の種類] で [割り当て] をクリックします。
[展開オプション] で、コンポーネントを配置するタイミングと方法のオプションを選択します。
他のタブを参照し、必要に応じてオプションを設定します。詳細については、ダイアログ ボックスで表示できるグループ ポリシー ヘルプを参照してください。
ステップ 5 : 他の必須コンポーネントを配置する
他の .NET Framework 3.5 コンポーネントを配置するには、「ステップ 1」を繰り返し、該当する Active Directory グループ ポリシーに .msi ファイルと .msp ファイルを追加します。
パッケージの再配置
場合によっては、ソフトウェア パッケージを再配置することがあります。たとえば、パッケージをアップグレードまたは変更する場合には、パッケージの再配置が必要です。
[Active Directory ユーザーとコンピュータ] コンソールを起動します。これを行うには、Windows の [スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をポイントして、[Active Directory ユーザーとコンピュータ] をクリックします。
コンソール ツリーでドメイン ノードを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
[グループ ポリシー] タブをクリックし、パッケージの配置に使用したグループ ポリシー オブジェクトをクリックして、[編集] をクリックします。
パッケージの配置に使用したソフトウェア インストール項目が含まれている [ソフトウェアの設定] コンテナを展開します。
パッケージが含まれているソフトウェア インストール コンテナをクリックします。
グループ ポリシー オブジェクト エディタの右側のペインでプログラムを右クリックし、[すべてのタスク] をポイントして、[アプリケーションの再展開] をクリックします。
次のメッセージが表示されます。
Redeploying this application will reinstall the application everywhere it is already installed. Do you want to continue?
[はい] をクリックします。
[グループ ポリシー オブジェクト エディタ] コンソールを閉じ、[OK] をクリックして、Active Directory ユーザーとコンピュータ スナップインを閉じます。
パッケージの削除
不要な場合は、公開したパッケージや割り当てたパッケージを削除できます。
Active Directory ユーザーとコンピュータ スナップインを起動します。これを行うには、Windows の [スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をポイントして、[Active Directory ユーザーとコンピュータ] をクリックします。
コンソール ツリーでドメイン名を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
[グループ ポリシー] タブをクリックし、パッケージの配置に使用したグループ ポリシー オブジェクトをクリックして、[編集] をクリックします。
パッケージの配置に使用したソフトウェア インストール項目が含まれている [ソフトウェアの設定] コンテナを展開します。
パッケージが含まれているソフトウェア インストール コンテナをクリックします。
グループ ポリシー オブジェクト エディタの右側のペインでプログラムを右クリックし、[すべてのタスク] をポイントして、[削除] をクリックします。
以下のいずれかを実行します。
[直ちに、ソフトウェアをユーザーとコンピュータからアンインストールする] をクリックし、[OK] をクリックします。
[ユーザーにソフトウェアの使用は許可するが、新しいインストールは許可しない] をクリックし [OK] をクリックします。
[グループ ポリシー オブジェクト エディタ] コンソールを閉じ、[OK] をクリックして、[Active Directory ユーザーとコンピュータ] コンソールを閉じます。
インストールに関する既知の問題
インストールに関する既知の問題については、Microsoft .NET Framework 3.5 のリリース ノートを参照してください。
トラブルシューティング
Microsoft .NET Framework 3.5 のログ ファイルの場所
.NET Framework 3.5 のセットアップ プロセス中に次のログ ファイルが作成されます。
dd_dotnetfx35error.txt
dd_dotnetfx35install.txt
英語版以外の場合は、次のログ ファイルも生成されます。
dd_dotnetfx35error_lp.txt
dd_dotnetfx35install_lp.txt
.NET Framework の各コンポーネントでも、独自のログが作成されます。次に、例を示します。
RGB ラスタライザ : dd_RGB9Rast_*.txt
MSXML6.0 : dd_msxml6_*.txt
WIC : dd_wic*.txt
.NET Framework 2.0 SP1 : dd_net_framework20*.txt
.NET Framework 3.0 SP1 : dd_net_framework30*.txt
.NET Framework 3.5 MSI : dd_net_framework35*.txt
.NET Framework 3.5 のセットアップ プロセス中、ログ ファイルは %temp% ディレクトリに配置されます。
Active Directory の配置で、コンポーネントの配置ごとにログ ファイルを作成するには、「方法 : Active Directory を使用して .NET Framework を配置する」で説明したように、/lv logfile オプションを指定します。
Windows インストーラのエラー コード
エラー コードの一覧については、MSDN Web サイトの Windows インストーラのエラー コードのページを参照してください。
付録
管理者のインストール ポイントを作成するときに使用できるサンプル スクリプトを次に示します。
set WORKFOLDER=d:\deploy
set dotNetFX35build=%WORKFOLDER%\dotnetfx35.exe
echo Creating Admin Install points for NETFX3 %PROCESSOR_ARCHITECTURE%
REM Create folders where work will be done
md %WORKFOLDER%\ext
md %WORKFOLDER%\AIP
md %WORKFOLDER%\logs
pushd %WORKFOLDER%
REM Extract the files from the NETFX35 redist SFX
call dotnetfx35.exe /q /x:%WORKFOLDER%\ext
REM ------------------------------------------------------------
REM create the MSXML6 x86 admin install point
md %WORKFOLDER%\AIP\MSXML6_x86
call msiexec /a %WORKFOLDER%\ext\wcu\dotNetFramework\dotNetFX30\x86\msxml6.msi /qb /l*v %WORKFOLDER%\logs\MSXML6_x86.log Targetdir=%WORKFOLDER%\AIP\MSXML6_x86
REM create the MSXML6 x64 admin install point
md %WORKFOLDER%\AIP\MSXML6_x64
call msiexec /a %WORKFOLDER%\ext\wcu\dotNetFramework\dotNetFX30\x64\msxml6.msi /qb /l*v %WORKFOLDER%\logs\MSXML6_x64.log Targetdir=%WORKFOLDER%\AIP\MSXML6_x64
REM ------------------------------------------------------------
REM create the RGBRAST x86 admin install point
md %WORKFOLDER%\AIP\RGBRAST_x86
call msiexec /a %WORKFOLDER%\ext\wcu\dotNetFramework\dotNetFX30\RGB9RAST_x86.msi /qb /l*v %WORKFOLDER%\logs\RGBRAST_x86.log REBOOT=ReallySuppress Targetdir=%WORKFOLDER%\AIP\RGBRAST_x86
REM create the RGBRAST x64 admin install point
md %WORKFOLDER%\AIP\RGBRAST_x64
call msiexec /a %WORKFOLDER%\ext\wcu\dotNetFramework\dotNetFX30\RGB9RAST_x64.msi /qb /l*v %WORKFOLDER%\logs\RGBRAST_x64.log REBOOT=ReallySuppress Targetdir=%WORKFOLDER%\AIP\RGBRAST_x64
REM ------------------------------------------------------------
REM Extract NETFX 35 x86 components
md %WORKFOLDER%\ext\netfx35_x86
call %WORKFOLDER%\ext\wcu\dotNetFramework\dotNetFX35\x86\netfx35_x86.exe /q /x: %WORKFOLDER%\ext\netfx35_x86
REM Extract NETFX 35 x64 components
md %WORKFOLDER%\ext\netfx35_x64
call %WORKFOLDER%\ext\wcu\dotNetFramework\dotNetFX35\x64\netfx35_x64.exe /q /x: %WORKFOLDER%\ext\netfx35_x64
REM ------------------------------------------------------------
REM create the NETFX35 x86 admin install point
md %WORKFOLDER%\AIP\netfx35_x86
call msiexec /qb /a %WORKFOLDER%\ext\netfx35_x86\vs_setup.msi USING_EXUIH=1 REBOOT=ReallySuppress /l*v %WORKFOLDER%\logs\netfx35_x86.log TARGETDIR=%WORKFOLDER%\AIP\netfx35_x86
REM create the NETFX35 x64 admin install point
md %WORKFOLDER%\AIP\netfx35_x64
call msiexec /qb /a %WORKFOLDER%\ext\netfx35_x64\vs_setup.msi USING_EXUIH=1 REBOOT=ReallySuppress /l*v %WORKFOLDER%\logs\netfx35_x64.log TARGETDIR=%WORKFOLDER%\AIP\netfx35_x64
REM ------------------------------------------------------------
REM create the NETFX20 x86 SP1 admin install point
REM 2.0 SP1 files location
Set fx20=%WORKFOLDER%\ext\wcu\dotNetFramework\dotNetFX20\
md %WORKFOLDER%\AIP\NETFX20_x86
call msiexec /a %fx20%netfx20a_x86.msi /update %fx20%ASPNET.msp;%fx20%CLR.msp;%fx20%CRT.msp;%fx20%NetFX_CA.msp;%fx20%NetFX_Core.msp;%fx20%NetFX_Other.msp;%fx20%PreXP.msp;%fx20%WinForms.msp;%fx20%DW.msp USING_EXUIH=1 REBOOT=ReallySuppress /l*v %WORKFOLDER%\logs\netfx20_x86.log TARGETDIR=%WORKFOLDER%\AIP\NETFX20
REM create the NETFX20 x64 SP1 admin install point
md %WORKFOLDER%\AIP\NETFX20_x64
call msiexec /a %fx20%Netfx20a_x64.msi /update %fx20%ASPNET_64.msp;%fx20%CLR_64.msp;%fx20%CRT_64.msp;%fx20%DW_64.msp;%fx20%NetFX_Core_64.msp;%fx20%NetFX_Other_64.msp;%fx20%WinForms_64.msp;%fx20%ASPNET.msp;%fx20%CLR.msp;%fx20%CRT.msp;%fx20%NetFX_CA.msp;%fx20%NetFX_Core.msp;%fx20%NetFX_Other.msp;%fx20%PreXP.msp;%fx20%WinForms.msp;%fx20%DW.msp USING_EXUIH=1 REBOOT=ReallySuppress /l*v %WORKFOLDER%\logs\netfx20_x64.log TARGETDIR=%WORKFOLDER%\AIP\NETFX20_x64
REM ------------------------------------------------------------
REM create the NETFX30 SP1 x86 admin install point
REM 3.0 SP1 files location
Set fx30=%WORKFOLDER%\ext\wcu\dotNetFramework\dotNetFX30\
md %WORKFOLDER%\AIP\NETFX30_x86
call msiexec /a %fx30%netfx30a_x86.msi /update %fx30%WCF.msp;%fx30%WCS.msp;%fx30%WF.msp;%fx30%WPF1.msp;%fx30%WPF2.msp;%fx30%WPF_Other.msp;%fx30%XPS.msp;%fx30%WF_32.msp;%fx30%WPF2_32.msp;%fx30%WPF_Other_32.msp USING_EXUIH=1 REBOOT=ReallySuppress /l*v %WORKFOLDER%\logs\netfx30_x86.log TARGETDIR=%WORKFOLDER%\AIP\NETFX30_x64
REM create the NETFX30 SP1 x64 admin install point
md %WORKFOLDER%\AIP\NETFX30_x64
call msiexec /a %fx30%netfx30a_x64.msi /update %fx30%WCF.msp;%fx30%WCS.msp;%fx30%WF.msp;%fx30%WPF1.msp;%fx30%WPF2.msp;%fx30%WPF_Other.msp;%fx30%XPS.msp;%fx30%WCF_64.msp;%fx30%WCS_64.msp;%fx30%WF_64.msp;%fx30%WPF1_64.msp;%fx30%WPF2_64.msp;%fx30%WPF_Other_64.msp USING_EXUIH=1 REBOOT=ReallySuppress /l*v %WORKFOLDER%\logs\netfx30_x64.log TARGETDIR=%WORKFOLDER%\AIP\NETFX30_x64