組み込みデータ型 (Visual C# Express)

更新 : 2007 年 11 月

C# は、厳密に型指定された言語です。値を変数に格納するには、次の例に示すように、変数の型を指定する必要があります。

int a = 1;
string s = "Hello";
XmlDocument tempDocument = new XmlDocument();

型は、int などの単純な組み込み型にも、XmlDocument などの複雑な型やカスタム型にも指定できる必要があります。

C# では次の組み込みデータ型がサポートされています。

データ型

範囲

byte

0 .. 255

sbyte

-128 .. 127

short

-32,768 .. 32,767

ushort

0 .. 65,535

int

-2,147,483,648 .. 2,147,483,647

uint

0 .. 4,294,967,295

long

-9,223,372,036,854,775,808 .. 9,223,372,036,854,775,807

ulong

0 .. 18,446,744,073,709,551,615

float

-3.402823e38 ..3.402823e38

double

-1.79769313486232e308 ..1.79769313486232e308

decimal

-79228162514264337593543950335 .. 79228162514264337593543950335

char

Unicode 文字。

string

Unicode 文字列。

bool

True または False。

object

オブジェクト。

これらのデータ型名は、System 名前空間で定義済みの型のエイリアスです。これらは「組み込み型の一覧表 (C# リファレンス)」の項に記載されています。オブジェクト型と文字列型を除いて、すべてが値型です。詳細については、「値型と参照型 (Visual C# Express)」を参照してください。

組み込みデータ型の使用

C# プログラムではさまざまな方法で組み込みデータ型を使用します。

変数として使用する場合 :

int answer = 42;
string greeting = "Hello, World!";

定数として使用する場合 :

const int speedLimit = 55;
const double pi = 3.14159265358979323846264338327950;

戻り値およびパラメータとして使用する場合 :

long CalculateSum(int a, int b)
{
    long result = a + b;
    return result;
}

独自のデータ型を定義するには、クラス (Visual C# Express)列挙型 (Visual C# Express)、または構造体 (Visual C# Express) を使用します。

データ型の変換

データ型の変換には、暗黙的に変換 (コンパイラによって自動的に変換を実行) する方法と、キャストを使用して明示的に変換 (情報が失われるリスクを考慮したうえでプログラマが変換を強制的に実行) する方法があります。

次に例を示します。

int i = 0;
double d = 0;

i = 10;
d = i;        // An implicit conversion

d = 3.5;
i = (int) d;  // An explicit conversion, or "cast"

参照

概念

C# 言語の概要

変数と定数 (Visual C# Express)

参照

組み込み型の一覧表 (C# リファレンス)

その他の技術情報

数値結果テーブルの書式設定 (C# リファレンス)