比較 : 値を比較するための式の使用
更新 : 2007 年 11 月
このレッスンでは、比較演算子を使用して値を比較する式を作成する方法について説明します。
前のレッスンでは、算術演算子を使用して数式を作成し、数値を返す方法について説明しました。もう 1 つの演算子である比較演算子を使用すると、数値を比較して Boolean (True または False) 値を返すことができます。
比較演算子は、値を比較してその比較に基づいて決定を行う場合に最も頻繁に使用されます。プログラムでの決定の詳細については、「二者択一のプログラム : If...Then ステートメント」を参照してください。
比較演算子を次の表にまとめて示します。
演算子 |
説明 |
例 |
---|---|---|
= (等号) (等しい) |
左側の数値が右側の数値と等しい場合に True を返します。 |
5 = 4 (false) 4 = 5 (false) 4 = 4 (true) |
<> (等しくない) |
左側の数値が右側の数値と等しくない場合に True を返します。 |
5 <> 4 (true) 4 <> 5 (true) 4 <> 4 (false) |
> (不等号) (より大) |
左側の数値が右側の数値より大きい場合に True を返します。 |
5 > 4 (true) 4 > 5 (false) 4 > 4 (false) |
< (不等号) (より小) |
左側の数値が右側の数値より小さい場合に True を返します。 |
5 < 4 (false) 4 < 5 (true) 4 < 4 (false) |
>= (以上) |
左側の数値が右側の数値以上の場合に True を返します。 |
5 >= 4 (true) 4 >= 5 (false) 4 >= 4 (true) |
<= (以下) |
左側の数値が右側の数値以下の場合に True を返します。 |
5 <= 4 (false) 4 <= 5 (true) 4 <= 4 (true) |
やってみよう
式を比較するには次の操作を実行します。
[ファイル] メニューの [新規作成] をポイントし、[プロジェクト] をクリックします。
[新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスの [テンプレート] ペインで、[Windows アプリケーション] をクリックします。
[プロジェクト名] ボックスに「Comparison」と入力し、[OK] をクリックします。
新しい Windows フォーム プロジェクトが開きます。
ツールボックス から、フォームに 2 つの Textbox コントロールをドラッグします。
ツールボックスから、フォームに Button コントロールをドラッグします。
Button をダブルクリックしてコード エディタを開きます。
Button1_Click イベント ハンドラに次のコードを追加します。
Dim A As Double = CDbl(Textbox1.Text) Dim B As Double = CDbl(Textbox2.Text) MsgBox(A > B) MsgBox(A < B) MsgBox(A = B)
最初の 2 行は、このプログラムで使用する数値を格納する変数 A と変数 B を宣言します。CDbl ステートメントを使用して、Textbox1 と Textbox2 のテキストを数値に変換します。最後に、最後の 3 行で 3 つの基本的な比較演算子を使用して 2 つの変数を比較する式を作成し、その式の結果を 3 つのメッセージ ボックスに表示します。
F5 キーを押してアプリケーションを実行します。
各テキスト ボックスに数値を入力して、[Button1] をクリックします。
A (最初のテキスト ボックスに入力した数値) が B (2 番目のテキスト ボックスに入力した数値) より大きい場合、最初のメッセージ ボックスに True が表示されます。それ以外の場合は False が表示されます。A が B より小さい場合、2 番目のメッセージ ボックスに True が表示されます。両方の数値が同じ場合、3 番目のメッセージ ボックスに True が表示されます。
テキスト ボックスに異なる数値を入力して、結果が変わるのを確認してください。
次の手順
このレッスンでは、比較演算子を使用して数値を比較する方法について説明しました。次のレッスンでは、アクションを実行するプロシージャ コードを作成して呼び出す方法について説明します。
次のレッスン : 「コンピュータが行う処理の記述 : 初めてのプロシージャの作成」
参照
処理手順
二者択一のプログラム : If...Then ステートメント