Visual C++ 2005 でのリンカ機能
更新 : 2007 年 11 月
このトピックでは、Visual C++ 2005 リンカの新機能の一覧を示します。
解説
Visual C++ 2005 のリンカには、次の新機能があります。
モジュール (アセンブリ以外の MSIL 出力ファイル) をリンカへの入力として使用できるようになりました。詳細については、「リンカ入力としての .netmodule ファイル」を参照してください。
/ALLOWISOLATION (マニフェスト検索) リンカ オプションが追加されました。
/ASSEMBLYRESOURCE (マネージ リソースの埋め込み) が更新され、アセンブリ内のリソース名を指定したり、リソースがアセンブリ内でプライベートであることを指定したりできるようになりました。
/CLRIMAGETYPE (CLR イメージのタイプの指定) リンカ オプションが追加されました。
/CLRSUPPORTLASTERROR (PInvoke 呼び出しの最終エラー コードの保持) リンカ オプションが追加されました。
/CLRTHREADATTRIBUTE (CLR スレッド属性の設定) リンカ オプションが追加されました。
/CLRUNMANAGEDCODECHECK (SupressUnmanagedCodeSecurityAttribute の追加) リンカ オプションが追加されました。
/ERRORREPORT (内部リンカ エラーの報告) リンカ オプションが追加されました。
/EXETYPE リンカ オプションが削除されました。リンカは、Windows 95 デバイス ドライバおよび Windows 98 デバイス ドライバの作成をサポートしなくなりました。これらのデバイス ドライバを作成するには、適切な DDK を使用してください。EXETYPE キーワードはモジュール定義ファイルに対して無効になりました。
/FUNCTIONPADMIN (ホットパッチ可能なイメージの作成) リンカ オプションが追加されました。
/LTCG リンカ オプションが、/clr を指定してコンパイルされるモジュールでサポートされるようになりました。/LTCG も更新され、ガイド付き最適化のプロファイルをサポートするようになりました。詳細については、「/LTCG (リンク時のコード生成)」、「ガイド付き最適化のプロファイル」、および「/clr (共通言語ランタイムのコンパイル)」を参照してください。
/MANIFEST (side-by-side アセンブリ マニフェストを作成する) リンカ オプションが追加されました。
/MANIFESTDEPENDENCY (マニフェストの依存関係を指定する) リンカ オプションが追加されました。
/MANIFESTFILE (マニフェスト ファイルに名前を付ける) リンカ オプションが追加されました。
/MAPINFO:LINES リンカ オプションが削除されました。
/NXCOMPAT (データ実行防止との互換性) リンカ オプションが追加されました。
/PGD (ガイド付き最適化のプロファイル用のデータベースの指定) リンカ オプションが追加されました。
/PROFILE (パフォーマンス ツール プロファイラ) リンカ オプションが追加されました。
/SECTION (セクション属性の指定) リンカ オプションが、属性の否定をサポートするようになりました。また、L または D (VxD 関連) 属性をサポートしなくなりました。
/VERBOSE (進行状況メッセージの出力) リンカ オプションが ICF および REF を受け入れるようになりました。
/VXD リンカ オプションが削除されました。リンカは、Windows 95 デバイス ドライバおよび Windows 98 デバイス ドライバの作成をサポートしなくなりました。これらのデバイス ドライバを作成するには、適切な DDK を使用してください。VXD キーワードはモジュール定義ファイルに対して無効になりました。
/WS リンカ オプションが削除されました。/WS は Windows NT 4.0 を対象とするイメージの変更に使用されていたオプションです。/WS の代わりに、IMAGECFG.exe -Rfilename を使用できます。IMAGECFG.exe は、Windows NT 4.0 CD-ROM の SUPPORT\DEBUG\I386\IMAGECFG.EXE にあります。
/WX (リンカ警告をエラーとして扱う) リンカ オプションが文書化されました。