.NET Framework でログの記録に使用するクラス

更新 : 2007 年 11 月

このトピックでは、.NET Framework のログの記録およびトレースで一般的に使用されるクラスの一覧表を示します。表は、ログ出力クラス、ログ リスナ クラス、およびログ フィルタ処理クラスに分かれています。.NET Framework 2.0 ドキュメントで詳細な一覧を参照するには、「.NET Framework クラス ライブラリの概要」を参照してください。

ログ出力の基本的なクラス

次の表は、ログ出力に使用する主要なクラスの一覧とその説明です。

クラス

説明

Debug

コードのデバッグに使用する一連のメソッドとプロパティを提供します。このクラスは継承できません。

Trace

コードの実行をトレースするための一連のメソッドとプロパティを提供します。このクラスは継承できません。

TraceSource

コードの実行をトレースするための一連のメソッドとプロパティを提供します。

ログ リスナ クラス

次の表は、主要なログ リスナ クラスの一覧とその説明です。

クラス

説明

TraceListener

トレース出力およびデバッグ出力を監視するリスナの抽象基本クラスです。

ConsoleTraceListener

トレース出力またはデバッグ出力を、標準出力と標準エラー出力ストリームのいずれかに転送します。

DefaultTraceListener

トレースの既定の出力メソッドと動作を提供します。

DelimitedListTraceListener

トレース出力またはデバッグ出力を、TextWriter (StreamWriter など) または Stream (FileStream など) のいずれかに転送します。

EventLogTraceListener

トレース出力またはデバッグ出力を EventLog に転送する簡単なリスナを提供します。

FileLogTraceListener

ログ出力をファイルに転送する簡単なリスナを提供します。

TextWriterTraceListener

トレース出力またはデバッグ出力を、TextWriter または Stream (OutFileStream など) のいずれかに転送します。

XmlWriterTraceListener

トレース出力またはデバッグ出力を、TextWriter または Stream (FileStream など) のいずれかに転送します。

ログのフィルタ処理クラスおよびスイッチ クラス

次の表は、主要なログ フィルタ処理クラスおよびスイッチ クラスの一覧とその説明です。

クラス

説明

Switch

新しいデバッグ スイッチおよびトレース スイッチを作成するための抽象基本クラスです。

BooleanSwitch

デバッグ出力およびトレース出力を制御する単純なオン/オフ スイッチを提供します。

SourceSwitch

コードの再コンパイルなしでトレース出力およびデバッグ出力を制御するための複数レベルのスイッチを提供します。

TraceSwitch

コードの再コンパイルなしでトレース出力およびデバッグ出力を制御するための複数レベルのスイッチを提供します。

EventTypeFilter

トレース出力を制御する、重大度レベルに基づくスイッチを提供します。

SourceFilter

リスナがトレース元に基づいてメッセージをトレースする必要があるかどうかを指定します。

TraceFilter

トレース フィルタの実装のためのメソッドを定義します。

参照

概念

Visual Basic での .NET Framework のログ記録とトレース

.NET Framework のログの基礎

参照

System.Diagnostics

その他の技術情報

アプリケーションのトレースとインストルメント