VSPerfReport

更新 : 2007 年 11 月

VSPerfReport コマンド ライン ツールは、Visual Studio Team System Developer Edition プロファイリング ツール プロファイリング データ ファイルを使用してレポートを作成するために使用されます。既定のレポート形式は .csv ファイルです。

VSPerfReport では、次の構文を使用します。

VSPerfReport [/U] vspfilename [/options]

filename は有効な .vsp ファイルまたは .vsps ファイルである必要があります。

.vsp ファイルまたは .vsps ファイルの比較には VSPerfReport コマンド ライン ツールも使用できます。比較 ("diff") レポートを生成するには、次の構文を使用します。

VSPerfReport [/U] /diff vspfilename1 vspfilename2 [/options]

vspfilename1 および vspfilename2 は、有効な .vsp ファイルまたは .vsps ファイルである必要があります。

一般的なレポート オプション

次の表では、一般的なレポートの書式指定オプションと、報告対象とするデータを選択するためのオプションについて説明します。

オプション

説明

U

レポート出力およびリダイレクトされたコンソール出力が Unicode として書き込まれます。最初に指定する必要があります。

SUMMARY:[types]

1 種類以上のレポートを作成します。

ALL - すべての種類のレポートが生成されます。

CallerCallee - レポートに親子のリレーションシップが含まれます。

Function- レポートに呼び出された関数が含まれます。

Module- レポートにプロファイリングされたモジュールが含まれます。

CallTree - レポートに、呼び出された関数の階層が含まれます。

Thread - レポートに、プロファイリングされたスレッドが含まれます。

Process - レポートに、プロファイリングされたプロセスが含まれます。

Type - レポートに、割り当てられた型が含まれます。

Header - レポートに、ファイル ヘッダー情報が含まれます。

Mark - レポートにすべてのマークが含まれます。

Counter - レポートに、カウンタ値と共にすべてのマークが含まれます。

Ip - レポートに、データのプロファイリングに関する命令が含まれます。

Life - レポートに、(割り当てデータが収集されたときに使用可能な) 割り当てられたオブジェクトの有効期間が含まれます。

Line - レポートに、ソース コード行のプロファイリング データが含まれます。

XML

レポートを XML 形式で出力します。

CALLTRACE

関数の開始と終了、ETW イベント、およびマークの一覧を作成します。

CLEARPACKEDSYMBOLS

以前にパックされたシンボルをレポート ファイルから削除します。

SYMBOLPATH:path

シンボルの位置。

DEBUGSYMPATH

シンボルが検索されている場所をデバッグします。

PACKSYMBOLS

分析後にシンボルをレポート ファイルにパックします。

OUTPUT:path|filename

レポート ファイルの場所。

SUMMARYFILEe

分析を行い、分析情報を .vsps 概要ファイルに保存します。

PRINTMARKS

指定されたレポート ファイル内のすべてのマークについて、名前とタイムスタンプを表示します。

PRINTMARKS

レポートに、すべてのマークに関する名前とタイムスタンプが含まれます。

?

使用方法を表示します。

NOLOGO

レポートの実行時にバージョン情報を非表示にします。

フィルタ オプション

次の表に、使用できるデータをフィルタ処理するためのオプションを示します。

オプション

説明

STARTTIME:[value]

ミリ秒単位の時間 (value) よりも後に収集されたデータのみを表示します。

ENDTIME:[value]

ミリ秒単位の時間 (value) よりも前に収集されたデータのみを表示します。

MSFILTER:[starttime,duration]

開始時刻 (starttime) からミリ秒単位の時間 (duration) 内のみのデータを表示します。

PROCESS:[pid]

指定されたプロセスのデータのみを表示します。

THREAD:[threadid]

指定されたスレッドのデータのみを表示します。

THREAD:[threadid,processid]

指定されたプロセスに関連付けられている指定されたスレッドのデータのみを表示します。

差分レポート オプション

次の表では、レポート ファイルを比較するオプションについて説明します。

オプション

説明

DIFF

2 つのレポート ファイル (.vsp ファイルまたは .vsps ファイル) を比較します。DIFF オプションを使用すると SUMMARY オプションは無視されます。

DIFFTHRESHOLD:[value]

このしきい値よりも小さい値であると、2 つの値の差分は無視されます。また、このしきい値よりも小さい値を持つ新規データは表示されません。

DIFFTABLE:[tablename]

このテーブルを使用してファイルを比較します。既定では関数テーブルが使用されます。

DIFFCOLUMN:[columnname]

この列を使用して、値を比較します。既定では排他サンプルのパーセント列が使用されます。

QUERYDIFFTABLES

指定された 2 つのレポート ファイルに関する有効なテーブルおよび列を一覧表示します。

参照

参照

プロファイリング ツール レポートの列定義