Web テストでのデータ バインディングの概要
更新 : 2007 年 11 月
データ バインディングを使用すると、データベースが Web テストにデータを提供できるようになります。データ ソースのデータを、フォーム ポスト パラメータなどのデータを必要とする Web 要求の一部にバインドできます。データベースのデータにバインドするには、[データ ソースの追加] をクリックします。
さらに、.csv ファイル、XML ドキュメント、Excel、Access、および SQL Server データベースなど、OLE DB データ ソースもデータ バインディングに使用できます。
データ バインディングは、次のような目的に使用することもできます。
Web テスト エディタで編集できるプロパティ
検証規則および抽出ルールと Web サービス要求
テスト プラグインおよび要求レベルのプラグインのプロパティ
プラグインや規則でデータ バインディングを使用する場合は、データ バインディング構文 {{<context-variable-name}} を手動で入力する必要があります。データ ソースでは、項目が dataSourceName.TableName.ColumnName という形式でコンテキスト内に配置されます。つまり、バインディングは {{ds1.myTable.myColumn}} のようになります。
データ バインディングを使用するプロパティ
[資格情報の設定]
データベースのデータにバインドし、テストの資格情報を設定できます。たとえば、テストで使用するログオン名およびパスワードの一覧を持つことができます。詳細については、「方法 : Web テストの資格情報を設定する」を参照してください。
[QueryString パラメータ]
Web テストで使用される名前と値のペアに対するデータベースのデータにバインドできます。[フォーム フィールド パラメータ]
Web フォームに表示される入力フィールドに対するデータベースのデータにバインドできます。[要求 URL]
要求 URL をデータベース ファイルのデータにバインドできます。
アクセス方法
Visual Studio Team System Test Edition では、データ ソースにバインドする場合、データベース内のレコードに対して、順次アクセス、ランダム アクセス、およびユニーク アクセスをサポートしています。
順次
最初のレコードから開始し、テーブル内を 1 行ずつ移動します。これは、既定の設定です。このアクセス方法では、テストが終わるまでテーブル内のデータをループします。ランダム
テーブル内の行をランダムに移動します。このアクセス方法では、テストが終わるまでテーブル内のデータをループします。ユニーク
データを 1 行ずつ順番に移動しますが、各レコードには 1 回だけアクセスします。ループは行われません。
ロード テストの実行に関する考慮事項
現実世界のアクティビティをより現実的にモデル化し、サーバー キャッシュなどが効果的に使用されていることを確認できるため、データ ドリブン テストの実行は、適切なロード テストを実行するために重要です。
ロード テストに組み込まれた Web テストをリモート テスト マシン群で実行する場合は、各エージェント コンピュータでバインド データをどのように使用するかを検討する必要があります。たとえば、アクセス方法が順次またはランダムの場合、各エージェントは、そのエージェントで作成されるすべての仮想ユーザーが共有するデータの完全なコピーを取得します。一方、アクセス方法がユニークの場合、データはエージェント間で分割されます。
また、テキスト ファイルをデータ ソースとして使用している場合は、データ ソースの場所も検討する必要があります。デザイン時にディレクトリ パスを c:\datafolder のようにハード コードした場合、各エージェント コンピュータの c:\datafolder に、実行時にテキスト ファイルが存在している必要があります。データ ソースは、ネットワーク共有上に作成することをお勧めします。データをネットワーク共有上に作成することで、データを他の Web テストで再利用したり、他のテスト担当者と共有したりできる他、リモート テスト マシン群でのロード テストでも使用できるようになります。
関連項目
参照
処理手順
チュートリアル : Web テストにデータ バインディングを追加する