name プロパティ

更新 : 2007 年 11 月

エラー名を返します。

errorObj.name

引数

  • errorObj
    必ず指定します。Error オブジェクトのインスタンスを指定します。

解説

name プロパティは、エラーの名前または例外種別を返します。実行時エラーが発生すると、次に示すネイティブの例外種別の 1 つが name プロパティに設定されます。

例外の種類

説明

Error

このエラーは、Error オブジェクト コンストラクタで作成されたユーザー定義エラーです。

ConversionError

オブジェクトを変換不可能なものに変換しようとしたときに、このエラーが発生します。

RangeError

関数に範囲外の引数を指定したときに、このエラーが発生します。たとえば、有効な正の整数でない長さの Array オブジェクトを作成しようとすると、このエラーが発生します。

ReferenceError

無効な参照が検出されたときに、このエラーが発生します。たとえば、あるはずの参照が NULL だったときに、このエラーが発生します。

RegExpError

正規表現でコンパイル エラーがあるときに、このエラーが発生します。ただし、正規表現が正常にコンパイルされた後は、このエラーは発生しません。たとえば、正規表現のパターンを宣言するときの構文が無効である場合や、フラグが ig、または m 以外である場合、または同じフラグが複数個含まれる場合などに、このエラーが発生します。

SyntaxError

ソース テキストを解析して、そのソース テキストの構文が正しくないときに、このエラーが発生します。たとえば、eval 関数の呼び出しで無効なプログラム テキストを引数として指定したときに、このエラーが発生します。

TypeError

オペランドの実際の型が、既定の型と一致しないときに、このエラーが発生します。たとえば、関数の呼び出し対象がオブジェクトではない場合や、その呼び出しをサポートしていない場合にこのエラーが発生します。

URIError

無効な URI (Uniform Resource Indicator) が検出されたときに、このエラーが発生します。たとえば、エンコードまたはデコードされている文字列に無効な文字が見つかると、このエラーが発生します。

使用例

例外を発生させ、エラーおよびエラーの説明を表示する例を次に示します。

function getAge(age) {
   if(age < 0)
      throw new Error("An age cannot be negative.")
   print("Age is "+age+".");
}

// Pass the getAge an invalid argument.
try {
   getAge(-5);
} catch(e) {
   print(e.name);
   print(e.description);
}

このコードの出力は次のようになります。

Error
An age cannot be negative.

必要条件

Version 5.5

対象

Error オブジェクト

参照

参照

description プロパティ

message プロパティ (JScript)

number プロパティ