リッチ エディット コントロールでの現在の選択項目
更新 : 2007 年 11 月
ユーザーは、マウスまたはキーボードを使用してリッチ エディット コントロール (CRichEditCtrl) 内のテキストを選択できます。現在の選択項目とは、選択した文字の範囲のことです。文字が選択されていない場合は、カーソル位置になります。アプリケーションでは、現在の選択項目について、情報の取得、選択の設定、変更日時の検出、および強調表示の設定と解除ができます。
リッチ エディット コントロール内の現在の選択項目を判断するには、GetSel メンバ関数を使用します。現在の選択項目を設定するには、SetSel メンバ関数を使用します。これらのメンバ関数と共に CHARRANGE 構造体を使用し、文字の範囲を指定します。現在の選択項目の内容に関する情報を取得するには、GetSelectionType メンバ関数を使用します。
既定では、リッチ エディット コントロールは、選択項目がフォーカスを受け取るとそれを強調表示し、フォーカスを失うとその強調表示を解除します。HideSelection メンバ関数を使用すると、いつでも選択項目の強調表示またはその解除ができます。たとえば、アプリケーションに検索ダイアログ ボックスを用意して、リッチ エディット コントロール内のテキストを検索する場合などに使用できます。ダイアログ ボックスを閉じずに一致するアプリケーションの場合は、HideSelection を使用して選択項目を強調表示する必要があります。
リッチ エディット コントロール内で選択されているテキストを取得するには、GetSelText メンバ関数を使用します。テキストは指定した文字配列にコピーされます。文字配列のサイズは、選択したテキストと末尾の Null 文字を保持するのに十分な大きさにします。
FindText メンバ関数を使用すると、リッチ エディット コントロール内で文字列を検索できます。この関数と共に使用する FINDTEXTEX 構造体では、検索するテキストの範囲と検索対象となる文字列を指定します。また、検索で大文字と小文字を区別するかどうか、などのオプションを指定することもできます。