方法 : テキストを選択および変更する
編集対象がコード、HTML や XML のマークアップ、またはプレーン テキストのいずれの場合でも、テキスト エディターやワード プロセッサで一般的に使用する機能を、コード エディターで活用できます。 テキストおよびコードの選択、コピー、および貼り付けを実行する手順は、一般的であり、一貫性があります。
Visual Studio プロジェクトのコード エディターでは、プロジェクトのプログラム言語に対応したステートメントの自動補完、構文チェック、キーワードの色付けなどの機能も利用できます。 詳細については、「方法 : コード間またはテキスト間を移動する」を参照してください。
コードの書式は手動で設定するか、統合開発環境 (IDE : integrated development environment) を使って行うことができます。 詳細については、「エディターのカスタマイズ」を参照してください。 ドラッグ アンド ドロップを行う手順については「方法 : テキストを移動、コピー、または格納する」を参照してください。
注意
使用している設定またはエディションによっては、[ヘルプ] の記載と異なるダイアログ ボックスやメニュー コマンドが表示される場合があります。 設定を変更するには、[ツール] メニューの [設定のインポートとエクスポート] をクリックします。 詳細については、「設定の操作」を参照してください。
テキストおよびコードの選択
コード エディターには、次の 2 つのテキスト選択モードがあります。
連続ストリーム モード Microsoft® Windows® の標準の複数行エディット コントロール同様、ファイルの先頭から末尾まで、連続する直線的なストリームで選択します。 次の行または直前の行に移動すると、移動元の行全体が選択されます。
カラム (ボックス) モード 行全体ではなく、テキストを四角形で部分的に選択します。 選択範囲の先頭 (アンカー) の文字から最後の文字までの四角形で囲まれた範囲に入っているすべての文字が選択されます。 選択した領域に入力した、または貼り付けた内容が、各行の同じ位置に挿入されます。
テキストの連続するストリームを選択するには
マウスの左ボタンを押した状態で、選択するテキスト上をマウス ポインターでドラッグします。
または
Shift キーを押しながら、任意の方向キーを押します。
または
エディター ウィンドウの左端にある [マージン] をクリックして、行全体を選択します。
または
Shift キーを押しながら**[マージン]**をクリックして、複数の行を選択します。
テキストを四角形で選択するには
Alt キーとマウスの左ボタンを押した状態で、選択するテキスト上をマウス ポインターでドラッグします。
または
Shift + Alt キーを押しながら、任意の方向キーを押します。
テキストおよびコードの操作
コード エディターでは、Microsoft® Word® などのワード プロセッサ アプリケーションに装備されているテキスト操作機能の大半がサポートされています。 たとえば、次のように操作できます。
テキストまたはコードの [コピー] および [貼り付け] を実行します
Ins キーを使って、コード エディターを 上書きモードにします。
Del キーや BackSpace キーを使って、テキストやコードを削除します。
[コピー] と [貼り付け] を実行して、テキストやコードを他のテキスト エディターからコード エディターにコピーすることもできます。 また、既製のコード ブロックをファイルに挿入することもできます。 詳細については、「コード スニペット ピッカー」を参照してください。
Microsoft Word からコード エディターにテキストやコードを貼り付けるには
Microsoft Word ドキュメントからテキストやコードをコピーする前に、引用符がすべて斜体ではなく正字体であり、文字列の両側の引用符が、"abc" や 'abc' のように一致していることを確認してください。
ヒント
Microsoft Word で [ツール] メニューの [オート コレクトのオプション] をクリックします。 [入力オートフォーマット] タブの [入力中に自動で変更する項目] で、[’’を‘ ’に変更する] チェック ボックスをオフにします。
ソース ドキュメントのテキストまたはコードを選択し、Ctrl + C を押して、選択範囲をコピーします。
コード エディター内の目的の場所に挿入位置を移動するか、置換先のテキストやコードを選択します。
Ctrl + V を押して、コピーしたテキストを貼り付けます。
コピーしたテキストが挿入されます。 テキストまたはコードをあらかじめ選択していた場合には、そのテキストやコードが置換されます。
Visual Studio 2010 では、列選択モードでテキストを入力または貼り付けできます。 選択範囲のカーソル位置に入力した、または貼り付けた内容が、選択範囲の各行の同じ水平位置に繰り返し表示されます。 これにより、繰り返し入力せずに済みます。
たとえば、型とアクセス修飾子が同じ一連の変数を宣言する場合、変数ごとに 1 つの行で構成される 1 列を選択し、アクセス修飾子と型の名前を 1 回入力した後、選択を終了し、変数に名前を付けます。 次に、変数名を含む四角形を選択し、変数の値を設定するときに任意の場所に貼り付けます。
テキストを列の選択範囲に追加するには
- Alt キーを押しながら、マウスまたは方向キーを使用して、四角形の選択領域を作成します。
注意
選択範囲の幅を 0 文字に設定すると、既存のテキストや空白を上書きしなくてもテキストを挿入できます。
テキストを入力します。
このテキストは、選択範囲の各行の同じ水平位置に繰り返し表示されます。
または
Ctrl キーを押しながら V キーを押して、テキストを貼り付けます。
ストリーム モードでソース テキストをコピーすると、それが選択範囲の各行の同じ位置に挿入されます。
列の選択範囲からソース テキストをコピーした場合、ソース テキストの各行がコピー先領域の 1 行に表示されます。 コピー先領域の行数がソースより多い場合、ソース テキストは繰り返されません。 ソース テキストがコピー先領域より大きい場合、それに合わせて選択範囲が拡張されます。
メモ 他のアプリケーションでは、テーブルやスプレッドシートから選択した四角形の領域は、ストリーム選択と見なされます。 選択したテキストのブロックが、コピー先領域の各行に繰り返し表示されます。