ドラッグ アンド ドロップ (OLE)

OLE のドラッグ アンド ドロップ機能は、基本的にデータのコピーと貼り付けのショートカットです。 クリップボードを使ってデータのコピーまたは貼り付けを行うときは、一連の手順が必要になります。 データを選択し、[編集] メニューの [切り取り] または [コピー] をクリックします。転送先のファイル、ウィンドウ、またはアプリケーションに移り、目的の場所にカーソルを置きます。そして、[編集] メニューの [貼り付け] をクリックします。

OLE のドラッグ アンド ドロップは、ファイル名の受け渡ししかできないファイル マネージャーのドラッグ アンド ドロップに比べて、より汎用的な機能を持ちます。 OLE のドラッグ アンド ドロップでは、クリップボードに入るデータならばどれでも扱うことができます。

OLE のドラッグ アンド ドロップを使うと、前のクリップボードの操作手順から 2 つの操作を省略できます。 まず、コピー元のウィンドウ ("ドロップ ソース") からデータを選択して、コピー先のウィンドウ ("ドロップ ターゲット") にドラッグし、マウス ボタンを離すとデータがドロップされます。 つまり、メニューを使う必要がないので、コピー/貼り付け操作よりすばやくデータを移動できます。 ドロップ ソースとドロップ ターゲットを開き、両方のウィンドウを (一部だけでも) 画面上に表示しておくだけで、データを移動できます。

OLE のドラッグ アンド ドロップを使うと、同じドキュメント内でも、異なるドキュメント間でも、異なるアプリケーション間でも、データを転送できます。 また、コンテナー アプリケーションでもサーバー アプリケーションでも実装できるので、どのアプリケーションでも、ドロップ ソース、ドロップ ターゲット、またはその両方にすることができます。 ドロップ ソースとドロップ ターゲットの両方が実装されている場合は、子ウィンドウ間や同じウィンドウ内でもドラッグ アンド ドロップを行うことができます。 この機能を実装することで、アプリケーションははるかに使いやすくなります。

のみ、OLE のドラッグ アンド ドロップ機能を使用する場合を参照してくださいドラッグ アンド ドロップ:カスタマイズ。 非 OLE アプリケーションをドロップ ソースにする方法が説明されています。 「ドラッグ アンド ドロップ:ドロップ ターゲットの実装ドロップ先サポート OLE および非 OLE アプリケーションの両方を実装する方法について説明します。 MFC OLE のサンプル プログラム OCLIENTHIERSVR も参考になります。

データ オブジェクトとデータ ソース (OLE)」の一連のトピックをまだ読んでいない場合は、一読することをお勧めします。 データ転送の基礎知識と、アプリケーションでの実装方法について説明されています。

ドラッグ アンド ドロップの詳細については、以下のトピックを参照してください。

参照

概念

MFC の OLE

データ オブジェクトとデータ ソース (OLE)