作業項目の種類のグローバル リストの管理
更新 : 2011 年 1 月
グローバル リストを使用すると、複数の作業項目の種類で共有されるリストの更新に必要となる作業を最小限に抑えることができます。 グローバル リストは、1 つ以上のフィールドおよび作業項目の種類に含めることができる選択リストです。 グローバル リストは、チーム プロジェクト、チーム プロジェクト コレクション、プロセス テンプレート、またはグローバル ワークフローに対して定義できます。
グローバル リストは、独自の定義ファイル、作業項目の種類、またはグローバル ワークフローで定義できます。 グローバル リストの定義を使用すると、witadmin コマンド ライン ツールで次のコマンドを使用することによって、コレクションで定義されているグローバル リストを管理できます。
destroygloballist: グローバル リストを破棄します。
exportgloballist: グローバル リストを XML ファイルまたはコマンド プロンプト ウィンドウにエクスポートします。
importgloballist: グローバル リストを XML ファイルからインポートします。 サーバーに既に存在するグローバル リストをインポートしようとすると、サーバー上のグローバル リストを上書きするかどうかをたずねる警告が表示されます。 存在しないグローバル リストをインポートすると、新しいグローバル リストが作成されます。
listgloballist: サーバーで定義されている各グローバル リストの名前を表示します。
詳細については、「グローバル リストの定義」および「グローバル ワークフローのカスタマイズ」を参照してください。
witadmin コマンド ライン ユーティリティは、チーム エクスプローラー を実行するクライアント コンピューターの Drive:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\Common7\IDE にあります。 64 ビット コンピューターの場合、ツールは <ドライブ>:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 10.0\Common7\IDE にあります。
グローバル リストの詳細については、「グローバル リストの定義」を参照してください。
注意
グローバル リストは、Visual Studio のパワー ツールであるプロセス エディターを使用して作成および変更できます。 このツールはサポートされていません。 詳細については、Microsoft Web サイトの「Team Foundation Server Power Tools April 2010. (Team Foundation Server パワー ツール (2010 年 4 月))」を参照してください。
必要なアクセス許可
グローバル リストが定義されているチーム プロジェクト コレクションに対し、次のアクセス許可を設定する必要があります。
グローバル リストをエクスポートまたは一覧表示するには、読み取りユーザー グループのメンバーであるか、[このノードの作業項目を表示します] のアクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。
グローバル リストを破棄またはインポートするには、Team Foundation 管理者セキュリティ グループまたはプロジェクト管理者セキュリティ グループのメンバーである必要があります。
詳細については、「Team Foundation Server のアクセス許可」および「Team Foundation Server の既定のグループ、アクセス許可、およびロール」を参照してください。
注意
管理者のアクセス許可を使ってログオンした場合であっても、Windows Server 2008 を実行中のサーバーでこの機能を実行するには、昇格した特権でコマンド プロンプト ウィンドウを開く必要があります。 昇格した特権でコマンド プロンプト ウィンドウを開くには、[スタート] ボタンをクリックし、[コマンド プロンプト] を右クリックして、[管理者として実行] をクリックします。 詳細については、Microsoft Web サイトの「ユーザー アカウント制御」を参照してください。
witadmin destroygloballist /collection:CollectionURL /n:GlobalListName [/noprompt] [/force]
witadmin exportgloballist /collection:CollectionURL [/f:FileName] [/e:Encoding]
witadmin importgloballist /collection:CollectionURL /f:FileName [/e:Encoding]
witadmin listgloballist /collection:CollectionURL
パラメーター
パラメーター |
説明 |
---|---|
/collection:CollectionURL |
チーム プロジェクト コレクションの URI を指定します。 URI の形式は http://ServerName:Port/VirtualDirectoryName/CollectionName です。 仮想ディレクトリを使用していない場合、URI の形式は次のようになります。 http://ServerName:Port/CollectionName |
/n:GlobalListName |
破棄するグローバル リストの名前。 |
/f:FileName |
エクスポートまたはインポートするグローバル リスト XML 定義ファイルのパスと名前。
メモ
クライアント コンピューターが Windows Vista を実行している場合、特定のフォルダーへのアクセス許可がない可能性があります。アクセス許可がない場所にグローバル リストをエクスポートしようとすると、レジストリ仮想化テクノロジが、自動的にエクスポートされたファイルをリダイレクトし、仮想ストアに保存します。レジストリの仮想化の詳細については、Microsoft Web サイトの「Registry Virtualization (レジストリの仮想化)」および「Windows Vista のファイルおよびレジストリの仮想化に関する一般的な問題」を参照してください。このリダイレクトが行われないようにするには、アクセス許可のある場所にファイルをエクスポートします。
|
/e:Encoding |
.NET Framework 2.0 のエンコーディング形式の名前。 XML データをエクスポートまたはインポートするときに、指定したエンコーディングを使用します。 たとえば、/e utf-7 は Unicode (UTF-7) エンコーディングを指定します。 このパラメーターを省略すると、witadmin はエンコーディングの検出を試みます。検出に失敗した場合、witadmin は UTF-8 を使用します。 |
/noprompt |
確認のプロンプトを無効にします。 |
/? または help |
コマンド プロンプト ウィンドウにコマンドのヘルプを表示します。 |
解説
グローバル リストをインポートすると、リストが存在しない場合は作成されます。 リストが既に存在する場合は、witadmin importgloballist コマンドから、現在のリストが上書きされるという警告が出力されます。 独自のプログラムを作成して既存のグローバル リストを更新したり、新しいデータに基づいてグローバル リストを自分で更新したりできます。
例
特に指定されていない場合、それぞれの例に適用される値は次のとおりです。
チーム プロジェクト コレクションの URI: http://AdventureWorksServer:8080/AWTeam/Collection1
サーバーの Web サイト ポート番号: 8080
グローバル リストの名前の表示
サーバーで定義されているグローバル リストを表示する例を次に示します。 この例は、既定の UTF-8 エンコーディングを使用してグローバル リストをエクスポートします。
witadmin listgloballist /collection:http://AdventureWorksServer:8080/AWTeam/Collection1
グローバル リストの定義のエクスポート
グローバル リストをエクスポートする例を次に示します。
witadmin exportgloballist /collection:http://AdventureWorksServer:8080/AWTeam/Collection1 /f:C:mygloballists.xml
次の例では、同じグローバル リストを同じサーバーにエクスポートしますが、Unicode (UTF-7) エンコーディングを使用します。
witadmin exportgloballist /collection:http://AdventureWorksServer:8080/AWTeam/Collection1 /f:C:mygloballists.xml /e:utf-7
グローバル リストの定義のインポート
グローバル リストをインポートする例を次に示します。
witadmin importgloballist /collection:http://AdventureWorksServer:8080/AWTeam/Collection1 /f:C:mygloballists.xml
次の例では、同じグローバル リストを同じサーバーにインポートしますが、Unicode (UTF-7) エンコーディングを使用します。
witadmin importgloballist /collection:http://AdventureWorksServer:8080/AWTeam/Collection1 /f:C:mygloballists.xml /e utf-7
参照
処理手順
概念
その他の技術情報
履歴の変更
日付 |
履歴 |
理由 |
---|---|---|
2011 年 1 月 |
グローバル リストを使用する利点を説明し、グローバル ワークフローについての情報を追加。 |
情報の拡充 |