グローバル リストの追加、使用、および管理
リスト項目を 1 つまたは複数の GLOBALLIST 要素に指定することによって、これを複数の作業項目の種類間で共有できます。
作業項目の種類を定義する際に、いくつかのフィールドが同じ値セットを共有することに気付くことがあります。 多くの場合、この値セットは複数の作業項目の種類にわたっており、複数のチーム プロジェクトにわたることもあります。 このリスト項目の一部は、たとえば夜間ビルドのビルド番号のように頻繁に変化するため、管理者はこれらのリストを多くの場所で頻繁に更新することが必要になります。 グローバル リストは、この問題の解決を支援するものです。
注意
グローバル リストのスコープはプロジェクトと同じではないため、グローバル リストはプロジェクト スコープのグループを含むことはできません。 グローバル リストはプロジェクト コレクションに対して管理されます。
次の手順では、タスクという作業項目の種類に対して、Disciplines という名前のグローバル リストを作成する方法について説明します。
必要なアクセス許可
グローバル リストをエクスポートするには、プロジェクト コレクションの Team Foundation 有効ユーザー グループのメンバーである必要があります。 グローバル リストをインポートするには、Team Foundation 管理者グループのメンバーであるか、またはプロジェクト コレクションのプロジェクト管理者グループのメンバーである必要があります。 詳細については、「Team Foundation Server のアクセス許可」を参照してください。
チーム プロジェクト コレクションにグローバル リストを追加するには
Visual Studio で、[ファイル] をクリックし、[新規] をクリックして、[ファイル] をクリックします。
カテゴリ ペインで、[全般] をクリックします。
テンプレート ペインで、[XML ファイル] をクリックし、[開く] をクリックします。
この新しいファイルに対して、次の例で太字で示されている XML を追加します。 この例では、組織に関連する作業分野のグローバル リストを定義します。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <gl:GLOBALLISTS xmlns:gl="https://schemas.microsoft.com/VisualStudio/2005/workitemtracking/globallists"> <GLOBALLIST name="Disciplines"> <LISTITEM value="Architecture" /> <LISTITEM value="Requirements" /> <LISTITEM value="Development" /> <LISTITEM value="Release Management" /> <LISTITEM value="Project Management" /> <LISTITEM value="Test" /> </GLOBALLIST> </gl:GLOBALLISTS>
ツール バーの [上書き保存] をクリックして、XML ファイルへの変更を保存します。
[名前を付けてファイルを保存] ダイアログ ボックスが表示されます。
[名前を付けてファイルを保存] ダイアログ ボックスの [保存先] で、ファイルを保存する場所を参照します。 ファイルの名前を指定し、[保存] をクリックします。
注意
Windows Vista を実行している場合、一部のフォルダーにアクセスするアクセス許可が設定されていない可能性があります。 アクセス許可のない場所に作業項目の種類をエクスポートしようとすると、レジストリ仮想化テクノロジが、自動的にエクスポートされたファイルをリダイレクトし、仮想ストアに保存します。 このリダイレクトが行われないようにするには、アクセス許可のある場所にファイルをエクスポートします。 レジストリの仮想化の詳細については、Microsoft Web サイトの「Registry Virtualization (レジストリの仮想化)」および「Windows Vista のファイルおよびレジストリの仮想化に関する一般的な問題」を参照してください。
Visual Studio 2010 コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。
次のコマンドを入力し、Enter キーを押して、このグローバル リストをプロジェクト コレクションにインポートします。
witadmin importgloballist /collection:http://<サーバー名:ポート>/<仮想ディレクトリ名>/<コレクション名>/f:"<ファイル パス>"
詳細については、「作業項目の種類のグローバル リストの管理 [witadmin]」を参照してください。
コマンド プロンプトで次のように入力し、Enter キーを押して、グローバル リストを Team Foundation Server で表示します。
witadmin exportgloballist /collection:http://<サーバー名:ポート>/<仮想ディレクトリ名>/<コレクション名>
新しく追加されたリストが表示されます。
作業項目の種類でグローバル リストを使用するには
witadmin exportwitd を実行して、Task.xml をエクスポートします。 詳細については、「作業項目の種類のカスタマイズと管理 [witadmin]」を参照してください。
Visual Studio の [ファイル] をクリックし、[開く] をクリックして、[ファイル] をクリックします。
[ファイルを開く] ダイアログ ボックスが表示されます。
[探す場所] で、ファイルをエクスポートした場所に移動します。
プロセス テンプレートをカスタマイズするために作業項目の種類を変更する場合は、プロセス テンプレートをダウンロードした場所に移動します。
注意
Windows Vista を実行している場合、一部のフォルダーにアクセスするアクセス許可が設定されていない可能性があります。 アクセス許可のない場所に作業項目の種類をエクスポートしようとすると、レジストリ仮想化テクノロジが、自動的にエクスポートされたファイルをリダイレクトし、仮想ストアに保存します。 このリダイレクトが行われないようにするには、アクセス許可のある場所にファイルをエクスポートします。 レジストリの仮想化の詳細については、Microsoft Web サイトの「Registry Virtualization (レジストリの仮想化)」および「Windows Vista のファイルおよびレジストリの仮想化に関する一般的な問題」を参照してください。
Task.xml を選択し、[開く] をクリックします。 改行コードに関する質問が表示されたら、[いいえ] をクリックします。
Discipline フィールドを定義する XML ファイルの次のセクションを探します。
<FIELD name="Discipline" refname="Microsoft.VSTS.Common.Discipline" type="String" reportable="dimension"> <HELPTEXT>The discipline to which the task belongs</HELPTEXT> <ALLOWEDVALUES expanditems="true"> <LISTITEM value="Development" /> <LISTITEM value="Test" /> <LISTITEM value="Project Management" /> <LISTITEM value="Requirements" /> <LISTITEM value="Architecture" /> <LISTITEM value="Release Management" /> </ALLOWEDVALUES> </FIELD>
次の例で太字で示されている XML を削除することにより、許可値の一覧を削除します。
<FIELD name="Discipline" refname="Microsoft.VSTS.Common.Discipline" type="String"> <HELPTEXT>The discipline to which the task belongs</HELPTEXT> <ALLOWEDVALUES expanditems="true"> <LISTITEM value="Development" /> <LISTITEM value="Test" /> <LISTITEM value="Project Management" /> <LISTITEM value="Requirements" /> <LISTITEM value="Architecture" /> <LISTITEM value="Release Management" /> </ALLOWEDVALUES> </FIELD>
次の XML をファイルに追加することにより、Discipline フィールドの許可値を、前に定義したグローバル リストに設定します。
<FIELD name="Discipline" refname="Microsoft.VSTS.Common.Discipline" type="String"> <HELPTEXT>The discipline to which the task belongs</HELPTEXT> <ALLOWEDVALUES> <GLOBALLIST name="Disciplines" /> </ALLOWEDVALUES> </FIELD>
ツール バーの [上書き保存] をクリックして、XML ファイルへの変更を保存します。
変更されたタスクを Team Foundation Server にインポートします。 詳細については、「作業項目の種類のカスタマイズと管理 [witadmin]」を参照してください。
Visual Studio のチーム エクスプローラー ウィンドウで、[最新の情報に更新] をクリックしてサーバーから最新の更新をダウンロードします。
これらの更新には、インポートした変更内容が含まれています。 すべてのノードが読み込まれるまで数秒待ちます。 読み込み中のノードには、"処理中" と表示されます。
タスクを作成します。 これを行うには、[作業項目] ノードを右クリックし、[作業項目の追加] をポイントして、[タスク] をクリックします。
このタスクは、変更してインポートした作業項目の種類から作成されます。
新しい作業項目フォームの [Discipline] ボックスを選択します。
許可値が Disciplines グローバル リストから読み込まれます。
[閉じる] をクリックして、新しいタスクを閉じます。 タスクを保存するかどうかを確認するメッセージが表示されたら、[いいえ] をクリックします。
作業項目の種類の XML ファイルを編集およびインポートせずにフィールドに値を追加するには
作業項目の種類の定義ファイルを編集および再インポートせずに Discipline フィールドに値を追加するには、Visual Studio を使用して disciplines.xml ファイルを開き、次の例で太字で示されているように、新しい値を追加します。
<GLOBALLIST name="Disciplines"> <LISTITEM value="Architecture" /> <LISTITEM value="Requirements" /> <LISTITEM value="Development" /> <LISTITEM value="Release Management" /> <LISTITEM value="Project Management" /> <LISTITEM value="Test" /> <LISTITEM value="Marketing and Sales" /> <LISTITEM value="General Management" /> <LISTITEM value="Other" /> </GLOBALLIST>
ツール バーの [上書き保存] をクリックして、XML ファイルへの変更を保存します。
Visual Studio コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。
コマンド プロンプトで次のコマンドを入力し、Enter キーを押して、このグローバル リストをプロジェクト コレクションにインポートします。
witadmin importgloballist /collection:http://<サーバー名:ポート>/<仮想ディレクトリ名>/<コレクション名>/f:"<ファイル パス>"
チーム エクスプローラーで、[最新の情報に更新] をクリックして、サーバーから最新の更新をダウンロードします。
これらの更新には、インポートした変更内容が含まれています。 すべてのノードが読み込まれるまで数秒待ちます。 読み込み中のノードには、"処理中" と表示されます。
タスクを作成します。 これを行うには、[作業項目] ノードを右クリックし、[作業項目の追加] をポイントして、[タスク] をクリックします。
[Discipline] ボックスを選択します。
グローバル リストの新しい値が、ボックス内の選択肢として表示されます。
注意
複数の作業項目の種類間またはチーム プロジェクト間で共有されている、許可される値のグローバル リストを参照できます。 このため、グローバル リストを 1 度更新するだけで、このリストを参照するすべての作業項目の種類に許可される値を自動的に更新できます。
[閉じる] をクリックして、新しいタスクを閉じます。 タスクを保存するかどうかを確認するメッセージが表示されたら、[いいえ] をクリックします。
参照
参照
GLOBALLISTS 要素 (グローバル リスト スキーマ)
GLOBALLISTS Element (Work Item Type Definition Schema)
概念
プロジェクトの追跡データ、フォーム、ワークフロー、その他のオブジェクトのカスタマイズ