MFC インターネット プログラミングの作業
ここでは、アプリケーションにインターネットのサポートを追加するための詳しい手順について説明します。 具体的には、MFC クラスを使って既存のアプリケーションをインターネット対応にする方法、および既存の COM コンポーネントにアクティブ ドキュメントのサポートを追加する方法を紹介します。 たとえば、現時点の株価、J リーグの試合の結果、南極の温度などを示すドキュメントを作成できます。 Microsoft は、これらをインターネット上で実現するためのさまざまな技術を提供しています。
Active テクノロジには、従来の OLE コントロールに相当する ActiveX コントロールと Active ドキュメント、インターネットを通じてファイルを簡単に取得して保存するための WinInet、データを効率的にダウンロードするための非同期モニカーなどがあります。 Visual C++ には、起動アプリケーションを使用して、すばやくプログラミングを始めるための便利なウィザードが用意されています。 各技術の詳細については、「MFC インターネット プログラミングの基礎」および「MFC COM」を参照してください。
ファイルの操作を FTP で行いたいが、WinSock やネットワーク プログラミング プロトコルについては詳しくない、という場合があります。 WinInet クラスには、これらのプロトコルがカプセル化されています。WinInet クラスに用意されている簡単な関数を使用すると、HTTP、FTP、および Gopher でファイルをダウンロードするインターネット クライアント アプリケーションを作成できます。 WinInet を使用すると、自分のハード ディスク ドライブのフォルダーだけでなく、世界中のフォルダーを検索できます。 また、データの種類にかかわらずさまざまな種類のデータを集めることができ、そのデータを統合インターフェイスを通じてユーザーに提供できます。
大量のデータをダウンロードすることもできます。 非同期モニカーには、大きなオブジェクトを少しずつ描画するための COM (Component Object Model) ソリューションが用意されています。 WinInet を非同期的に使用することもできます。
次の表は、各技術を通じて実現できる処理の一部を示しています。
環境 |
処理 |
使用する技術 |
---|---|---|
Web サーバー |
ログオンと URL 要求に関する詳細情報を追跡する。 |
フィルターを作成し、ログオン イベントや URL マップの通知を要求します。 |
Web ブラウザー |
動的コンテンツを提供する。 |
ActiveX コントロールと Active ドキュメントを作成します。 |
ドキュメント ベースのアプリケーション |
FTP によるファイル操作のサポートを追加する。 |
WinInet または非同期モニカーを使用します。 |
インターネットのプログラミングを始めるための方法については、以下の項目を参照してください。