タスク (スクラム)

チームでは、タスク作業項目を定義して管理することにより、製品バックログで達成する必要のある作業の詳細を追跡してレポートできます。 チームでは通常、各スプリントの開始時に作業を予測してタスクを定義し、チーム メンバーはそれらのタスクのサブセットを実行します。 タスクには、開発、テストおよび他の作業を含めることができます。 たとえば、開発者はバックログ項目を実装するタスクを定義し、テスト担当者はテスト ケースを記述して実行するタスクを定義します。

このトピックの内容

  • タスクの定義

  • タスクからその他の作業項目へのリンクの設定

  • タスクの状態の変更

必要なアクセス許可

タスクを表示するには、読み取りユーザー グループのメンバーであるか、または [このノードの作業項目を表示します] アクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。 タスクを作成または変更するには、貢献者グループのメンバーであるか、または [このノードの作業項目を編集します] のアクセス許可が [許可] に設定されている必要があります。 詳細については、「アクセス許可の管理」を参照してください。

タスクの定義

タスクの作業項目フォームには、次の図に示すフィールドとタブがあります。

新しいタスク作業項目が表示されたスクリーンショット

タスクを定義するときは、[タイトル] を除き、すべてのフィールドが省略可能です。

タスクを定義するには

  1. タスクの作業項目フォームの上部のセクションで、次のような情報を 1 つ以上指定します。

    • [タイトル] (必須) で、タスクの作業領域の簡潔な概要を入力します。

    • [イテレーション] で、タスクのイテレーション パスを指定します。

      詳細については、「区分およびイテレーションの作成および修正」を参照してください。

    • [担当者] ボックスで、タスクの完了を確認するチーム メンバーの名前をクリックします。

      同じタスクを複数のチーム メンバーで所有する場合は、タスクをタスクまたはサブタスクに分割して、それぞれのタスクまたはサブタスクを 1 人の所有者に割り当てます。

      注意

      作業項目を所有できるのは、貢献者グループのメンバーのみです。

    • [状態] ボックスでは、[修正が必要] をそのまま使用します。

      [状態] フィールドとワークフローの追跡方法の詳細については、このトピックで後述する「タスクの状態の変更」を参照してください。

    • [理由] ボックスでは、既定値である [新しいタスク] をそのまま使用します。

    • [ブロック] ボックスで、このタスクをブロックする場合は [はい] をクリックします。

    • [残存作業] で、タスクに必要な予想作業時間を示す数値を入力します。

      重要

      タスクをサブタスクに分割した場合は、サブタスクごとに時間を指定します。

    • [Backlog Priority] (バックログ優先順位) で、タスクの相対的な優先順位を示す数値を入力します。

      値が大きいほど、優先順位は低くなります。

    • [アクティビティ] ボックスで、タスクを表すアクティビティの種類をクリックします。

    • [区分] ボックスで、適切な区分パスをクリックするか、これらのフィールドを空白のままにして後でスプリント計画会議のときに割り当てます。

      詳細については、「区分およびイテレーションの作成および修正」を参照してください。

  2. (省略可能) 下部で、次のタブの情報を指定します。

    • [説明] に、実行する作業の説明を詳しく入力します。

    • [履歴] に、履歴レコードの一部として取り込むコメントを入力します。 チーム メンバーが作業項目を更新するたびに、変更日、変更を行ったチーム メンバー、および変更されたフィールドが履歴に表示されます。

  3. (省略可能) その他の作業項目 (製品バックログ項目、バグ、障害、またはその他のタスク) にタスクをリンクします。 詳細については、次のセクションを参照してください。

  4. 保存 [作業項目の保存] をクリックします。

    タスクを保存すると、作業項目ツール バーの下に識別子が表示されます。

タスクからその他の作業項目へのリンクの設定

タスクは、他のタスクや他の種類の作業項目 (障害やバグ) にリンクできます。

タスクを既存の作業項目にリンクするには

  1. [リンク] タブで、リンクの追加 [リンク先] をクリックします。

    [タスクへのリンクの追加] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. [リンクの種類] ボックスで、適切なリンクの種類をクリックします。

    たとえば、[関連] をクリックします。

  3. 次のどれかの操作を実行します。

    • [作業項目 ID] で、1 つ以上の項目の ID を入力します。

    • 一覧から作業項目を指定するには [参照] をクリックします。

      [リンクされた作業項目の選択] ダイアログ ボックスが表示されます。

      リンクされた作業項目の選択フォームが表示されたスクリーンショット

      [保存されたクエリ] で、リンク先の項目を返すクエリを 1 つ以上クリックします。 [検索] をクリックして、タスクにリンクする作業項目ごとに、横にあるチェック ボックスをオンにします。

      詳細については、「リンクまたはインポートする作業項目の検索」を参照してください。

  4. (省略可能) リンクする項目の説明を入力します。

  5. [OK] をクリックし、[保存] をクリックします。

    リンクしたタスクと項目の両方が更新されます。 タスクへの [関連] リンクは、追加したバグまたは問題点ごとに定義されます。

タスクの状態の変更

チームでは、[状態] フィールドを [修正が必要][処理中][完了][解決済み] のいずれかに設定することで、タスクの進行状況を追跡できます。 次の図は、タスクの通常のワークフローの流れと、特殊なワークフローの流れを示しています。

タスクの状態の図

タスク作業項目の状態ダイアグラム

通常のワークフローの流れ:

  • [修正が必要] 状態のタスクを作成します。

  • 状態を [修正が必要] から [処理中] に変更します。

  • 状態を [処理中] から [完了] に変更します。

特殊なワークフローの状態の流れ:

  • 状態を [修正が必要] から [解決済み] に変更します。

  • 状態を [処理中] から [解決済み] に変更します。

  • 状態を [処理中] から [修正が必要] に変更します。

  • 状態を [完了] から [処理中] に変更します。

状態の変更

使用する状況

[修正が必要] から [処理中]

チーム メンバーがタスクの作業を開始したとき。

[修正が必要] から [削除済み]

タスクが表す作業が製品の完成に関与しなくなったか、またはチームがタスクの機能を製品から削除したとき。

[処理中] から [完了]

チームがタスクを完了し、要件を満たしたとき。

[処理中] から [削除済み]

タスクが表す作業が製品の完成に関与しなくなったか、またはチームがタスクの機能を製品から削除したとき。

[処理中] から [修正が必要]

スタッフの変更や優先順位の調整のためにタスクの作業が停止したとき。

[完了] から [処理中]

チームが、そのタスクを完了するのに必要な追加の作業に気付いたとき。

参照

その他の技術情報

Visual Studio Scrum 1.0