作業項目フィールドの条件の設定
更新 : 2011 年 1 月
限定規則 (CANNOTLOSEVALUE、EMPTY、FROZEN、NOTSAMEAS、READONLY、REQUIRED などの要素) を指定することにより、フィールドに加えられる変更を制限できます。 たとえば、NOTSAMEAS 規則を使用すると、2 つのフィールドに同じ値が割り当てられたり、同時にクリアされたりするのを防ぐことができます。 またこの規則を使用すると、"コード レビューアー" フィールドに "担当者" フィールドと同じ値を割り当てることはできなくなります。
これらの規則は、FIELD (定義) 要素、FIELD (ワークフロー) 要素、または FIELD (グローバル ワークフロー) 要素の子要素として指定できます。 for 属性または not 属性にユーザーまたはグループをそれぞれ指定することで、作業項目を変更するユーザーに基づいて、これらの規則を適用または無視できます。
注意
グローバル ワークフローを定義するには、アプリケーション層サーバーでこの機能を有効にする必要があります。 したがって、このサーバーでは、この機能をサポートする Visual Studio Team Foundation Server のバージョン (Team Foundation Server 2010 Service Pack 1 (SP1) など) が実行されている必要があります。 Service Pack は、Microsoft Web サイトの「Visual Studio Team Foundation Server 2010 SP1 Beta」ページで入手できます。 詳細については、「グローバル ワークフローのカスタマイズ」を参照してください。
フィールド値に対する規則要素の構文構造
値が指定された後でフィールドから値がクリアされないようにするために、CANNOTLOSEVALUE 規則を指定できます。 フィールドにこの規則を適用する場合は、ユーザーが値を設定したフィールドには、常に NULL 以外の値を含む必要があります。
<CANNOTLOSEVALUE for="userGroupName" not="userGroupName" />
フィールドに設定された値をクリアするには、EMPTY 規則を指定します。 この規則はフィールドを読み取り専用にするため、これを READONLY 規則と併用しないでください。 フィールド値は、作業項目を保存する時にクリアされますが、値を指定することはできません。 この規則は、作業項目の遷移先の状態に適用するフィールドをクリアするために状態遷移中に主に使用されます。
<EMPTY for="userGroupName"not="userGroupName" />
作業項目が保存された後に、ユーザーがフィールドを NULL 以外の値に変更できないようにするには、FROZEN 規則を指定します。 データベースで値を定義された後でフィールドの値を変更することはできません。
<FROZEN for="userGroupName" not="userGroupName" />
フィールドに別のフィールドと同じ値が割り当てられないようにするには、NOTSAMEAS 規則を指定します。 field 属性には、フィールドの有効な参照名を指定する必要があります。
<NOTSAMEAS for="userGroupName" not="userGroupName" field="fieldReferenceName"/>
たとえば、次の例は、MyCorp.Reviewer フィールドと同じ値が、他のフィールドに指定されないようにします。
<NOTSAMEAS field="MyCorp.Reviewer" />
この規則は、類似した種類のフィールドに対して使用します。 この規則を プレーンテキスト フィールドまたは HTML フィールドに使うことはできません。
フィールド値が変更されないようにするには、READONLY 規則を指定します。
この要素を EMPTY 要素と併用しないでください。EMPTY も、フィールドを読み取り専用に設定します。 両方の要素を併用すると、矛盾した結果が生じる場合があります。
<READONLY for="userGroupName" not="userGroupName" />
ユーザーがフィールドに値を指定することを必須にするには、REQUIRED 規則を指定します。 必須フィールドは空にできません。 ユーザーは、すべての必須フィールドを定義するまでは作業項目を保存できません。
<REQUIRED for="userGroupName" not="userGroupName" />
属性
限定規則を適用するユーザーを制限できます。 次の表に、これらの要素が参照する属性を示します。
属性 |
説明 |
---|---|
for |
省略可能。 この規則を適用する Team Foundation のユーザーまたはグループの名前を指定します。 有効な名前は、1 ~ 255 文字のテキスト文字列で構成されます。 パターン値: ^[^\\]+\\[^\\]+$ パターン値の例: Domain\UserID |
not |
省略可能。 この規則を適用しない Team Foundation のユーザーまたはグループの名前を指定します。 有効な名前は、1 ~ 255 文字のテキスト文字列で構成されます。 パターン値: ^[^\\]+\\[^\\]+$ パターン値の例: Domain\UserID |
field |
NOTSAMEAS 要素では必須。 現在のフィールドに設定できない値が設定されたフィールドの参照名を指定します。 参照名は、FIELD (定義) 要素で定義されている参照名と一致する必要があります。 詳細については、「FIELD (定義) 要素」を参照してください。 パターン値: ^[a-zA-Z_][a-zA-Z0-9_]*(\.[a-zA-Z0-9_]+)+$ パターン値の例: Company.Division.IssueType |
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参照
概念
その他の技術情報
履歴の変更
日付 |
履歴 |
理由 |
---|---|---|
2011 年 1 月 |
説明を簡潔にし、各規則要素の構文構造を提供。 |
情報の拡充 |