_strdup、_wcsdup、_mbsdup

文字列を複製します。

char *_strdup(
   const char *strSource 
);
wchar_t *_wcsdup(
   const wchar_t *strSource 
);
unsigned char *_mbsdup(
   const unsigned char *strSource 
);

パラメーター

  • strSource
    NULL で終わる元の文字列。

戻り値

これらの関数は、コピーした文字列の格納場所へのポインターを返します。記憶領域の割り当てに失敗した場合は NULL を返します。

解説

_strdup 関数は、malloc 関数を呼び出して strSource のコピー用に記憶領域を割り当て、そこに strSource をコピーします。

_wcsdup と _mbsdup は、_strdup のワイド文字バージョンとマルチバイト文字バージョンです。 _wcsdup 関数の引数と戻り値はワイド文字列で、_mbsdup 関数の引数と戻り値はマルチバイト文字列です。 それ以外では、これらの関数の動作は同じです。

汎用テキスト ルーチンのマップ

TCHAR.H のルーチン

_UNICODE および _MBCS が未定義の場合

_MBCS が定義されている場合

_UNICODE が定義されている場合

_tcsdup

_strdup

_mbsdup

_wcsdup

_strdup 関数は malloc 関数を呼び出して strSource のコピー用に記憶領域を割り当てるので、_strdup 関数が返したポインターについては、free ルーチンを呼び出してメモリを解放することをお勧めします。

_DEBUG と _CRTDBG_MAP_ALLOC が定義されている場合、_strdup と _wcsdup は、メモリ割り当てのデバッグのために _strdup_dbg と _wcsdup_dbg への呼び出しで置き換えられます。 詳細については、「_strdup_dbg、_wcsdup_dbg」を参照してください。

必要条件

ルーチン

必須ヘッダー

_strdup

<string.h>

_wcsdup

<string.h> または <wchar.h>

_mbsdup

<mbstring.h>

互換性の詳細については、「C ランタイム ライブラリ」の「互換性」を参照してください。

使用例

// crt_strdup.c

#include <string.h>
#include <stdio.h>

int main( void )
{
   char buffer[] = "This is the buffer text";
   char *newstring;
   printf( "Original: %s\n", buffer );
   newstring = _strdup( buffer );
   printf( "Copy:     %s\n", newstring );
   free( newstring );
}
  

同等の .NET Framework 関数

System::String::Clone

参照

参照

文字列操作 (CRT)

memset、wmemset

strcat、wcscat、_mbscat

strcmp、wcscmp、_mbscmp

strncat、_strncat_l、wcsncat、wcsncat_l、_mbsncat、_mbsncat_l

strncmp、wcsncmp、_mbsncmp、_mbsncmp_l

strncpy、_strncpy_l、wcsncpy、_wcsncpy_l、_mbsncpy、_mbsncpy_l

_strnicmp、_wcsnicmp、_mbsnicmp、_strnicmp_l、_wcsnicmp_l、_mbsnicmp_l

strrchr、wcsrchr、_mbsrchr、_mbsrchr_l

strspn、wcsspn、_mbsspn、_mbsspn_l