/out (C# コンパイラ オプション)
/out オプションは、出力ファイルの名前を指定します。
/out:filename
引数
- filename
コンパイラで作成される出力ファイルの名前。
解説
コマンド ラインでは、コンパイルに対して複数の出力ファイルを指定できます。/out オプションの後に、1 つ以上のソース コード ファイルを指定します。/out オプションの後に指定されたソース コード ファイルはすべて、その /out オプションに指定された出力ファイルにコンパイルされます。
作成するファイルについて、フルネームと拡張子を指定します。
出力ファイルの名前を指定しない場合は、次のように処理されます。
.exe の名前は、Main メソッドを含むソース コード ファイルと同じになります。
.dll または .netmodule の名前は、最初のソース コード ファイルと同じになります。
ある出力ファイルのコンパイルに使用されるソース コード ファイルは、同じコンパイルで別の出力ファイルにコンパイルできません。
複数の出力ファイルを 1 回のコマンド ライン コンパイルで作成する場合、アセンブリにできるのは、出力ファイルのうちの 1 ファイルだけであり、暗黙にまたは /out を使用して明示的に指定した最初の出力ファイルだけがアセンブリになります。
コンパイルで作成されたモジュールはすべて、そのコンパイルで作成されたアセンブリに関連付けられるファイルになります。ildasm.exe を使用してアセンブリ マニフェストを表示し、関連付けられたファイルを確認してください。
target オプションに exe ファイルを指定してフレンド アセンブリを追加するには、/out コンパイラ オプションが必要です。詳細については、「フレンド アセンブリ (C# および Visual Basic)」を参照してください。
Visual Studio 開発環境でこのコンパイラ オプションを設定するには
プロジェクトの [プロパティ] ページを開きます。
[アプリケーション] プロパティ ページをクリックします。
[アセンブリ名] プロパティを変更します。
このコンパイラ オプションをプログラムから設定するには: OutputFileName は読み取り専用のプロパティです。プロジェクトの種類 (exe、ライブラリなど) と、アセンブリ名の組み合わせに基づいて決定されます。これらのプロパティの一方または両方を変更するには、出力ファイル名を設定する必要があります。
使用例
t.cs をコンパイルして出力ファイル t.exe を作成し、t2.cs をビルドしてモジュール出力ファイル mymodule.netmodule を作成するには、次のコードを使用します。
csc t.cs /out:mymodule.netmodule /target:module t2.cs
参照
処理手順
概念
フレンド アセンブリ (C# および Visual Basic)