方法:データベース オブジェクトをデバッグする

SQL Server 単体テストは次の内容で構成されています。

  • Visual C# または Visual Basic で記述された単体テスト コード。 SQL Server 単体テスト デザイナーによって生成されるこのコードは、テストの本文を構成する Transact-SQL スクリプトを送信します。

  • Visual C# または Visual Basic で記述された 1 つ以上のテスト条件。 テスト条件をデバッグするには、「方法: テストの実行中にデバッグする (Visual Studio 2010)」または「方法: テストの実行中にデバッグする (Visual Studio 2012)」で説明されている単体テストのデバッグ手順に従ってください。

  • テスト対象のデータベースのオブジェクトに対して実行される 1 つ以上の Transact-SQL スクリプト。 これらの Transact-SQL スクリプトをデバッグすることはできません。

ここでは、テスト対象のデータベースのストアド プロシージャ、関数、トリガーなど、特定のデータベース オブジェクトをデバッグする方法について説明します。 データベース オブジェクトをデバッグするには、以下の手順を次の順序で実行します。

  1. テスト プロジェクトで SQL Server デバッグを有効にします。

  2. テスト対象のデータベースをホストする SQL Server インスタンスでアプリケーション デバッグを有効にします。

  3. デバッグするデータベース オブジェクトの Transact-SQL スクリプトにブレークポイントを設定します。

  4. 単体テストをデバッグします。 この手順では、デバッグ モードでテストを実行します。

テスト プロジェクトで SQL デバッグを有効にするには

  1. ソリューション エクスプローラーを開きます。

  2. ソリューション エクスプローラーで、テスト プロジェクトを右クリックし、 [プロパティ] をクリックします。

    テスト プロジェクトと同じ名前のプロパティ ページが開きます。

  3. プロパティ ページで [デバッグ] をクリックします。

  4. [デバッガーを有効にする] で、 [SQL Server デバッグを有効にする] をクリックします。

  5. 変更を保存します。

増加した実行コンテキスト タイムアウトを設定してテスト プロジェクトのデバッグを有効にするには

  1. [ファイル] メニューの [開く] をポイントし、 [ファイル] をクリックします。

  2. テスト プロジェクトを含むフォルダーを参照し、app.config ファイルをダブルクリックします。

    エディターで app.config ファイルが開きます。

  3. 次の例のように、ExecutionContext ノードを変更してコマンド タイムアウトを追加します。

    <ExecutionContext CommandTimeout ="300" Provider="System.Data.SqlClient" ConnectionString="Data Source=TargetServerName\TargetInstanceName;Initial Catalog=TargetDatabaseName;Integrated Security=True;Pooling=False" />  
    
  4. 変更を保存します。

  5. 単体テスト プロジェクトをリビルドします。

重要

プロジェクトをリビルドしないと、app.config に対して行った変更が単体テストの実行時に適用されず、デバッグは失敗します。

Transact-SQL スクリプトにブレークポイントを追加するには

  1. [表示] メニューで SQL Server オブジェクト エクスプローラーを開きます。

  2. [データ接続] で、テストするデータベースのノードを展開します。

  3. データベースのアイコンの横に小さな赤い 'x' が表示されている場合は、データベースへの接続が閉じられています。 その場合は、データベースを右クリックして、 [更新] をクリックします。 データベースへの接続を開くには、資格情報の指定が必要な場合があります。

  4. [ビュー][ストアド プロシージャ] 、または [関数] ノードを展開し、デバッグするオブジェクトを検索します。

  5. デバッグするオブジェクトをダブルクリックします。

  6. グレーのサイドバーをクリックして、ブレークポイントを設定します。

SQL Server 単体テストをデバッグするには

  1. Visual Studio 2010 では、[テスト ビュー] ウィンドウ ([テスト] -> [ウィンドウ]) を開きます。 Visual Studio 2012 では、 [テスト エクスプローラー] ウィンドウを開きます。

  2. ブレークポイントを設定したデータベース オブジェクトを使用する Transact-SQL スクリプトを含むテストを右クリックし、[選択範囲のデバッグ] を選択します。

    データベース オブジェクトのブレークポイントに到達するまで、デバッグ モードでテストが実行されます。

  3. (省略可能) 別のデバッグ ウィンドウを開くには、 [デバッグ] メニューを開き、 [ウィンドウ] をポイントします。次に、 [ブレークポイント][出力] 、または [イミディエイト] をクリックします。

参照

SQL Server の単体テストの実行
Transact-SQL のデバッグ (Visual Studio 2010)