プログラムによって文書内の範囲または選択範囲を折りたたむ
Range または Selection オブジェクトを使用する場合、既存のテキストが上書きされないように、テキストを挿入する前に、選択範囲を挿入ポイントに変更できます。 Range および Selection オブジェクトには両方とも Collapse メソッドがあります。このメソッドは WdCollapseDirection 列挙値を利用します。
wdCollapseStart は、選択範囲を選択範囲の先頭に向かって縮小します。 列挙値を指定しない場合は、これが既定の動作です。
wdCollapseEnd は、選択範囲を選択範囲の末尾に向かって縮小します。
適用対象: このトピックの情報は、Word のドキュメント レベルのプロジェクトおよび VSTO アドインのプロジェクトに適用されます。 詳細については、「Office アプリケーションおよびプロジェクトの種類別の使用可能な機能」を参照してください。
範囲を縮小して新しいテキストを挿入するには
ドキュメントの最初の段落で構成される Range オブジェクトを作成します。
次のコード例はドキュメント レベルのカスタマイズで使用できます。
次のコード例は VSTO アドインで使用できます。 このコードでは作業中のドキュメントを使用します。
wdCollapseStart 列挙値を使用して、範囲を縮小します。
新しいテキストを挿入します。
Range を選択します。
wdCollapseEnd 列挙値を使用すると、テキストは次の段落の先頭に挿入されます。
新しい文を挿入すると、段落記号の前に挿入されると期待するかもしれませんが、それは当てはまりません。元の範囲に段落記号が含まれているためです。
ドキュメント レベルのカスタマイズの例
ドキュメント レベルのカスタマイズで範囲を縮小するには
次の例は、ドキュメント レベルのカスタマイズのメソッド全体を示しています。 このコードを使用するには、プロジェクトの
ThisDocument
クラスから実行します。
VSTO アドインの例
VSTO アドインで範囲を縮小するには
次の例は、VSTO アドインのメソッド全体を示しています。 このコードを使用するには、プロジェクトの
ThisAddIn
クラスから実行します。