シナリオ:ファイル サーバーでの情報の保持を実装する

適用対象: Windows Server 2022、Windows Server 2019、Windows Server 2016、Windows Server 2012 R2、Windows Server 2012

保持期間とは、ドキュメントの有効期限が切れるまでに保存される時間の長さです。 組織によって、保持期間が異なる場合があります。 フォルダー内のファイルを、短期、中期、または長期の保持期間のファイルとして分類し、それぞれの期間に対して期限を割り当てることができます。 訴訟ホールドにすることでファイルを無期限に保持することもできます。

シナリオの説明

ファイル分類インフラストラクチャおよびファイル サーバー リソース マネージャーは、ファイル管理タスクおよびファイル分類を使用して一連のファイルに保持期間を適用します。 フォルダーに保持期間を割り当てた後にファイル管理タスクを使用することで、割り当てられた保持期間をいつまで適用するかを構成できます。 フォルダー内のファイルの有効期限が切れそうになると、ファイルの所有者は電子メールによる通知を受信します。 ファイルを訴訟ホールドとして分類し、ファイル管理タスクでファイルの有効期限が切れないように設定できます。

ファイル サーバーでの情報の保持の計画」に、保持の構成に関する計画情報があります。

ファイル サーバーでの情報の保持の実装を展開する (デモンストレーション手順)」で、訴訟ホールドのためにファイルを分類し、保有期間を構成する手順を確認できます。

注意

このシナリオでは、訴訟ホールドのためにドキュメントを手動で分類する方法のみが説明されています。 ただし、訴訟ホールド用にドキュメントを自動的に分類することも可能です。 これを行う 1 つの方法として、訴訟ホールド下のユーザー アカウントのリストに対してファイル所有者を比較する Windows PowerShell 分類子を作成する方法があります。 ファイル所有者がユーザー アカウント リストの一部である場合、ファイルは訴訟ホールドとして分類されます。

このシナリオの内容

このシナリオは、ダイナミック アクセス制御のシナリオの一部です。 ダイナミック アクセス制御の追加情報については、次のトピックを参照してください。