IBitsTokenOptions::GetHelperTokenFlags メソッド (bits4_0.h)

BITS 転送ジョブに関連付けられているトークンの使用フラグを返します。

構文

HRESULT GetHelperTokenFlags(
  [out] DWORD *pFlags
);

パラメーター

[out] pFlags

返す使用フラグを指定します。 このパラメーターは、次のいずれかの値に設定する必要があります。

意味
BG_TOKEN_LOCAL_FILE
0x0001
このフラグを指定すると、ヘルパー トークンが使用されます
  • アップロード ジョブのローカル ファイルを開くには
  • ダウンロード ジョブの一時ファイルを作成または名前変更するには
  • アップロード/応答ジョブの応答ファイルを作成または名前変更するには
BG_TOKEN_NETWORK
0x0002
このフラグを指定すると、ヘルパー トークンが使用されます
  • サーバー メッセージ ブロック (SMB) のアップロードジョブまたはダウンロード ジョブのリモート ファイルを開くには
  • 暗黙的な NTLM または Kerberos 資格情報に対する HTTP サーバーまたはプロキシのチャレンジに応答する
アプリケーションで IBackgroundCopyJob2::SetCredentials メソッドを呼び出して、資格情報を HTTP 経由で送信できるようにする必要があります。

戻り値

このメソッドは、成功すると S_OK を返します。 そうでない場合は、HRESULT エラー コードを返します。

注釈

以前の実装では、このメソッドを使用してヘルパー トークン フラグを取得するために、BITS ユーザーに管理者特権が必要でした。 Windows 10 バージョン 1607 以降では、管理者以外の BITS ユーザーは、このメソッドを使用して、所有する BITS ジョブでヘルパー トークン使用フラグを取得できます。 この変更により、管理者以外の BITS ユーザー ( NetworkService アカウントで実行されているバックグラウンド ダウンローダー サービスなど) がヘルパー トークンを効果的に使用できるようになります。

具体的には、 IBackgroundCopyJob::QueryInterface 呼び出し中に呼び出し元のスレッドのトークンの SID がジョブ所有者のユーザー アカウントの SID と同じである限り、管理者特権を持たないユーザーがヘルパー トークン フラグを取得できるように実装が変更されました。

要件

要件
サポートされている最小のクライアント Windows 7
サポートされている最小のサーバー Windows Server 2008 R2
対象プラットフォーム Windows
ヘッダー bits4_0.h
再頒布可能パッケージ SP1 を使用した Windows Vista、SP2 を使用した Windows Vista、SP2 を使用した Windows Server 2008 でのWindows Management Framework

こちらもご覧ください

IBitsTokenOptions