永続的なフィルターを有効にする

組織用に埋め込むレポートでは、永続的なフィルター機能が有効になっている場合、レポートは、フィルター、スライサー、その他のデータ ビューの変更など、その状態を保持します。 ユーザーがレポートを開くと、保存されたユーザーの状態がレポートに読み込まれます。 また、永続的なフィルターが有効になっている場合、ユーザーはさまざまなシナリオで同じユーザー状態を取得します。

埋め込みシナリオで永続的なフィルターをリセットするには、ボタンを実装して resetPersistentFilters API を使用するか、アクション バーを表示して Power BI Reset to default ボタンをアクション バーに表示する必要があります。

永続的なフィルターを有効にする方法

永続的なフィルターは、既定では無効になっています。 永続的なフィルターを有効にするには、このセクションの手順に従います。

  1. Power BI サービスまたはデスクトップのレポート設定で永続的なフィルターが有効になっていることを確認します。

  2. Azure Active Directory (Azure AD) アプリに UserState.ReadWrite.All アクセス許可があることを確認します。

  3. persistentFiltersEnabled プロパティを trueに設定します。

    let config = {
        type: 'report',
        ...
        settings: {
            persistentFiltersEnabled: true
        }
    };

状態が存在する場合、レポートは最新のユーザーのレポート状態で読み込まれます。 ユーザーのレポートの状態は、60 秒後に変更なしで自動的に保存されます。

手記

既存のフィルターに対する更新のみが保存されます。 setFilters API によって追加された新しいフィルターは保存されません。

永続的なフィルター API

永続的なフィルターをリセットする

ユーザーのフィルター、スライサー、およびその他のデータ ビューの変更をレポートの既定の状態にリセットします。

    resetPersistentFilters(): Promise<void>

永続的なフィルターを保存する

ユーザーのレポート フィルター、スライサー、およびその他のデータ ビューの変更を保存します。

    savePersistentFilters(): Promise<void>

永続的なフィルターの適用

ユーザーのフィルター、スライサー、またはレポートに適用されたその他のデータ ビューの変更 (存在する場合) を返します。 永続的なフィルターが無効になっている場合、false が返されます。

この API を使用して、リセット ボタンの状態を確認できます。

    arePersistentFiltersApplied(): Promise<boolean>

考慮事項と制限事項

永続的なフィルターは、組織の (ユーザー所有データ) ソリューションの埋め込み に対してのみサポートされます。