方法 : Windows Communication Foundation クライアントを使用する
これは、基本的な Windows Communication Foundation (WCF) サービスとそのサービスを呼び出すことができるクライアントの作成に必要な 6 つのタスクのうち、6 番目のタスクです。6 つのすべてのタスクの概要については、「チュートリアル入門」を参照してください。
Windows Communication Foundation (WCF) プロキシを作成して構成したら、クライアント インスタンスを作成できます。また、クライアント アプリケーションをコンパイルし、WCF サービスとの通信に使用できます。このトピックでは、WCF クライアントを作成し、使用する手順について説明します。この手順は、WCF クライアントを作成する、生成されたプロキシからサービス操作を呼び出す、操作の呼び出しが完了したらクライアントを閉じるという 3 つの手順で構成されます。
この手順で説明するコードは、以降の手順の例としても使用します。このタスクの中のコードは、クライアント プロジェクトの中で生成された Program
クラスの Main() メソッドの中に入れる必要があります。
Windows Communication Foundation クライアントを使用するには
呼び出すサービスのベース アドレスの EndpointAddress インスタンスを作成して、WCF Client オブジェクトを作成します。
Client 内からクライアント操作を呼び出します。
WCF クライアントに対して Close を呼び出し、ユーザーがアプリケーションを終了するために Enter キーを押すまで待機します。
例
次の例で、WCF クライアントを作成する方法、クライアント操作を呼び出す方法、操作の呼び出しが完了した後でクライアントを閉じる方法を示します。
生成された WCF クライアントと次のコード例を、Client.exe という名前の実行可能ファイルにコンパイルします。コードのコンパイル時に、System.ServiceModel が参照されることを確認してください。
クライアントの使用を開始する前に、そのサービスが実行されていることを確認します。詳細な情報については、次のページを参照してください。 「方法 : 基本的な Windows Communication Foundation サービスをホストおよび実行する」を参照してください。
クライアントを起動するには、[スタート] メニューの [Microsoft Windows SDK] エントリにある [CMD シェル] をクリックして、Windows SDK コンソール セッションを開始します。C:\Users\<user name>\Documents\Visual Studio 2005\Projects\Service\Client\bin\Debug ディレクトリに移動し、「client」と入力して Enter キーを押します。操作の要求と応答は、クライアントのコンソール ウィンドウに次のように表示されます。
Add(100,15.99) = 115.99
Subtract(145,76.54) = 68.46
Multiply(9,81.25) = 731.25
Divide(22,7) = 3.14285714285714
Press <ENTER> to terminate client.
この出力が表示されると、このチュートリアルは終了です。このサンプルでは、WCF クライアントをコードで構成する方法を示します。トラブルシューティングの詳細については、「チュートリアル入門のトラブルシューティング」を参照してください。
関連項目
タスク
方法 : Windows Communication Foundation クライアントを作成する
方法 : 双方向コントラクトを作成する
方法 : 双方向コントラクトを使用してサービスにアクセスする
その他の技術情報
クライアントを構築する
チュートリアル入門
基本的な WCF プログラミング
Getting Started Sample
Self-Host