連絡先オブジェクトの作成
トピックの最終更新日: 2009-03-06
RGSCOT.exe コマンド ライン ユーティリティを使用して、Active Directory ドメイン サービスに連絡先オブジェクトを作成できます。連絡先オブジェクトは、Office Communications Server によって作成されたコンテナに保存されます。連絡先オブジェクトを作成したら、そのオブジェクトを応答グループまたはワークフローに関連付けることができます。連絡先オブジェクトは、1 つのワークフローのみに関連付けることができます。展開予定の各ワークフローに対して連絡先オブジェクトを作成します。
連絡先オブジェクトを作成する際に使用する RGSCOT.exe コマンドは、次の形式になります。
RGSCOT /Create /PoolFQDN:<FQDN of pool> /DisplayName:<display name>
/DisplayNumber:<display number> /PrimaryUri:<SIP URI of Contact object>
/LineUri:tel:+<actual line number> /EnabledForFederation:<True|False>
入力項目は以下のとおりです。
PoolFQDN では、応答グループ サービスがインストールされているプールの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定します。
DisplayName では、クライアントに表示する名前 (Office Communicator など) を指定します。
注: 表示名にスペースが含まれる場合は、名前を引用符で囲みます (たとえば /DisplayName:"Help Desk")。 DisplayNumber では、クライアントに表示する電話番号を指定します。この設定は省略可能です。
注: 表示番号にスペースが含まれる場合は、番号を引用符で囲んでください (/DisplayNumber: "+1 (425) 555-0100" など)。 PrimaryUri では、連絡先オブジェクトのセッション開始プロトコル (SIP) URI (Uniform Resource Identifier) を指定します。連絡先オブジェクトがワークフローに関連付けられた後は、これが、そのワークフローへのアクセスに使用される URI アドレスになります。この URI アドレスは変更できません。
LineUri では、連絡先オブジェクトに関連付けられている電話番号を指定します。この設定は省略可能です。
EnabledForFederation では、フェデレーション ユーザーにワークフローへの通話を許可するかどうかを指定します。この設定は省略可能です。既定値は False です。
注: フェデレーション対応のワークフローに従事するエージェントに対しても、フェデレーションを有効にする必要があります。有効になっていない場合、発信者は応答グループを呼び出すことはできますが、エージェントは発信者に接続できません。
次の例では、HR という連絡先オブジェクトを作成します。
RGSCOT /Create /PoolFQDN:ServerA.contoso.com /DisplayName:HR
/DisplayNumber:+14255550100 /PrimaryUri:sip:humanresources@contoso.com
/LineUri:tel:+14255550100
注: |
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このコマンド ラインの例は、読みやすくするために複数の行に分割されています。実際、コマンド ラインでは、改行を使用せずに 1 行で入力します。 |
連絡先オブジェクトを作成するには
Office Communications Server 2007 R2 管理ツールがインストールされているコンピュータに、RTCUniversalServerAdmins グループのメンバとしてログオンします。
[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。次に、[名前] ボックスに「cmd」と入力し、[OK] をクリックします。
コマンド プロンプトで、RGSCOT.exe ユーティリティが含まれているディレクトリに移動します (既定の場所は %ProgramFiles%\Common Files\Microsoft Office Communications Server 2007 R2 です)。
完全な「RGSCOT.exe」コマンドと固有のパラメータを入力し、Enter キーを押します。