概要: プロジェクト提案を分析および承認する (Project Server 2010)

提案を分析する

ユーザーからプロジェクト提案が提出されると、ポートフォリオ マネージャーはそれらの提案に対して分析プロセスを実施する必要があります。レビュー担当者は提案を分析して、提案が組織にとって実行可能なプロジェクトかどうかを判定します。プロジェクトが実行可能であると見なされた場合、そのプロジェクトは承認され、組織のプロジェクト ポートフォリオの一部になります。このプロセスはポートフォリオ分析とも呼ばれます。

レビュー担当者がプロジェクト提案をレビューするときは、次のような事柄を分析します。

1. まず、各提案の相対的な優先度を調べます。その提案がビジネスで達成しようとしている目標にどれだけ適合しているかを判断します。ポートフォリオ マネージャーはレビュー担当者を支援して、組織のビジネス ドライバーに対する提案の効果をレビュー担当者が評価しやすくなるようにします。こうして、分析に含まれるすべての提案から成る評価リストが作成されます。

2. 次に、組織のハイレベルなコスト制約との関係で、各提案の価値を調べます。提案のコストが予算を超える場合、その提案は組織にとって実行可能なプロジェクトではない可能性があります。

3. 最後に、各提案のリソース要件を調べます。その提案がスケジュールの都合上、過度な数のリソースを必要とするものかどうかを判断します。リソースの数またはスケジュールの調整の仕方によって、その提案が実行可能なプロジェクトになるかどうかが左右されるのかを調べます。

これらの要因の検討が終わると、必要なコストとリソースが最も妥当で戦略的価値が最も高いものとして、提案のサブセットが明らかになります。それらの提案がプロジェクトとしての承認対象として選択されます。

提案を承認する

選択決定が行われたなら、次のステップは提案をプロジェクトとして承認することです。