ワークフロー エラーのトラブルシューティング

ワークフローは、ユーザー環境のあらゆる問題から影響を受けます。特に、ワークフローが処理を行うリスト項目の状態とワークフローを管理するサーバー設定に左右されます。問題が検出されると、ワークフローは失敗します。ワークフロー障害の最も一般的な理由は、ワークフロー設計の欠陥、ネットワークの問題、またはユーザー権限の不足です。これらすべての要因に対する高い依存性や、ワークフロー構築の複雑さのために、ワークフローのトラブルシューティングは困難な場合があります。

ブラウザでワークフロー エラーを表示する

ワークフローが失敗する理由はたくさんあります。たとえば、ライブラリに新しい項目を作成するワークフローがあるとします。ワークフローが開始した後で、このライブラリが削除されるか、ユーザー権限が変更されると、ユーザーはワークフロー タスクを実行するためにサイトにアクセスできなくなります。ワークフローが正常に終了できないと、ワークフローに対応するリストの列にワークフロー名と一緒に最終状態が表示されます。

[完了] の他、この列に表示される最終状態には [エラー発生]、[停止中]、または [開始時に失敗 (再試行中)] があります。

このステータス リンクをクリックすると、[ワークフローの状態] ページが開き、[ワークフローの履歴] セクションにエラーの簡単な説明が表示されます。

一般的なワークフロー エラーを解決する

ワークフローの最終状態が [エラー発生] として表示されたとき、ワークフローのトラブルシューティングの最初の手順としてエラー原因を判別します。使用するトラブルシューティング方法は、エラーが発生したワークフローの種類 (事前定義ワークフロー、SharePoint Designer ワークフロー、または Visual Studio カスタム ワークフロー) によって異なります。

事前定義ワークフローでは、ワークフロー履歴リストをトラブルシューティングのツールとして使用します。ワークフローの履歴には、実行中のワークフローの現在の状態や以前の状態がすべて表示されます。ワークフローでエラーが発生すると、ワークフロー履歴リストの最新イベントのタイトルが [エラー] になります。このリストには、エラーの発生日時とエラーの概要が示されます。最も一般的なエラーの原因は、接続の問題、電子メール設定の誤り、またはユーザー権限の不足です。ワークフロー履歴リストのアクセス方法については、「ワークフロー レポートを表示する」を参照してください。

SharePoint Designer ワークフローでは、ワークフローを作成するときに、履歴リストに書き込むアクションをワークフローの任意の場所に挿入して、ワークフローの状態を確認することができます。これによって、ワークフローがエラー発生前に最後に正常に実行した手順と、エラーが発生した手順を判別することができます。

Visual Studio カスタム ワークフローでは、Visual Studio に含まれるすべてのデバッグ機能を使用できます。また、事前定義ワークフローをトラブルシューティングするための方法も使用できます。

注意

トラブルシューティングの詳細情報は、近日提供される予定です。

トラブルシューティングの後でワークフローを再び開始する

ワークフローの実行中にエラーが発生した場合、ワークフローを再開することはできません。ワークフローを実行するには、ワークフローを取り消すか終了してから、再び開始する必要があります。ワークフローの取り消し方法の詳細については、「ワークフロー インスタンスをキャンセルする」を参照してください。

トラブルシューティングの後でワークフローを再び開始するときは、ワークフローを手動で開始するように設定することをお勧めします。これで、ワークフローをブラウザで手動で開始してテストできます。このようにすると、項目の作成時に開始するように構成されたワークフローをトリガするためだけに別のリスト項目を作成する必要がなくなります。

関連項目

概念

ワークフローの状態を確認する
ワークフロー レポートを表示する