さまざまなレポート表示拡張機能の対話機能の比較 (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)

Reporting Services には、レポートを実行時に操作できるようにする対話的なレポート機能が用意されています。すべてのレポート表示形式で、すべての対話機能をサポートしているわけではありません。次の表を使用することで、それぞれの対話機能が特定の表示形式でどのように動作するのかを理解できます。

注意

レポート定義 (.rdl) は、Business Intelligence Development Studio のレポート ビルダー 3.0 およびレポート デザイナーで作成および変更できます。これらの作成環境では、レポートおよび関連アイテムの作成方法、開く方法、および保存方法が異なります。詳細については、microsoft.com Web サイトの「レポート デザイナーとレポート ビルダー 3.0 でのレポートのデザイン (SSRS)」を参照してください。

さまざまな出力形式の対話機能

XML、CSV、Image の各形式で表示されるレポートは、対話機能をサポートしません。

レポートをレポート マネージャー、SharePoint Web パーツ、またはブラウザーで表示すると、HTML 形式で表示されます。すべての対話機能を完全にサポートするレポート出力形式は、HTML と Windows フォームだけです。MHTML などの代替 HTML 形式は、多数の対話機能をサポートします。MHTML の例外が存在する場合は、次の表に示してあります。

見出しマップ

エクスポート オプション

サポート情報

プレビュー/レポート ビューアー、HTML

対話的な見出しマップは、レポートのさまざまなセクションに移動するために使用できる、階層型リンクのナビゲーション ウィンドウを提供します。

PDF

PDF では、見出しマップはしおりペインとして表示されます。見出しマップ内のすべてのアイテムは、ペインの上から下に順番に一覧表示されます。ここには、リンクの階層が含まれます。ページ範囲が指定された場合、階層内には、表示されたしおりだけが存在します。

Excel

Excel では、見出しマップはブックの最初のワークシートとして表示されます。見出しマップには、リンクの階層が含まれます。見出しマップ内のリンクをクリックすると、それぞれのワークシート内の適切な対象セルが開かれます。

Word

Word では、見出しマップは目次のラベルとして表示されます。

その他 (TIFF、XML、CSV など)

MHTML、XML、CSV、または Image では使用できません。

他のレポートへのドリルスルー リンク

エクスポート オプション

サポート情報

プレビュー/レポート ビューアー、HTML

ユーザーはレポートのデータ値をクリックして、別のレポート内の関連データを表示します。

PDF

PDF では、ドリルスルー リンクを使用できません。他のページにリンクする PDF レポートでは、ハイパーリンクの使用を検討してください。

Excel

ドリルスルー リンクは Excel で表示されます。

リンクは、ドリルスルー リンクの参照先レポートを指すハイパーリンクに変換されます。リンクをクリックすると、レポートがブラウザー ウィンドウで開きます。

Word

ドリルスルー リンクは Word で表示されます。

リンクは、ドリルスルー リンクの参照先レポートを指すハイパーリンクに変換されます。リンクをクリックすると、レポートがブラウザー ウィンドウで開きます。

その他

XML、CSV、または Image では使用できません。

レポート内の切り替えアイテム

エクスポート オプション

サポート情報

プレビュー/レポート ビューアー、HTML

ユーザーは展開および折りたたみのアイコンをクリックして、レポートのセクションを表示します。

PDF

レポート サーバーは、レポートの現在の表示/非表示の状態を PDF にエクスポートします。対話的な切り替えはサポートされていません。

Excel

Excel では、ドリル ダウン リンクとドリル ダウン アイテムは、折りたたみ可能なアウトラインとして表示されます。Excel でレポートのセクションを展開したり、折りたたんだりすることができます。Excel による制限の詳細については、「Microsoft Excel へのエクスポート (レポート ビルダー 3.0 および SSRS)」を参照してください。

Word

レポート サーバーは、レポートの現在の表示/非表示の状態を Word にエクスポートします。対話的な切り替えはサポートされていません。

その他

MHTML、XML、または CSV では使用できません。Image 形式にエクスポートする場合、レポート サーバーは、レポートの現在の表示/非表示の状態を Image にエクスポートします。対話的な切り替えはサポートされていません。

対話的な並べ替え

エクスポート オプション

サポート情報

プレビュー/レポート ビューアー、HTML

テーブル レポートの場合、ユーザーは列にある並べ替えの矢印をクリックして、データの並べ替え方法を変更します。

PDF

PDF では使用できません。

Excel

Excel では使用できません。

Word

Word では使用できません。

その他

MHTML、XML、CSV、または Image では使用できません。

外部の Web コンテンツまたは画像へのハイパーリンク

エクスポート オプション

サポート情報

プレビュー/レポート ビューアー、HTML

ユーザーはリンクをクリックして、外部の Web ページを新しいブラウザー ウィンドウで開きます。

PDF

ハイパーリンクは、PDF 表示拡張機能によって表示されます。ユーザーがハイパーリンクをクリックすると、リンク先のページがブラウザーに表示されます。

Excel

ハイパーリンクは、Excel で表示されます。

Word

ハイパーリンクは、Word で表示されます。

その他

ハイパーリンクは、MHTML、XML、CSV、または Image では使用できません。

MHTML および Image の場合、外部画像は静的ピクチャとして表示されます。

ブックマークまたはアンカー

エクスポート オプション

サポート情報

プレビュー/レポート ビューアー、HTML

ユーザーはリンクをクリックして、同じレポートの別のセクションに移動します。

PDF

PDF では使用できません。

Excel

ブックマークは、Excel で表示されます。

ブックマークは、レポート アイテムの名前を指すハイパーリンクに変換されます。

Word

ブックマークは、Word で表示されます。

ブックマークは、ブックマークが付いたレポート アイテムを指すハイパーリンクに変換されます。レポートをエクスポートすると、ブックマークやアンカーの名前のうち 40 文字だけが変換されます。これにより、ブックマークやアンカーの名前が重複する可能性があります。スペースはアンダースコア (_) に変換されます。

その他

XML、CSV、または Image では使用できません。

要求されるパラメーターの実行時の取得

エクスポート オプション

サポート情報

プレビュー/レポート ビューアー、HTML

パラメーター入力領域は、レポートの先頭に表示されます。この領域は、レポートをブラウザーで表示するために使用される HTML ビューアーの一部です。

PDF

レポート サーバーは、レポートに対して現在有効なパラメーター値を使用して、レポートを PDF にエクスポートします。

Excel

レポート サーバーは、レポートに対して現在有効なパラメーター値を使用して、レポートを Excel にエクスポートします。

Word

レポート サーバーは、レポートに対して現在有効なパラメーター値を使用して、レポートを Word にエクスポートします。

その他

レポート サーバーは、レポートに対して現在有効なパラメーター値を使用して、レポートをその他の形式にエクスポートします。

フィルターの実行時の適用

エクスポート オプション

サポート情報

プレビュー/レポート ビューアー、HTML

フィルター処理されたデータは、実行時にユーザーに表示されます。

PDF

レポート サーバーは、現在のレポート内のフィルター処理されたデータを使用して、レポートを PDF にエクスポートします。

Excel

レポート サーバーは、現在のレポート内のフィルター処理されたデータを使用して、レポートを Excel にエクスポートします。

Word

レポート サーバーは、現在のレポート内のフィルター処理されたデータを使用して、レポートを Word にエクスポートします。

その他

レポート サーバーは、現在のレポート内のフィルター処理されたデータを使用して、レポートをその他の形式にエクスポートします。